Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ものがたり。ではなく、ひとがたり。

2021-04-18 00:10:00 | コラム
少し前―映画を「1.5倍速」あるいは「2倍速」で観てしまう系のひとが出現している、、、というネット記事が話題になった。

①真に受けて憤慨するファン、
②「ありもしないことを、さも続出している」みたいに煽る「クリック」回数稼ぎでしょ? と訝るもの、
③そんなの、昔から一定数は存在していたじゃん? とクールに捉えるもの・・・

などなど、映画ファンの捉えかたもさまざまだった。

自分?

②であり、また、③でもあったかな。

ただ、その元凶とされているのが配信系のNetflixだという結論には、それはちがうでしょ、、、と思った。



ソフトを再生する機器には昔から「早送り」機能が備わっていて、80年代末あたりからかな「倍速」みたいな新機能もついた。

「CM飛ばし」のため、、、ともいえるが、べつの意図で使用してもそれは個人の自由。

自分だってAVでは多用するし、以前観た映画の「あるシーン」だけを観返したい場合などは「早送り」「倍速」を使うこともある。

たださすがに、初見ではない。
問題になっているのは「初見でやっちゃう連中」のことで、煽り記事ではなく実際に多数存在していたとするならば・・・

まぁそれも個人の自由だとは思うが、
仲良くは出来ないだろうなぁという。

映画は、ものがたり。ではなく、ひとがたり。
Aがああしてこうして、、、という話だけを追えばいいというものでもなく。

また、映画は時間の表現でもあって、監督独特の「間」や、その作品を構築するリズムによって、好き嫌いが判断されるといっていい。

チミノの『天国の門』(80)なんて、一部のシーンは砂煙が舞い過ぎて「それしか映ってない」ところがある。
そういうひとは、そこを飛ばしちゃうのだろうか。

これぞ映画の、映画監督のエゴを目の当たりに出来る醍醐味なのに!?

・・・ってなものである。

そんな連中、トミーに撃ち殺されればいい―というのが本音ですけどね!!




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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(252)広末涼子』
コメント (1)
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