Cape Fear、in JAPAN

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映画スタッフ別10傑(9)バーナード・ハーマン

2021-04-23 00:10:00 | コラム
~バーナード・ハーマンのキャリア10傑~

ヒッチコック、デ・パルマ、そしてスコセッシ。
それぞれの「ある時期」を音楽面で支えた職人。

しかし相性抜群と思われたヒッチコックとは「意見の相違」で対立し、それ以降(66年)は音楽を担当しなかった。

グリーナウェイとナイマンがそうであったように、
音楽家ってカメラマンや編集マン以上にこだわりも個性も強く、映画史にとっては残念な決別が起こってしまうのかもしれない・・・。


(1)『タクシードライバー』(76)

ハーマンの遺作。
自分の、朝の目覚めの曲でもある。

オーケストラで聞くと、またちがった魅力を放つ名曲ですなぁ!!




(2)『めまい』(58)

音符分からないけど、なぜかずっと観ていられます。




(3)『愛のメモリー』(76)

デ・パルマのヒッチコック・オマージュを、音楽面で補強する。



(4)『華氏451』(66)

文字とそれが連なる書物を否定する異様な世界を描いた、トリュフォーの傑作SF。

なんとなく、いま観返すべき映画のような気がする。


(5)『市民ケーン』(41)

映像とオーソン・ウェルズのインパクトに負けそうだが、いやいや、ケーンのこころに寄り添う音楽も悪くない。


(6)『サイコ』(60)

バスによる名クレジットとの相性も抜群だった。

この冒頭だけで、ドキドキが止まらないもの!!




(7)『北北西に進路を取れ』(59)

ヒッチコックの娯楽作家としての集大成的作品を、オーケストラが盛り上げて絶品。


(8)『悪魔のシスター』(73)

シャム双生児を扱ったサスペンスーハーマンの音楽は、このキワモノ臭を和らげていてお見事。



(9)『シンバッド七回目の航海』(58)

シンドバッド三部作のひとつ。
ハーマンとともに、特撮の大家レイ・ハリーハウゼンの再評価が望まれる。


(10)『地球の静止する日』(51)

巨匠ロバート・ワイズによるSF大作。

ヒッチコックやデ・パルマ映画の印象から「サスペンス映画の―」と捉えられがちなので、なんだか新鮮な思いでテーマ曲が聞けます。

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明日のコラムは・・・

『さぁプライドを賭けて今年もやります、オスカー予想:最終版』
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