Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(432)

2022-10-15 00:10:00 | コラム
たーなーあんどふー「ち」→「ち」みどろ

うんと昔の『ゴーマニズム宣言』で作者・小林よしのりが屠殺場を見学、動物の血が流れる瞬間に触れ「ananとか見てる女はこれだけで卒倒か」と書いたところ、女性読者から「女は毎月、大量の血を見慣れています。卒倒するのはむしろ男のほうでは?」という感想が届き、それを受けて、よしりんが謝罪した、、、ということがあった。

実際そうなのだろうね、血に弱いのは男のほうかもしれない。
だからこそ、逆に? 男の映画監督が描く血の描写というのは、あんなにしつこくなる……なんてことはないのかな。

以下、印象に残る「映画のなかの血の描写」。
※これは本コラムで何度か取り上げたテーマであり、過去の原稿を加筆訂正してお届けします。


(1)『キャリー』(76)

豚の血を浴びるキャリーはもちろん悲惨だが、あれだけの血を集めるためにはどれだけの豚が必要だったか。
それを考えると、親の敵じゃあるまいし、よくまぁそんな手のこんだことをやったもんだと感心もしてしまう。


(2)『レザボア・ドッグス』(92)

この血の量で死んでないのはすごいぜ。



(3)『椿三十郎』(62)

精子よりも潮よりも勢いよく噴き出す血。
実際にああなるのかは分からないが、インパクトは充分。


(4)『タクシードライバー』(76)

自死の覚悟を決めたトラビスは、人差し指を銃に見立て、自分のこめかみに当てた。
その指は、血が滴っている。

沢山殺したので、もう誰の血だかも分からないよね。


(5)『TOKYO FIST』(95)

本能のまま戦ったら、リング上は血しぶきショウとなっていた。

痛さを感じるという意味では、これを超える映画はない。



(6)『カノン』(99)

娘を射殺してしまう父親。

即死するはずが、なぜか死なない。
血が流れ続け、彼女はそーとー痛がっている。

このシーンの直前、ご丁寧にも「感受性を傷つけるおそれがあります」というテロップが入る。

ギャスパー・ノエは、ほんとうに性格が悪いのだろうね笑

好きだけど。
大、好きだけど。


(7)『うなぎ』(97)

イマヘイの映画としては、出来はけっしてよくない。
よくないが、不貞の妻を殺害し、返り血を浴びたままの格好で自首をするオープニングは「さすが!」だと思った。



(8)『ダイハード』(88)

ガラス片が刺さり、足の裏が血だらけのマクレーン。
怪我としては地味だが、いやいや、地味な痛さというのは派手な痛さより「精神的に」きついのだ。


(9)『あした』(95)

これは「マジか!?」と思った出血のシーン。
初潮を迎えた少女を「脚をつたう血」で表現、おまけに両親はそれを見て喜んでいる・・・女性の監督だったら、こういう描きかたはしないのではないかな、そう思った。


(10)『ブレインデッド』(92)

芝刈り機でスプラッターショウ。

もう、ここまでくると呆れて大爆笑。



次回のしりとりは・・・
ちみど「ろ」→「ろ」けーしょん。

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明日のコラムは・・・

『起床して30分ではムリですぞ。。。』
コメント
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