Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(300)

2019-08-13 00:10:00 | コラム
した「い」→「い」し(石)

チャリダーになった現在の自分にとっては、石の集合体「砂利」は快適な運転を妨げるもので、邪魔でしかない。

けれどもガキのころを回想してみれば、石―とくに小石―は、友達の少ない自分にとって、大事な大事な「モノいわぬ友達」だった。

川に小石を投げて遊ぶ、水きり。
小石を頭上にあげてバッドを振るノック遊び。

単なる八つ当たりで、小石をブロック塀に思いきり投げつけることもしていたな・・・って、友達じゃないじゃんそれは!!


以下、そんな手近にあって金もかからぬ石を小道具として扱った映画。

番外編と呼べるものの、含まれてはいるけれど。。。


『HANA-BI』(98)

相手を殴る際に最も効果的と思われる形状の石を、こともなげに選別してみせる主人公。

このワンショットに、彼の生きざまが凝縮されている。




『無能の人』(91)

石を売る男の日常。

こんな男、居るのか・・・と思ったが、芸人「千鳥」大悟の父親は老いてから、実際に石を発掘し親分(?)に奉納(とは、いわんか)していたのだとか。


この映画を観るかぎり、竹中直人が現在、積極的に映画を撮らないのは「もったいない…」と思ってしまうなぁ。。。




『最後の誘惑』(88)

「人間キリスト」を描いた、スコセッシの入魂作。



深いところまで理解出来ているとは思わないが、石を使ってきれいな円を描き、そこで祈るキリストの姿が鮮烈。




『ネバーエンディング・ストーリー』(84)

石というか、岩の男。

 


次回のしりとりは・・・
い「し」→「し」ねまとぐらふ。

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明日のコラムは・・・

『director is supervised』
コメント (1)
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