48年12月21日生まれ・74歳。
アメリカ出身。
目立つ前からスパイク・リー映画のDJや、
『グッドフェローズ』(90)のドジなスタックスなどで、
知る人ぞ知る存在ではありました。
人気俳優となって以降の無双状態はイマサラ解説する必要はないくらいなのだけれど、
ひとつ、本人はもちろん映画ファンとしても心苦しいところが。
このひとは、QTやシャマランなどの作家性の強い映画に出演しつつ、「スコセッシやQTなどが批判する」MCU系の映画にも「よく顔を出していて」。
当事者として、あいだに挟まれてしまい気の毒なのよね。
そのことについて「すべての映画に妥当性がある。心から感動したいために映画館に行くひともいれば、スーパーヒーローが好きなひとも居る。客席に客が多いからといっても、それだけ客層が広いというわけではない。成功したキャリアを持っていたとしても、その人の映画のセリフを誰も覚えていないということもある。私はTシャツに描かれるようなセリフをいう男です」
複雑な胸の内を、どちらかというと分が悪いMCU系に重きを置いて発言しています。
・・・う~む、ちょっと可哀想だな。
<経歴>
モアハウス大学(アトランタ)卒業。専攻は建築学。
映画俳優デビュー作は、72年のブラックスプロイテーション映画『Together for Days』。
以下、チョイ役期間を一気に。
『星の王子 ニューヨークへ行く』(88)…強盗役
『ドゥ・ザ・ライト・シング』(89)…DJミスター・セニョール・ラブ・ダディ
『シー・オブ・ラブ』(89)
『モ'・ベター・ブルース』(90)
『グッドフェローズ』…ルフトハンザ強盗犯の一味。トラックの処分を忘れ逮捕直前に仲間に殺される。
『ジャングル・フィーバー』(91)
『パトリオット・ゲーム』(92)
『ローデッド・ウェポン1』(93)
『トゥルー・ロマンス』(93)…マザファカばかりいっているビッグ・ドン
『ジュラシック・パーク』(93)…パーク内システム管理者のひとり
94年―。
QTの名を世に知らしめたパルムドール受賞作『パルプ・フィクション』でギャングのジュールスを大熱演、当初は「トラボルタ完全復活」のほうがニュースだったはずなのに、ビッグインパクトを残したのはジャクソンのほうでした。
ここからは、出れば話題になる映画ばかり。
マクレーンの相棒に「イヤイヤ」させられる『ダイ・ハード3』(95)、
娘をレイプされた怒りの父親を熱演する『評決のとき』(96)、
『ロング・キス・グッドナイト』(96)、再びQTと組みベルリン映画祭で主演賞を受賞した『ジャッキー・ブラウン』(97)、ケビン・スペイシーと演技合戦を繰り広げた『交渉人』(98)。
99年―ルーカスに懇願し役を得た『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』から新3部作―2002年の「エピソード2/クローンの攻撃」、2005年の「エピソード3/シスの復讐」―に出演。
シャマランが真正面からスーパーヒーローを論じてみせた『アンブレイカブル』(2000)、QTの『キル・ビル』2部作(2004)などで大活躍。
自分がとくに推したいのは、2006年の『ブラック・スネーク・モーン』。
色情狂っぽいクリスティーナ・リッチをどうにかして更生させようとする男を好演しています。
そして前述したように。
2008年より『アイアンマン』(2008)『アイアンマン2』(2010)『アベンジャーズ』(2012)『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)・・・などのMCU系に連続登板し、
と同時に、
QT組の常連として『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)や『ヘイトフル・エイト』(2015)で貫禄の演技を披露、
新生『ロボコップ』(2014)、前日の主役コリン・ファースの『キングスマン』(2015)、
『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)、久しぶりにシャマランと組んだ『ミスター・ガラス』(2019)、これまた新生の『シャフト』(2019)などなど多数の話題作に出演。
最新作は、『マーベルズ』(2023)。
モーガン・フリーマン、デンゼル・ワシントンと並ぶ人気黒人俳優の地位を「完全」確立させています。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(89)サム・シェパード』
アメリカ出身。
目立つ前からスパイク・リー映画のDJや、
『グッドフェローズ』(90)のドジなスタックスなどで、
知る人ぞ知る存在ではありました。
人気俳優となって以降の無双状態はイマサラ解説する必要はないくらいなのだけれど、
ひとつ、本人はもちろん映画ファンとしても心苦しいところが。
このひとは、QTやシャマランなどの作家性の強い映画に出演しつつ、「スコセッシやQTなどが批判する」MCU系の映画にも「よく顔を出していて」。
当事者として、あいだに挟まれてしまい気の毒なのよね。
そのことについて「すべての映画に妥当性がある。心から感動したいために映画館に行くひともいれば、スーパーヒーローが好きなひとも居る。客席に客が多いからといっても、それだけ客層が広いというわけではない。成功したキャリアを持っていたとしても、その人の映画のセリフを誰も覚えていないということもある。私はTシャツに描かれるようなセリフをいう男です」
複雑な胸の内を、どちらかというと分が悪いMCU系に重きを置いて発言しています。
・・・う~む、ちょっと可哀想だな。
<経歴>
モアハウス大学(アトランタ)卒業。専攻は建築学。
映画俳優デビュー作は、72年のブラックスプロイテーション映画『Together for Days』。
以下、チョイ役期間を一気に。
『星の王子 ニューヨークへ行く』(88)…強盗役
『ドゥ・ザ・ライト・シング』(89)…DJミスター・セニョール・ラブ・ダディ
『シー・オブ・ラブ』(89)
『モ'・ベター・ブルース』(90)
『グッドフェローズ』…ルフトハンザ強盗犯の一味。トラックの処分を忘れ逮捕直前に仲間に殺される。
『ジャングル・フィーバー』(91)
『パトリオット・ゲーム』(92)
『ローデッド・ウェポン1』(93)
『トゥルー・ロマンス』(93)…マザファカばかりいっているビッグ・ドン
『ジュラシック・パーク』(93)…パーク内システム管理者のひとり
94年―。
QTの名を世に知らしめたパルムドール受賞作『パルプ・フィクション』でギャングのジュールスを大熱演、当初は「トラボルタ完全復活」のほうがニュースだったはずなのに、ビッグインパクトを残したのはジャクソンのほうでした。
ここからは、出れば話題になる映画ばかり。
マクレーンの相棒に「イヤイヤ」させられる『ダイ・ハード3』(95)、
娘をレイプされた怒りの父親を熱演する『評決のとき』(96)、
『ロング・キス・グッドナイト』(96)、再びQTと組みベルリン映画祭で主演賞を受賞した『ジャッキー・ブラウン』(97)、ケビン・スペイシーと演技合戦を繰り広げた『交渉人』(98)。
99年―ルーカスに懇願し役を得た『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』から新3部作―2002年の「エピソード2/クローンの攻撃」、2005年の「エピソード3/シスの復讐」―に出演。
シャマランが真正面からスーパーヒーローを論じてみせた『アンブレイカブル』(2000)、QTの『キル・ビル』2部作(2004)などで大活躍。
自分がとくに推したいのは、2006年の『ブラック・スネーク・モーン』。
色情狂っぽいクリスティーナ・リッチをどうにかして更生させようとする男を好演しています。
そして前述したように。
2008年より『アイアンマン』(2008)『アイアンマン2』(2010)『アベンジャーズ』(2012)『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)・・・などのMCU系に連続登板し、
と同時に、
QT組の常連として『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)や『ヘイトフル・エイト』(2015)で貫禄の演技を披露、
新生『ロボコップ』(2014)、前日の主役コリン・ファースの『キングスマン』(2015)、
『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)、久しぶりにシャマランと組んだ『ミスター・ガラス』(2019)、これまた新生の『シャフト』(2019)などなど多数の話題作に出演。
最新作は、『マーベルズ』(2023)。
モーガン・フリーマン、デンゼル・ワシントンと並ぶ人気黒人俳優の地位を「完全」確立させています。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(89)サム・シェパード』