Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ヘンな法則

2019-03-06 00:10:00 | コラム
かなーり昔の、バイト先での話。

いかにも少食に見える20代前半の、線の細~~~いAくんが昼飯休憩に入った。

いつもはパン1個を10分くらいかけて食べているのに、きょうは「カップ焼きそばふたつ」を用意して「その両方に」湯を注いでいる。

しかも『ごつ盛り』(東洋水産)。

『ごつ盛り』は(たぶんだが)『一平ちゃん』(明星食品)の大盛りより量が多い。

それをふたつも。

罰ゲームかと思ったので、

「―どうしたの?」
「いや、お腹が減っているんで」
「それにしたって」
「きょう朝飯、抜いてきたんですよ。だから2食分なんです」
「(苦笑)なるほど」

案の定、ふたつめになると「空腹を満たす幸福」なんてまったく感じられない表情をしている。

ひたすら苦しそうな顔で、思わず笑ってしまった。

しまったが、この感覚すげー分かるなと。

「1食抜いたから2食分を食べる」法則といったらいいのか、自分も同じだから。


体質はそれぞれだろうが、ヒトがモノを美味しく食べることが出来る量に関しては、それほどの差異はないのではないか。

だからふつうのひとは、1食抜いたからといって2食分を食べようとはしない。

自分やAくんのような、貧乏根性があるものだけ「1食抜いたから2食分を食べる」法則を当たり前のように適用? させようとする。

で、2食分目を「喰い」意地で食べると。


「1食抜き」で浮いたお金を次の食事でプラスし「いつもより、ちょっとだけ高価なものを食べる」という発想にいかないところに、お里が知れるものの哀しき性を見るのであった―。




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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(101)北乃きい』
コメント (1)
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