Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

日本女優別10傑(25)京マチ子

2022-10-12 00:10:00 | コラム
~京マチ子のキャリア10傑~

現代の俳優に(強引に)たとえるならば、モニカ・ベルッチかなぁ。

そう京マチ子さん―享年95歳―は、あらゆる面で日本人離れしている。

迫力がある。
それはもちろん、身体だけじゃなくってね!!


(1)『羅生門』(50)

確信に満ちた脚本と撮影―これがこの映画の主役だという思いはずっと抱いているけれど、
それもこれも、彼女の存在なしでは無意味なものになる。



(2)『雨月物語』(53)

幽玄の世界を完璧に創り上げた溝口の傑作。
『羅生門』にもいえることだが、主人公は男たちではない…よね?



(3)『他人の顔』(66)

安部公房×勅使河原宏の怪作。
ここまで悩める仲代達矢というのも、珍しいのかもしれない。



(4)『足にさわった女』(60)

人気小説、3度目の映画化。
女スリ(マチ子さん)を追う刑事(ハナ肇)を描くコメディ。


(5)『赤線地帯』(56)

時代劇のイメージが強かった溝口による現代劇。
逞しき娼婦たちの日常を切り取った群像劇で、マチ子さんはもちろん、出演した俳優さんがみんな活き活きとしている。


(6)『偽れる盛装』(51)

マチ子さんを知ったころにテレ東で深夜放送していて、こっそり録画し、こっそり鑑賞した思い出の作品。

そりゃ、いろいろ妄想し期待しましたがね、そういう意味では肩透かしを喰らいましたが、大胆なカメラワークが多くてドギモ抜かれた高校時代の自分でありました。



(7)『痴人の愛』(49)

原作は、もちろん超有名なアレ。
マチ子さんが演じるのは、もちろん超有名なナオミ。

これがデビュー作ではありませんが、ここから俳優・京マチ子がスタートした、、、といっていいでしょう。


(8)『あにいもうと』(53)

室生犀星の原作を水木洋子が脚色、成瀬巳喜男が演出。
長男・伊之吉を森雅之が、長女・もんをマチ子さんが、そして次女を久我美子が演じる。

この布陣で、観ないという選択肢はないでしょう?



(9)『ぼんち』(60)

市川雷蔵が持ち込んだとされる、山崎豊子による傑作小説の映画化。
和田夏十×市川崑の脚色により原作とはだいぶイメージがちがったものが出来上がり、山崎は抗議した…というが、小説も映画も両方すばらしいと思いますです^^


(10)『浮草』(59)

小津が自作『浮草物語』(39)をセルフリメイクしたカラー作品。

マチ子さんと小津ってどうかな…と思うが、意外と?浮いてないです。

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明日のコラムは・・・

『THE PARKER MAN』
コメント (2)
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