Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

upset

2019-08-20 00:10:00 | コラム
upsetとは「ひっくり返す」の意味、

とくにスポーツの世界では、「大番狂わせ」と同じ意味で使用される。

若いひとは漫画の影響により「ジャイアントキリング」(=大物喰い)のほうを使用するかもしれない、けれども自分はことばの響きが好きなので「アップセット」のほうを好んで多用する。


そんなアップセットが、日本のMMAで久しぶりに起こった。

8月18日、名古屋ドルフィンズアリーナでおこなわれた『RIZIN.18』。

メインマッチのノンタイトル戦「堀口恭司VS朝倉海」、大方の予想・・・というか9割の格闘技ファンは「堀口が格のちがいを見せつけるだろう」と思っていたはずで、
それは自分もそうであったし、「海推し」のひとですら「今回ばかりは…」と弱気になっていたはず。

堀口とは、そのくらいの絶対王者。

そんな堀口くんが、生まれて初めてKO負けに窮したのである!!


アップセットが久しぶりに過ぎて、格闘技ファンの動揺がすさまじい。


マイク・タイソンが日本で敗北したジェームス・ダグラス戦、



五味隆典の連勝記録が潰えたマーカス・アウレリオ戦、



皇帝ヒョードルがタップ(=参った)したファブリシオ・ヴェウドゥム戦、




・・・みんな、いろんなアップセットを引き合いに出して「同じくらいだ」「それ以上だ」といい合っている。


「ジャニーズの誰かさんが結婚するニュースを聞いて出社拒否するオタをバカにしていたが、初めてその気持ちが分かった」なんていうツイートも。


逆に堀口くん本人のほうが淡々としていてね、負けは負けだと。でも悔しいから今度はタイトルマッチで再戦したいと話している。

いやカメラ回っているから平静を装っているのであろうし、あのカウンターパンチは記憶をなくすくらいの強度らしいので、まだ事態をつかめていなかったのかもしれない。


自分?

堀口くんは同郷だし、そりゃヒイキしていた。

けれども自分は誰かのファンである前に―これは映画にもいえることだが―MMAという競技そのものを愛しているので、試合が面白ければどっちが勝ってもいい・・・そんな風には思っているが、やっぱりショッキングではあったよ。

だって高い金を出して「ひつまぶし」を食べたのに、ぜんぜん味がしなかったのだもの。


スポーツと、アップセット。

ほんとうに面白いし、怖いなぁと実感した。


不甲斐ないとかだらしないとかいうコメントは放っておこう。

ファイターには、畏敬の念しか抱けないですよ自分は。。。




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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(134)斉藤由貴』
コメント (1)
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