Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(431)

2022-10-14 00:10:00 | コラム
らぶれ「たー」→「たー」なーあんどふーち

現在のキャリアを正当に評価しつつ「でも、あのころのほうが好きだった…」という思いを抱くことってあるでしょう?

Perfumeとかもそうで、テクノロジーとの融合が極北にまで到達してしまった感がある現在より、『GAME』あたりのころが「いちばん乗れた」なぁ。


トム・ハンクスも同様で。
たしかな演技力で賞を取りまくっている21世紀よりも、前世紀のバカなコメディに出ていたころのほうが好きだった(かも)。

そのころの代表作のひとつが、『ターナー&フーチ/すてきな相棒』(89)。

潔癖症の刑事とワンちゃんの物語だけれど、
面白いのが、警察犬というわけではないところ。

単に「預かっただけ」という。

しかも、ボルドー・マスティフという(今回あらためて調べなければ分からなかった)犬種。

そーとーヤンチャであろうことは、この出会いのシーンで分かる。

最高(^^;)



映画は、このワンちゃんの力も借りて、ある事件を解決していくという王道の物語。
監督はアクションに定評のある職人、ロジャー・スポティスウッド。

なんとサム・ペキンパー組(編集)からキャリアをスタート、
『48時間』(82)の脚本などにも携わり、
自分が知ったのは硬派なアクション『影なき男』(88)からだったか。

たまに『刑事ジョー/ママにお手あげ』(92)などの失敗作を手がけてしまうことはあるものの(これは単に、スライとコメディの相性が最悪だったということでしょう)、
『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(97)の監督にも抜擢されているし、知名度こそないものの業界内での信頼は厚そう。

いまだと、熱心なハンクスのファンか、ワンちゃん&映画好きのひとしかこの映画に辿り着かないような気がする。
出来からいって、それはもったないことです。
ふとテレ東の『午後ロー』とかで流れることもあるでしょうから、興味あるひとはチェックしてみてね。


以下、「21世紀に限定した」映画のなかのワンちゃん3傑^^

『ドライブ・マイ・カー』(2021)

おとなしくて、とってもよい子


『ル・アーヴルの靴みがき』(2011)

この子もお利口だったなぁ


『ヒューゴの不思議な発明』(2011)

犬演技賞をあげたいくらい大活躍!!



あすのしりとりは・・・
たーなーあんどふー「ち」→「ち」みどろ。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(432)』
コメント (4)
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