~リュック・ベッソンのキャリア10傑~
顔も体型も、クマっぽいフランスの助平オヤジ。
という愛情を込めた形容に、異を唱える映画ファンは居ないでしょう。
「観るひとしか観ない」フランス映画を一般層にまで浸透させた功績は大きいし、起用した女優さんと(けっこうな確率で)付き合うことになるのも人間くさくて好感が持てる。
シャープな映像、ジャン・レノの発掘、音楽面から支えるエリック・セラの存在などなど、人気を博すのも頷ける。
その作風からは想像出来ないが、影響を受けた映画作家はスコセッシとミロシュ・フォアマンだそうで、それ聞いちゃうとヒイキしたくなるし、いちどは呑んでみたいなぁ、、、と。
(1)『ニキータ』(90)
「素質」を買われた不良少女が、生きるために「殺し屋」になる道を選ぶ。
ハリウッド産のアクションに慣らされてきた全世界の映画ファンが、驚いた。
(2)『最後の戦い』(83)
記念すべきデビュー作。
空から魚が降ってくる近未来―大気汚染により喋ることが出来なくなった世界で、男が戦いつづける理由とは。
(3)『グラン・ブルー』(88)
海に取り憑かれた男と、それを支える女と。
素潜りに材を取ったところも新鮮で、とくに日本では若い映画ファンを中心に高い支持を集めた。
パスタを頬張るジャン・レノが、とにかくキュート!!
(4)『ジャンヌ・ダルク』(99)
新解釈の伝記映画。
世評はけっして高くはないが、その誠実な創りに好感を抱いた。
フォロー・ミー!!
(5)『サブウェイ』(84)
監督第2作は、またしても近未来を背景とするSF。
舞台を限定(=地下道)しているところは低予算映画ならではのアイデアで、もうそれだけで応援したくなる。
とはいってみたものの、この映画最大の見どころは、やはりイザベル・アジャーニの息を呑む美しさでしょう!!
(6)『フィフス・エレメント』(97)
潤沢な資金で映画を制作出来るようになったベッソンが、満を持して撮ったとされるSF超大作。
しかし物語はスカスカ、正直なにがどうする話だったのか、まるで思い出せない。
それでもこの位置につけているのは、公開当時「動く大人のおもちゃ」と評されたミラの存在ゆえ。
ゴルチエのデザインもどうかしていて、彼女が映る度に睡魔はどこかに消えていった。
(7)『レオン』(94)
たぶん一般のランキングではこれが1位になるのでしょう。
けれども、どうにもついていけない世界観だった。
見せかたは巧いですよ、ただ完全版を観ると「それ」がはっきりするのだが、おっさんと少女の純愛物語なわけでして、それをいろんなもので「マトモな物語」に見えるようコーティングしているだけ。
だったら正々堂々、ナボコフのように『ロリータ』してほしかった。
(8)『LUCY/ルーシー』(2014)
ベッソンは、「新進女優の起用」によって低迷気味のキャリアを浮上させるという「あげまんに頼るタイプ」の監督だったりする。
当時振るわなかったベッソンはスカーレット・ヨハンソンを起用、久しぶりに彼らしいアクション映画を放つことに成功している。
(9)『アトランティス』(91)
海洋生物に迫ったドキュメンタリー。
ベッソンの両親って、ともにスキューバダイビングのインストラクターだったのだよね。
(10)『トランスポーター』(2002)
脚本家として参加。
軽快なアクション映画として人気を集め、シリーズ化された。
ジェイソン・ステイサムは、男が惚れる俳優さんです。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『勘。で選びます』
顔も体型も、クマっぽいフランスの助平オヤジ。
という愛情を込めた形容に、異を唱える映画ファンは居ないでしょう。
「観るひとしか観ない」フランス映画を一般層にまで浸透させた功績は大きいし、起用した女優さんと(けっこうな確率で)付き合うことになるのも人間くさくて好感が持てる。
シャープな映像、ジャン・レノの発掘、音楽面から支えるエリック・セラの存在などなど、人気を博すのも頷ける。
その作風からは想像出来ないが、影響を受けた映画作家はスコセッシとミロシュ・フォアマンだそうで、それ聞いちゃうとヒイキしたくなるし、いちどは呑んでみたいなぁ、、、と。
(1)『ニキータ』(90)
「素質」を買われた不良少女が、生きるために「殺し屋」になる道を選ぶ。
ハリウッド産のアクションに慣らされてきた全世界の映画ファンが、驚いた。
(2)『最後の戦い』(83)
記念すべきデビュー作。
空から魚が降ってくる近未来―大気汚染により喋ることが出来なくなった世界で、男が戦いつづける理由とは。
(3)『グラン・ブルー』(88)
海に取り憑かれた男と、それを支える女と。
素潜りに材を取ったところも新鮮で、とくに日本では若い映画ファンを中心に高い支持を集めた。
パスタを頬張るジャン・レノが、とにかくキュート!!
(4)『ジャンヌ・ダルク』(99)
新解釈の伝記映画。
世評はけっして高くはないが、その誠実な創りに好感を抱いた。
フォロー・ミー!!
(5)『サブウェイ』(84)
監督第2作は、またしても近未来を背景とするSF。
舞台を限定(=地下道)しているところは低予算映画ならではのアイデアで、もうそれだけで応援したくなる。
とはいってみたものの、この映画最大の見どころは、やはりイザベル・アジャーニの息を呑む美しさでしょう!!
(6)『フィフス・エレメント』(97)
潤沢な資金で映画を制作出来るようになったベッソンが、満を持して撮ったとされるSF超大作。
しかし物語はスカスカ、正直なにがどうする話だったのか、まるで思い出せない。
それでもこの位置につけているのは、公開当時「動く大人のおもちゃ」と評されたミラの存在ゆえ。
ゴルチエのデザインもどうかしていて、彼女が映る度に睡魔はどこかに消えていった。
(7)『レオン』(94)
たぶん一般のランキングではこれが1位になるのでしょう。
けれども、どうにもついていけない世界観だった。
見せかたは巧いですよ、ただ完全版を観ると「それ」がはっきりするのだが、おっさんと少女の純愛物語なわけでして、それをいろんなもので「マトモな物語」に見えるようコーティングしているだけ。
だったら正々堂々、ナボコフのように『ロリータ』してほしかった。
(8)『LUCY/ルーシー』(2014)
ベッソンは、「新進女優の起用」によって低迷気味のキャリアを浮上させるという「あげまんに頼るタイプ」の監督だったりする。
当時振るわなかったベッソンはスカーレット・ヨハンソンを起用、久しぶりに彼らしいアクション映画を放つことに成功している。
(9)『アトランティス』(91)
海洋生物に迫ったドキュメンタリー。
ベッソンの両親って、ともにスキューバダイビングのインストラクターだったのだよね。
(10)『トランスポーター』(2002)
脚本家として参加。
軽快なアクション映画として人気を集め、シリーズ化された。
ジェイソン・ステイサムは、男が惚れる俳優さんです。
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明日のコラムは・・・
『勘。で選びます』