Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

れんちん

2015-03-20 05:21:51 | コラム
最近10~20歳くらい離れている若い子と話す機会が多いのだが、そのうちのひとりの口癖が「れんちん」というもので、慣れるまでちょっと戸惑った。

「れんちんしたほうが、美味しいですよ」
「れんちんし過ぎて、熱くて食べられない」

みたいな使いかた。

あぁ、レンジでチンする―の略ね。

「ちん」が入っているから、エロネタかと思ったよ。
連続して自慰をしたから、ちんちん痛くてしゃぶってもらいたくない、、、とか、そういう意味かと。

失礼しました。

いまは、そんな風に略すのか・・・と思っていたら、ほかの子はそういわない。
ふつうに「レンジでチンする」という。
つまり、彼だけの流行語みたいなものか。

自分だって、いろいろ略す。
ポール・トーマス・アンダーソン(トップ画像)のことはPTAというし、クエンティン・タランティーノはQTという。
ピーター・ジャクソンをPJと略す友人が居たが、それはどうかと思うけど。略したくなるほど、長い名前ではないし。

でもコピペ(コピー&ペースト)もラノベ(ライトノベル)もアプリ(アプリケーション)もスマホ(スマートフォン)もふつうに使うから、若い子のこといえないや。
ことばを短くすることによって、会話をリズミカルにしようという気持ちの表れなんだろう。(たぶん、ちがうけど)


さて。
彼は「れんちん」を口癖にする変わったヤツだが、そんな自分の口癖はなにかっていう話である。

・・・・・。

ない、、、ことはない。
ないが、すぐには浮かばない。

たぶん、だが、「なるほど」「分かります」、「そこそこ」のみっつになるだろう。

「なるほど」「分かります」は、相槌として「はい」や「えぇ」よりも多用している。
多用し過ぎているので、「なるほど」と思っていないのに、分かっていないのに、「なるほど」「分かります」といっている可能性が高い。

話し手にとっては「はい」や「えぇ」と返されるよりも、気分がいいものなのではないか・・・と思ってのことである。

「なるほど」以上に多用しているのが「そこそこ」で、「ふつうより、ちょっと上」の意味で使っているつもり。

この映画の出来は、そこそこだ。
あの風俗嬢のテクニックは、そこそこだ。
あの女子の容姿は、そこそこだ。
味は、そこそこだ。

・・・みたいな。

評価をにごしている感じが、しないでもない。

ほんとうは及第点なのに、対象とするひとやモノを貶めないために多用しているのかも、、、しれないなぁ。


つまり「なるほど」も「分かります」も「そこそこ」も、人間関係でギスギスしないための処世術みたいなものだ。

ズバズバ本音をいってみたいこともあるけれど、ちょっと柄じゃない。
自分の中核には自虐の精神というものが息づいていて、自分を貶めるためには、やや強引にでも、対象とするひとやモノを持ち上げる必要があるっていうね。

そんなアレヤコレヤを考えていたら、
あぁ自分はやっぱり日本人なのだなぁ、、、などと苦笑してしまうのであった。


※昭和家電としての、レンジCM集。

このころは、必ず価格表示されていたんだっけ。

しかし10万円切らないし、高っ!!

そしていつの間にか、レンジって「回らない」のが一般的になっていたんだね。
こんど買い換えるときは、ぜひ「回らない」ものにしてみたいが、レンジってそうそう壊れないから、いつになることやら。




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『墓場まで持っていく』

コメント (3)
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