Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(196)

2017-02-08 00:10:00 | コラム
すけー「る」→「る」んば

掃除が大好きなので、お掃除ロボットは要らない。

お掃除ロボットを導入しなければならないほど、広い部屋でもないしね。

もっといえば。
社会的に許される範囲内の潔癖症ゆえ、自分ルールが細かく、ロボットの掃除の仕方に文句いいそうだし。


映画に登場した掃除系? ロボットといえば、一体しかないよね『ウォーリー』(2008)である。




前時代的なウォーリーと、近代的なイヴ(ヒロイン)の対比も素晴らしく、老若男女が楽しめるアニメーションに仕上がっている。

いちばん感心したのは、ウォーリーが男子、イヴが女子であることが一目で分かるフォルム。
理由は分からんが、観客全員が男女の区別が出来るようになっているんだよね~。

自分がどっちのロボットになりたい? かというと、断然ウォーリーのほう。

「より」「ロボット、ロボット」しているほうが好みというか、

だから自分は、Pepperくん(ソフトバンク)より、



ASIMO派(ホンダ)なんだよね。




映画に登場したロボット/アンドロイドを、もう少し。

ロボットに「こころ」が芽生えるという物語は「現時点では」100%のフィクションになるが、
素材? をヒトとしていることから「元々、こころがある」という設定で感情移入出来るのは『ロボコップ』のシリーズ(87~)。

映画としては素晴らしい出来、でも自分だったら…と思うと自害してしまうかもしれない。

フリッツ・ラングの名作、『メトロポリス』(27)に登場するアンドロイドは美しかった。



このデザインは、当時20年くらい先を行っていたのではないだろうか。

個人的に「なぜか」忘れ難いのが、『ロッキー4』(85)に登場するロボット。

ポーリーの誕生日にロッキーがプレゼントしたもの。



これが可愛くなった感じが、『ウォーリー』のイヴだろうか。


そしてもちろん、『スターウォーズ』シリーズ(77~)に登場するドロイドたち。

最新作のBB-8なんて特にそうだが、表情がないのに「感情?」さえ伝わってくる描写は、監督それぞれの腕の見せどころなのだろう。


自分は熱狂的なアニメファンとはいえないが、『機動戦士ガンダム』(79)つまり『ファースト・ガンダム』だけは別で。

日本の男子は全員といわれるけれど、とくにこのアニメーションを観て育った世代は「超のつく」ロボット好きなのだと思われる。

自分と同じくらいの歳のひとたちが、PepperくんやASIMOの制作に情熱を注いでいるはずだから。

やっぱり、「好き」から始めたものって、強いなって思う。


次回のしりとりは・・・
るん「ば」→「ば」かやろう。

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明日のコラムは・・・

『昔の名前で出ています』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(195)

2017-02-07 00:10:00 | コラム
くらいまっく「す」→「す」けーる

小津さんが『風と共に去りぬ』(39)を観て、「米国に勝てっこない」と呟いたとされるのは有名な話。

上映時間の長さといい、見たこともなかったであろう色彩の鮮やかさといい、金のかけかたといい。

そのスケールのでかさに、無条件降伏したと。


黒澤じゃなくって、小津さんというのがいいよね。

基本的に家屋のなかで展開されるドラマを(敢えて書くけど)チマチマ創りつづけたひとだから、余計に説得力がある。


スケール(scale)とは、規模の意味。

大小の両方を指すので、スケールが大きい/スケールが小さい、、、というような用いかたをする。


自分が小津さんと同じような、脱力にも似たスケールの大きさを感じた米映画は、『ベン・ハー』(59)になると思う。

二輪戦車競走のダイナミズム!

あれ観ちゃったら、当時の日本映画のガンファイトやカーアクションなんか、学芸会レベルに思えてもしょうがない、、、のかもしれない。


長谷川和彦(ゴジ)が『太陽を盗んだ男』(79)を撮ったとき、外国のプロデューサーにいわれたそうである。

「こんなに面白い映画なのに、なぜ途中で、あんな安っぽい銃撃戦やアクションを入れたんだ?」



バカヤロウ! こっちは必死で撮ってあのレベルなんじゃい!!

ゴジの自虐性が、笑えて、ちょいと切ない。

資金面の問題もあろうが、スタントのレベルのちがいもあったのではないだろうか。

米国のスタントの歴史は古い。
スタントマンの権利も保障されているので、人材は豊富、技術もきっちりと継承されているのだった。

そしてハリウッド黄金期には、ウィリアム・ワイラーやセシル・B・デミル、ジョン・スタージェスなどなど、「スケールでけぇ映画なら、俺に任せろ!」みたいな映画監督が沢山居た。
現在のハリウッド映画も大作が多いけれど、CG主流であり、「この監督だからスケール大きい」ということにはなり難いのかもしれない。

そんななかにあって、CGだろうが実写オンリーだろうが無関係にスケールの大きさを感じさせる監督って、ジェームズ・キャメロンくらいなのではないか。


さて逆に、スケールの小ささで感心した映画はなにか。

『デスペラード』(95)の前編にあたる、『エル・マリアッチ』(93)をまず想起する。

低予算を逆手に取ったというか、それを強調したというか。

マリアッチに寄り添うように登場する、カメさんの存在が大きいのかも笑




まぁいってしまえば、低予算映画は、低予算ゆえにスケールは小さくなりがちである。

ただ逆に、監督たちの野心は予算に反比例して大きいもので。


映画小僧は、そんな野心の大きさにリアルタイムで立ち会うことを最大の快楽としている―そういうヘンタイなのです。






あすのしりとりは・・・
すけー「る」→「る」んば。

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俳優別10傑 海外「か行」女優篇(1)

2017-02-06 00:10:00 | コラム
~キム・ベイシンガーのキャリア10傑~

ダブリンの若者たちがバンドを組む音楽映画『ザ・コミットメンツ』(91)。

サックスの名手が若造に吹きかたを教える際、こんなことをいう。



「そんな乱暴に扱っちゃいけない。いいか、好きな女の乳首を口に含む感覚だ。分かるか?」
「・・・あぁ、近所の―」
「そんな安っぽい話じゃない。憧れの女優を思い浮かべてみろ。俺の場合は、ジーナ・ロロブリジーダだ」
「デカパイかい?」
「あぁ、そりゃあもう。思い浮かんだか?」
「じゃあ俺は、キム・ベイシンガーだ」
「いい女か?」
「抜群さ」
「じゃあ、それでいってみろ」

なるほどなって思った笑


(デビュー直後から90年代前半にかけては)そんなセクシー系女優の筆頭だったベイシンガーも、現在63歳。

映画を観ていても「さすがに老けたな」とは思うけど、それでもやっぱり、いろんなところが疼いてしまう。

過去の映像をそこに重ねるからであり、・・・いやそれだけじゃないな、このひとが放つ独特なエロスが健在だからなのではないか、、、と思ったり。

そんな、熟れた果実系女優? の個人的10傑は以下のとおり。

・・・あ、もちろん褒め言葉だからね!!


(1)『L.A.コンフィデンシャル』(97)

魅惑の娼婦を完璧に演じ、オスカー助演賞受賞。



化粧が濃過ぎるかもしれないが、そういうキャラクター性なので無問題。

彼女なら、武骨なラッセル・クロウが夢中になるのも頷ける。

(2)『8Mile』(2002)

意外、、、と思われるかもしれないが、エミネムと同じくらい好演していると思う。

息子(エミネム)に対し、新しい彼が「クンニしてくれないの!」と告白する場面は、ベイシンガーじゃなきゃ巧く出来ないかと。

(3)『セルラー』(2004)

ケータイを使ったワンアイデアで魅せに魅せまくる、技ありのサスペンス。



(4)『ナインハーフ』(86)

彼女を一躍有名にした、愛とエロスの物語。

女子はミッキー・ロークに、男子はベイシンガーにメロメロになった。

はっきりいおう、AVを堂々と借りれなかった中学生のころ、雨のなかのクンニシーンで自慰った甘い想い出がある。

(5)『花嫁はエイリアン』(88)

なんてことないコメディだが、怪物であれエイリアンであれ、どうかされるんだったら、やっぱり相手は美女がいいなと思ったものである。

(6)『ナチュラル』(84)

野球選手レッドフォードにとっての、いわゆる「さげまん」を魅力的に演じる。

さがってもいいよ、このひとなら・・・って、しつこいな自分も。

(7)『バットマン』(89)

クリストファー・ノーラン版に足りないものがあるとするならば、ベイシンガーのような女優を起用しなかったところだと思う。

(8)『リベンジ・マッチ』(2013)

老いたデ・ニーロとスライが彼女をめぐって喧嘩をする。

気持ちは分かるぜ。

(9)『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(83)

ボンドの番外編、つまりボンドガールとして登場。

(10)『ブロンディー/女銀行強盗』(93)

映画の出来としては……だが、なぜか憎めないB級アクション。


※本人の受賞時以上に有名な、ベイシンガーのオスカー賞プレゼンターのときの発言

「アカデミー協会はミスを犯した。ノミネート作品に、『ドゥ・ザ・ライト・シング』が入っていないのはおかしい」

シュワ氏の紹介のあとに登場。




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髭、男爵

2017-02-05 00:10:00 | コラム
アゴヒゲを生やしている。

んで、坊主。

このスタイルを、15年ほどつづけている。

自分と周囲の評価をあわせてみると・・・
たぶん、たぶんだが、まあまあ似合っているのだと思われる。


ヒゲを生やした男子で、あきらかに似合っていないのが「ときどき」居るよね。

同年代か年下の知り合いだった場合、自分ははっきりと「似合わんよ」といってしまうほうだ。

と、いうことは。
自分のヒゲは似合っている―そう思っているわけで。

身体で、いちばん自信があるところかもしれない。

チャリで鍛えた脚でもなく。
優しそうと評されることの多い、目でもなく。
そしてもちろん、短小早漏のちんちんでもなく。

じゃあ「こだわり」を持ってカミソリでヒゲソリしているのかというと、電動シェーバーを使っている。

昔なら剃り残しがあったかもしれないが、最近の電動シェーバーは3枚刃4枚刃の高性能で、洗顔さえしっかりやって臨めば、剃り残しも滅多にないからね。


で、8年くらい愛用していたフィリップス製の電動シェーバーがとうとう壊れた。

きっちり充電しても、電源が入らない。
と思って、燃えないゴミの袋に入れておいたら、急に電源が入ってウィ~ンウィ~ン動き出す。

これじゃあ剃りたいときに剃れないので、ブラウン製の新しいやつを購入した。


さあて、充電を終えて試し剃り。

・・・・・。

こいつはすごい!
敢えて洗顔せずに試してみたんだが、皮脂とか無関係に剃れる剃れる!!

平均的なものよりも「やや」高額のものを選んで、えがった。


そんなわけだから。
あと15年は、このスタイルで顔を整えて? いこうと思う。

たまにイメチェンしたいという誘惑に駆られることもあるんだけどね。
チョビヒゲとか、ブショウヒゲとかにね。。。





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『俳優別10傑 海外「か行」女優篇(1)』
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とんだチキン野郎だぜ

2017-02-04 00:10:00 | コラム
月に(最低でも)3回、多いときは5回ほど、ケンタッキーフライドチキンに行く。

でもイートイン、つまり店内で食事をすることは稀で、たぶん2~3回程度しかない。

なぜならいつも、大量に注文するから。

冗談抜きに、5000円紙幣を出して小銭しか戻ってこない。
サブメニューなんか眼中にない、ひたすらチキンを何ピースも頼む。

平日の午前中に、大量にチキンがさばけるわけがない―と思っていたのか、厨房はあたふたと大変だ。
客は、自分ひとりしか居ないのに。

そのくらい、チキンLOVEなのである。


『酒が飲めるぞ音頭』は、1月も2月も3月も・・・と強引に理由を見つけて、ひたすら酒を楽しむ名曲。

酒も煙草も好きだが、それ以上にチキン。
だから自分にとっては、

♪ 12月はクリスマスでチキンが喰えるぞ 喰える喰える喰えるぞチキンが喰えるぞ
♪ 1月は正月でチキンが喰えるぞ 喰える喰える喰えるぞチキンが喰えるぞ
♪ 2月は誕生日でチキンが喰えるぞ 喰える喰える喰えるぞチキンが喰えるぞ

・・・なのだった。


ガキのころ、誕生日プレゼントとして親に買ってもらったもの―を、記憶しているだけ挙げてみる。


金属バット
キャッチャーミット
サッカーボール(MIKASA)

ガンプラ(グフばっかり買っていた)




ここまではフツーのガキだが、あとはケンタッキーのチキンだった。


地元の館林にマクドナルドはなかったが、ケンタッキーとミスタードーナツは早い時期から「なぜか」あった。

チャリで通うには(ガキには)遠かったから、大袈裟ではなく憧れの店だったんだ。
近くにあって通えたとしても、値段が値段だから現在のように大量注文なんか出来なかったろう。

けれども誕生日だけは別だ、、、と勝手に思い込んでいた。

だから容赦なく父親に、「買えるだけ買ってきて」と頼んだ。


♪ 子どものころ、たまに家族で外食 いつも頼んでいたのはチキンライス
豪華なもの頼めば2度と連れてきてもらえないような気がして ♪


松ちゃんの清貧思想を、少しは見習えってね。


父親は、たぶん15ピースくらい買ってきてくれたんじゃないか。

父が1ピース、母が2ピース、姉が1ピース。
残りは自分、、、みたいな。

ただ誕生日とはいえ、一気喰いは怒られたので、半分は翌日の分として台所テーブルにラップをして置いておいた。
(レンジがないから、冷蔵は避けたのである)


深夜―。

残りが食べたくてしょうがない自分は、眠ることさえ出来なかった。

静かに台所に行き、チキンに喰らいつく。

わざと、食べ残しを作って。


翌朝―。

どこかから野良猫が侵入し、チキンを食べたとひとり騒ぐ自分。

みんな分かっていたのだろう、苦笑まじりに「残念だったね~」などという。


しょーもないクソガキだな。

その根本は現在でも変わらず、パティシエやっているハニーがバースデーケーキを店で作ってきてくれたというのに、



「ケーキもいいけど、とりあえずチキンだよね」

などと、ヘーキでひとを傷つけることばを吐いてしまうのだった。


そんな自分、いまさっき43歳になりました笑


※ときどき聴きたくなる曲だよな~




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明日のコラムは・・・

『髭、男爵』
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