Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(37)ウォーレン・ベイティ

2022-10-21 00:10:00 | コラム
37年3月30日生まれ・85歳。
アメリカ出身。

21世紀になっても、映画界の伊達男の筆頭といえばベイティ。
(かつてはビーティー表記でしたが、本人の要望により変更されました)

日本でいえば火野正平(古っ!でもこのジャンル?に関しては日米とも更新されないのが面白い)かもしれませんが、
マドンナやイザベル・アジャーニ、メラニー・グリフィスだけでなく、マリア・カラスやジャクリーン・ケネディとまで浮名を流した、、、となると格がちがう?のかなぁ!とも思います。

けれどもアネット・ベニングと結婚して以降は、かなり落ち着いたイメージが。
ベイティえらい!とは思わず、ベニングすげぇ!と思っちゃいますね^^


※アメリカン・ニューシネマの金字塔。
この編集、息を吞むなぁ!!



<経歴>

姉はシャーリー・マクレーン。


超のつくリベラルとしても有名で、政治的活動にも積極的です。

アメフトのスター選手でしたが、スポーツではなく芸能の世界に。

映画俳優デビュー作は、61年の『草原の輝き』。
監督はエリア・カザン、共演にナタリー・ウッド。
名家に生まれた青年が壁を打ち破り、自由に生きていくさまを描いた佳作です。

67年、実在した強盗カップル・ボニーとクライドの破滅的な半生をクールに描いた『俺たちに明日はない』に主演してスマッシュヒットを飛ばす。
これって後年に気づきましたが、クライドって性的不能者として描かれているのですよね。
それを理解するか・しないかで、この物語の印象ってだいぶ変わるよなぁと思いました。

『この愛にすべてを』(70)、ロバート・アルトマンの西部劇『ギャンブラー』(71)を経た75年の出演作、『シャンプー』で脚本も担当する。
その好評を受けてか、78年には『天国から来たチャンピオン』で監督業にも挑戦。

レッドフォードが監督業に挑戦するのは80年のことなので、ひょっとすると彼に影響を与えているかもしれませんよね。
本編はファンタジーの佳作で、詩情にも溢れていて感心しました。

さらに81年、大作『レッズ』を監督し自らが主演、オスカーに複数ノミネートされ監督賞を受賞しました。


新規の映画ファンは触れていないかもしれませんね、これ力作ですよ。
32歳で死したジャーナリスト、ジョン・リードの半生を凝った構成で描き、ベイティの本気と野心を感じられましたもの。

以降も・・・
『イシュタール』(87)、劇画の世界観を忠実に再現した『ディック・トレイシー』(90)、
ベニングとの出会いともなった作品、実在したギャングを描く『バグジー』(91)、


ベニングと出会う直前かな? マドンナと付き合っていたころが「偶然?」収められているドキュメンタリー『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』(91)、
『めぐり逢い』(94)、リベラル派の真骨頂と感じた『ブルワース』(98)など精力的に活動。

しかし21世紀に入って以降は、どちらかというと奥様のほうが精力的になり、本人はおとなしめに。

ただ2016年に監督(もちろん主演)した、『ハリウッド・スキャンダル』では健在ぶりを証明していてうれしかったです^^


次回の列伝は、ウォルター・マッソーさんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『譲りまくります^^』
コメント
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