ほぼ全児童が同じ中学に入学したので、小学校の卒業式にはなんの思い入れもない。
10代なかばになると「早く東京に行きたい」とばかり思っていたから、
中学・高校の卒業式にも思い入れはないし、印象に残るエピソードだってひとつもない。
泣いている子が何人か居たけれど、なんで泣くのだろう・・・などと冷めた感じだった。
では専門学校の卒業式はどうかというと、やっぱりこれといった思い入れはない。
バイトを辞める際のお別れ会とかのほうが、よっぽど印象深かったりする。
いい学生時代を送ってこなかったということかもしれない、少なくとも対人関係という意味では。
卒業式そのものを、よく覚えていないのだよね。
まだ入学式のほうが緊張感もあって、記憶には残り易い・・・と思っているのだけれども、ほかのひとはどうなのだろうか。
映画にかぎっていえば入学より(たぶん)卒業のシーンが多いはずで、そういえば音楽も卒業を歌うほうが多い。
ドラマになり易いのはどちらかといえば、出会いより別れだもの、そりゃあそうだろう。
そんなわけできょうは、卒業の日に観たい映画をセレクト。
(1)『櫻の園』(90)
じつは卒業とは関係のない、創立記念日に『櫻の園』を上演する演劇部の物語だが、なんとなく卒業のイメージがある。
中原監督自身が挑戦したセルフリメイク版の評判の悪さはともかく、少女たちの表情を観ているだけで飽きない・・・どころか、なぜか胸がきゅんきゅんしてくるのであった。
(2)『ゴーストワールド』(2001)
斜に構えた女子高生の卒業後を追う、オフビートな傑作。
ソーラ・バーチが好きだったんだが、彼女どうしているのだろう。
(3)『家族ゲーム』(83)
合格発表の晩、ヨソモノ家庭教師によって崩壊する家族。
受験制度というか、学校や家族そのものへ向けられた爆弾のような気がして、ほんとうに痛快。
(4)『ヤングガン』(88)
これはこれで、グローイング・アップの物語。
冒頭と終幕で、彼らの顔つきは大きく変わっているのだもの。なにかを卒業した、、、ということなのだろう。
(5)『どこまでもいこう』(99)
子どもを主人公とした映画のなかで、いちばん好きな作品。
卒業の描写はないが、親友ふたりは小学校を卒業したあと、どうなるのかな・・・と想像したくなる豊かな背景が見える。
(6)『モダン・タイムス』(36)
ラストシーン。
卒業ではなく「まだ、つづく」というような結末だが、ひとりぼっちだったチャーリーに「ともに生きるもの」が出来たのだから、孤独からは脱したのではないか。
(7)『トレインスポッティング』(96)
トップ画像、このラストシーン。
冒頭のモノローグで馬鹿にしていた「幸福とされるキーワード」を求めていこうとする主人公―こんなに爽やかな卒業のシーンは、そうそうない。
(8)『キューティ・ブロンド』(2001)
米製ティーン映画の王道をいく、ハッピーな卒業式。
(9)『ニキータ』(90)
これは逆に、いかにも仏産らしい、じつにひねりの効いたラストの卒業。
結局ニキータがどうなったのかは分からないが、幸福をつかんでほしいな・・・と思わせる。
(10)『ワイルド・アット・ハート』(90)
伴侶と、守るべき子どもも居て。
もう馬鹿なことはしないんじゃないか―してほしいけれども。
リンチの描く愛の神話は、馬鹿馬鹿しいけれど感動的でもあって、明日を生きる糧にもなるので卒業の日に相応しい。
あくまでも自分にとっては、、、ね。
※これはパート2のほうだが、ボン・ジョビの主題歌が格好いいので
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『死の当日に観たい映画』
10代なかばになると「早く東京に行きたい」とばかり思っていたから、
中学・高校の卒業式にも思い入れはないし、印象に残るエピソードだってひとつもない。
泣いている子が何人か居たけれど、なんで泣くのだろう・・・などと冷めた感じだった。
では専門学校の卒業式はどうかというと、やっぱりこれといった思い入れはない。
バイトを辞める際のお別れ会とかのほうが、よっぽど印象深かったりする。
いい学生時代を送ってこなかったということかもしれない、少なくとも対人関係という意味では。
卒業式そのものを、よく覚えていないのだよね。
まだ入学式のほうが緊張感もあって、記憶には残り易い・・・と思っているのだけれども、ほかのひとはどうなのだろうか。
映画にかぎっていえば入学より(たぶん)卒業のシーンが多いはずで、そういえば音楽も卒業を歌うほうが多い。
ドラマになり易いのはどちらかといえば、出会いより別れだもの、そりゃあそうだろう。
そんなわけできょうは、卒業の日に観たい映画をセレクト。
(1)『櫻の園』(90)
じつは卒業とは関係のない、創立記念日に『櫻の園』を上演する演劇部の物語だが、なんとなく卒業のイメージがある。
中原監督自身が挑戦したセルフリメイク版の評判の悪さはともかく、少女たちの表情を観ているだけで飽きない・・・どころか、なぜか胸がきゅんきゅんしてくるのであった。
(2)『ゴーストワールド』(2001)
斜に構えた女子高生の卒業後を追う、オフビートな傑作。
ソーラ・バーチが好きだったんだが、彼女どうしているのだろう。
(3)『家族ゲーム』(83)
合格発表の晩、ヨソモノ家庭教師によって崩壊する家族。
受験制度というか、学校や家族そのものへ向けられた爆弾のような気がして、ほんとうに痛快。
(4)『ヤングガン』(88)
これはこれで、グローイング・アップの物語。
冒頭と終幕で、彼らの顔つきは大きく変わっているのだもの。なにかを卒業した、、、ということなのだろう。
(5)『どこまでもいこう』(99)
子どもを主人公とした映画のなかで、いちばん好きな作品。
卒業の描写はないが、親友ふたりは小学校を卒業したあと、どうなるのかな・・・と想像したくなる豊かな背景が見える。
(6)『モダン・タイムス』(36)
ラストシーン。
卒業ではなく「まだ、つづく」というような結末だが、ひとりぼっちだったチャーリーに「ともに生きるもの」が出来たのだから、孤独からは脱したのではないか。
(7)『トレインスポッティング』(96)
トップ画像、このラストシーン。
冒頭のモノローグで馬鹿にしていた「幸福とされるキーワード」を求めていこうとする主人公―こんなに爽やかな卒業のシーンは、そうそうない。
(8)『キューティ・ブロンド』(2001)
米製ティーン映画の王道をいく、ハッピーな卒業式。
(9)『ニキータ』(90)
これは逆に、いかにも仏産らしい、じつにひねりの効いたラストの卒業。
結局ニキータがどうなったのかは分からないが、幸福をつかんでほしいな・・・と思わせる。
(10)『ワイルド・アット・ハート』(90)
伴侶と、守るべき子どもも居て。
もう馬鹿なことはしないんじゃないか―してほしいけれども。
リンチの描く愛の神話は、馬鹿馬鹿しいけれど感動的でもあって、明日を生きる糧にもなるので卒業の日に相応しい。
あくまでも自分にとっては、、、ね。
※これはパート2のほうだが、ボン・ジョビの主題歌が格好いいので
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『死の当日に観たい映画』