Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

critic10傑

2019-08-03 00:10:00 | コラム
「批評なんて要らない、観た・触れたひとが各々で感じ取ればいいだけ」みたいな意見は根強いけれど、

必要なひとにとっては、いつだって必要で。

不必要を説くひとも、じつはハッとするようなギョッとするようなドキッとするような批評に出会っていないだけで、たったひとつの批評で考えかたがまるごと変わってしまうかもしれない。

そういう意味では、批評だって映画や小説、漫画や絵画や写真、音楽と同様「表現のひとつ」なのだよね。


なにかを褒めたり貶したりする作業なので、誤解されることは多いのでしょうが。


(1)淀川長治…映画批評

驚嘆すべきは、その記憶力。

幼少のころに観た映画を、あんなに鮮明に覚えていられるものなのか。

それでいて? というのは妙な表現だが、オリバー・ストーンや原一男を毛嫌いするところが人間くさくて面白い。

(2)三浦瑠麗…政治批評



この見た目で勘違いするひとも多いのではないかな。

でも、とっても分かり易く政治や社会を解説してくれる。

出版されたばかりの『孤独の意味も、女であることの味わいも』は、必読です。

(3)呉智英…漫画批評

どの漫画を読むべきか、自分は小林よしのりと同様に、このひとが薦めるものを「まず」読むようにしている。

ちなみに名前は、「くれ・ともふさ」でもいいし「ごちえい」と読んでもいいらしい。

(4)荻昌弘…映画批評

なにもいいません、とにかくこの解説を!!



(5)ピーター・トラヴァース…映画批評

おそらく、世界で最も著名な映画批評家。

翻訳の巧さもあると思うけれど、このひとのことばのチョイスが好き。

『トゥルー・ロマンス』(93)を評したときの、「―結局はタランティーノのグランジ精神が勝っている」とか抜群よね。

(6)ジャン斉藤…格闘技批評

やや偏りがあるものの、知識量は日本一だと思う。

(7)姜尚中…政治批評

たとえちがう考えを持っていたとしても、あの声で、あの話しかたで「しかしですよ」とかいわれたら、自分のほうが正しくないのだろうな、、、そんな風に思ってしまいそうで。

(8)斎藤美奈子…文芸批評



難しいことばや表現をいっさい使わず、難しい小説を解説してくれる。

批評家って本来そうあるべきなんだけれど、すすんで難しいことばを使いたがるひとも多いからな~。

(9)田山力哉…映画批評

この10人のなかで、唯一会ったことのあるひと。

名前も顔もイカツイが、映画少年にとってもやさしくしてくれた。

先生ありがとう、合掌。

(10)中森明夫…アイドル批評

「オタク」という現代用語の生みの親。

本人も、ここまで浸透するとは思っていなかったのでは?

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明日のコラムは・・・

『anchorperson10傑』
コメント
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