ちみど「ろ」→「ろ」ーかるえいが
東京への憧憬というのか、そういうのはたぶん前世紀で終わってしまっている気がする。
東京でやり直す。とか、東京に行けばなんとかなる感。
自分もそう信じ込んでいたし、だから上京してきたのだし、
傑作四コマ漫画『自虐の詩』にもそれは描かれていたし、
長渕も中島みゆきも東京をそのように捉えていたでしょう。
♪死にたいくらいに憧れた、花の都・大東京 薄っぺらのボストンバッグ、北へ北へ向かった♪
♪うっかり燃やしたことにして、やっぱり燃やせんかったこの切符 あんたに送るけん持っとってよ、滲んだ文字・東京ゆき♪
ネット時代が到来したというのも大きいのかな、東京である・東京に居る必要がなくなった。
地方を舞台にした映画が増えた理由は、そこにあると思う。
昔から「ローカル映画」はあったけれど、当時は「ローカル色」こそが映画そのものの売りになっていて。
そこから解放された現在は、ローカル映画で「東京でしか描けなかった物語」が展開出来るようになった、、、というかね。
この現象は、90年代に盛んに創られた米産のサバービア(=郊外)映画に似ているかもしれない。
以下、厳選中の厳選、地方を舞台にした日本映画3傑(21世紀に創られたもの限定で)
『そこのみにて光輝く』(2014)
佐藤泰志原作、「函館3部作」の真ん中に位置する作品。
展開されるドラマそのものは舞台とは無関係のような気がする、そういう普遍性を帯びているのだよなぁ!!
『EUREKA』(2001)
21世紀の映画界は明るいと思わせてくれた、「シン」映画史に輝く青山真治の傑作。
一種のロードムービーであり、九州の風土が効果を上げている、、、ものの、物語そのものは、やはり東京が舞台でも可能だったからね~。
『怒り』(2016)
沖縄・千葉・東京を舞台としたオールスター映画。
沖縄編は沖縄である必要がありそうだが、暴論を承知でいえば、千葉と東京を入れ替えても可能であったろうし、またべつの地方都市でも通用はするのではないかな。
・・・で、自分なりの結論。
映画はそれでいいと思うし、そのほうが各地で経済効果が期待出来るところもあるでしょう。
それでも自分は東京が「大」好きだし、たぶん、東京でしか生きられないタイプなのだと思います。。。
あすのしりとりは・・・
ろーかるえい「が」→「が」しゅういんたつや。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(434)』
東京への憧憬というのか、そういうのはたぶん前世紀で終わってしまっている気がする。
東京でやり直す。とか、東京に行けばなんとかなる感。
自分もそう信じ込んでいたし、だから上京してきたのだし、
傑作四コマ漫画『自虐の詩』にもそれは描かれていたし、
長渕も中島みゆきも東京をそのように捉えていたでしょう。
♪死にたいくらいに憧れた、花の都・大東京 薄っぺらのボストンバッグ、北へ北へ向かった♪
♪うっかり燃やしたことにして、やっぱり燃やせんかったこの切符 あんたに送るけん持っとってよ、滲んだ文字・東京ゆき♪
ネット時代が到来したというのも大きいのかな、東京である・東京に居る必要がなくなった。
地方を舞台にした映画が増えた理由は、そこにあると思う。
昔から「ローカル映画」はあったけれど、当時は「ローカル色」こそが映画そのものの売りになっていて。
そこから解放された現在は、ローカル映画で「東京でしか描けなかった物語」が展開出来るようになった、、、というかね。
この現象は、90年代に盛んに創られた米産のサバービア(=郊外)映画に似ているかもしれない。
以下、厳選中の厳選、地方を舞台にした日本映画3傑(21世紀に創られたもの限定で)
『そこのみにて光輝く』(2014)
佐藤泰志原作、「函館3部作」の真ん中に位置する作品。
展開されるドラマそのものは舞台とは無関係のような気がする、そういう普遍性を帯びているのだよなぁ!!
『EUREKA』(2001)
21世紀の映画界は明るいと思わせてくれた、「シン」映画史に輝く青山真治の傑作。
一種のロードムービーであり、九州の風土が効果を上げている、、、ものの、物語そのものは、やはり東京が舞台でも可能だったからね~。
『怒り』(2016)
沖縄・千葉・東京を舞台としたオールスター映画。
沖縄編は沖縄である必要がありそうだが、暴論を承知でいえば、千葉と東京を入れ替えても可能であったろうし、またべつの地方都市でも通用はするのではないかな。
・・・で、自分なりの結論。
映画はそれでいいと思うし、そのほうが各地で経済効果が期待出来るところもあるでしょう。
それでも自分は東京が「大」好きだし、たぶん、東京でしか生きられないタイプなのだと思います。。。
あすのしりとりは・・・
ろーかるえい「が」→「が」しゅういんたつや。
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(434)』