Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(212)

2017-06-25 00:10:00 | コラム
るーれっ「と」→「と」いれ(トイレ)

トイレで雑誌読んだり、煙草吸ったりするひとも多いけれど、自分は出来ない。

理由はひとつ、「ゆっくり」「じっくり」することがないから。

便座に座った途端に肛門からモノが放出されるような体質なので、滞在時間? は「分」ではなく「秒」なのだった。


ちょうど1週間前になるか・・・

「またまた」うんちをもらした。

路上で。

「ゆるさ全開」の自分らしい軽いハプニングであり、もう慣れっこだが、いつもとちがうのは、それが真夜中ではなく「真っ昼間」であったこと。

隣人に気づかれぬよう、家に戻るまでが大変だった。

後ろ向きに歩いたりして。。。

町田市だって公衆便所は少ないほうではないが、都内で最多(の割合)を誇るらしい府中市が羨ましくなったよ、あそこだったら、もしかしたら恥ずかしい思いをしなかったかもしれないって。


さて性行為と排泄行為は、基本的には「他者の視線に晒されずにおこなう」とされている。

映画鑑賞というものを、少しひねった形で表現すれば「他者の生活や言動を覗き見る行為」となり、そこに性行為や排泄行為などが描かれるのは、むしろ自然ともいえる。
逆にいえば、そういう行為が描かれないほうが不自然なのだった。


映画のなかで最も印象に残る「トイレ」のシーンは、やはり『トレインスポッティング』(96)だろう。

ギャグマンガのような汚いトイレのなか(?)は、海のようになっていて・・・という描写が、映画的イマジネーションに溢れていて面白かった。





面白さでいえば、便器が爆破され吹っ飛ぶ『リーサル・ウェポン2』(89)も負けてはいない。


そういえば、ネットで「群馬で公衆便所の破壊行為が相次いでいる」というニュースを目にした。

不審火や路上に大きな石を置いたりする愉快犯みたいなものだろうが、世の中はうまいこと出来ているから、忘れたころに因果応報で、自分に返ってくると思っておいたほうがいい。


話を戻して。

「トイレ=くつろぎ」だろうから安心してしまった、、、がゆえに殺されてしまうのは、『パルプ・フィクション』(94)のトラボルタである。




この、くつろぎ加減が笑える。

逆に。
笑いは生まれず、思わずドキッとしてしまうのが、女子が便座に座っている描写だろう。

ジュリエット・ルイスや吉本多香美なども排泄シーンを演じてはいるが、最もインパクトがあり、なおかつ自然だったのは、『アイズ ワイド シャット』(99)のニコール嬢だったかもしれない。




ある意味で、AVよりもドキドキする。

さすがはキューブリック、、、というべきかもしれない。

この遺作そのものは、どうかと思ったのだが・・・。


次回のしりとりは・・・
とい「れ」→「れ」いとしょー。

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明日のコラムは・・・

『デザートがお似合いだ』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(211)

2017-06-24 00:10:00 | コラム
いんもら「る」→「る」ーれっと(ルーレット)

格闘技イベントの取材で、2度ほどベガスに行った。

そのことを周囲に伝えると、きまって「カジノはどうだった?」と聞かれる。

「行った?」ではなく「どうだった?」というのは、「行くことを前提」としており、

「ギャンブル全般に興味ないんでね、行かなかった」と答えると、皆、信じられない、お前はバカだ! みたいな表情をする。


ナニゴトも経験だとは思うのだけれどもねぇ。。。


無知ゆえに、カジノになにがあるのか、どうやって遊ぶのかもよく分からない。

ただ、ルーレットがあることくらいは、米映画の知識で知っている。


「roulette」は英語ではなく、仏語。
直訳すると、「小さな輪」。

自分のようなドシロートに、カジノのからくりを教えてくれる映画『カジノ』(95)にも、もちろんルーレットは登場する。

カジノ=ルーレットみたいなところがあり、舞台設定でカジノが用意されている映画では、「ほぼ100%」ルーレットも登場するといっていいだろう。

『レインマン』(88)に『幸福の条件』(93)、『ラン・ローラ・ラン』(98)など。






カジノできっちり遊んだのであれば、持ち金すべてを注ぎ込んだとしても、それは自己責任であろうし、時間が経てば笑い話にもなる。

しかしこれが「ロシアン」ルーレットとなると、洒落にはならない。

失敗(?)すれば、死ぬことになるのだから。

モノスゴ大雑把にいえば、「運が悪いひとは、唯一の実弾1発を引いて死ぬ」ゲームのこと。

ウィキペディアにあるように、フィクション先行の危険な遊戯であり、実例は極めて少ないそうで。

映画ファンにとっては、なんといっても『ディア・ハンター』(78)だろう。

捕虜にされた米国兵にロシアンルーレットを「強制」する北ベトナム兵の描きかたが「差別的」とされ、議論を呼んだ。

この経験により、クリストファー・ウォーケン演じるニックは精神をやられてしまい、このゲームを「生業」としてしまうのだった・・・。




緊迫感溢れる本作に比べると、北野武が『ソナチネ』(93)で描写したロシアンルーレットは、ちょっと軽い感じがする。

のだが、虚無感「のようなもの」に支配され、舎弟にも「死にたくなったよ」とこぼす主人公の心情を巧く捉えており、




軽いのに、いや軽いからこそ、観るものの印象に残る名シーンに仕上がっていると思う。


※『カジノ』で個人的に最も好きなシーン

『朝日のあたる家』を流すところなんか、さすがスコセッシだと思う!




あすのしりとりは・・・
るーれっ「と」→「と」いれ。

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Stranger Than Paradise

2017-06-23 00:10:00 | コラム
連敗の穴からやっと抜け出せた、プロ野球の読売巨人軍。

自分は楽天・広島推しの「ややアンチ巨人」寄りだが、それでもこの「大」連敗は気がかりだった。

ライバルは強くないと困る、、、というのもあるが、現監督の由伸は嫌いじゃないから。
いや、もっといえば「好きなほう」で、監督になった経緯を思うと、ちょっと同情するというか、このひとの哀しそうな顔は、あまり見たくないというか。

選手でいうと、マイコラス投手が好き。

尤も好きになったのは、美人嫁(ローレン)の存在があってこそ、、、なのだけれども。




2015年、ローレンは格闘技イベント『UFCジャパン』でラウンドガール(オクタゴンガール)を務める。

自分は、それ以来のファンである。


日本で活躍する、外国人タレント。
自分の世代ではウィッキーさん、もう少し上の世代のひとはアグネス・チャンを想起するだろう、
きょうは、テレビ画面に登場すると、個人的に動きを止めて見入ってしまう、外国人タレントの5人を挙げてみよう。

申し訳程度に男性を入れているが、そう、簡単にいえば、気になる美人外国人タレントというわけだ。


※ローレンは別格扱いとする


(1)ナタリー・エモンズ=アメリカ人:タレント

トップ画像、ローレン系の顔立ちだしね。




(2)ジュリー・ドレフィス=フランス人:女優

QTタランティーノもお気に入りの才女。



(3)インリン・オブ・ジョイトイ=台湾人・タレント

いまじゃあ立派なママだけど、当時はお世話になりました。

(4)フォンチー=ベトナム人:アイドル

身体つきが、大好きでねぇ。



(5)姜尚中=在日韓国人二世:政治学者

このリストのなかだと、浮きに浮きまくっているが笑

激高することなく、いつでも冷静。

コメンテーターとしては声が小さ過ぎるかも・・・だけど。

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『シネマしりとり「薀蓄篇」(211)』
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初体験 リッジモント・ハイ(226)

2017-06-22 00:10:00 | コラム
「えっ、そこから読むん?」
「ん?」
「最初から読むん?」
「…うん、そうだけど」
「『キャプ翼』は?」
「え?」
「『北斗の拳』は?」
「え?」
「最初から読むん?」
「…うん」
「…そうか、まっき~は、そういう感じなのか」

クラスメイトの渡辺くんは、少しがっかりしたようだった。


小学4年生のころだったか―。
学校帰りに近所の駄菓子屋に寄り、最新号の『週刊少年ジャンプ』を買った。

田舎はこういうところが多いだろう、雑誌類は「基本」置かないが、売れるからという理由で「ジャンプだけ取り寄せている」という商店が。


現在は「特む性格」「個が強過ぎる」と評されることの多い自分だが、ガキのころは「流されるタイプ」であり、べつにジャンプなんて買う気がなかった。

「買おう」といわれたから、そのとき、ポケットにたまたま小銭が入っていたから「流れで」買ったに過ぎない。

この日が、自分が初めて『週刊少年ジャンプ』を買った日。

『コロコロコミック』は買ったことがあるし、読んだこともあったが、漫画雑誌の読みかた? は初級? である。

そもそも「初めて」なので、「つづき」が気になる漫画なんかなかった。

だから、表紙を繰り、巻頭カラーから目を通し始めたのである。

結果、「読者の投稿」にあたる『ジャンプ放送局』を含むすべてのページを読んだ。

しかし渡辺くんは『キャプテン翼』『北斗の拳』『キン肉マン』を読み終えると、この3作品の再読を始めた。

なるほど、そういう読みかたもあるのか・・・漫画読みにとっては珍しくないことかもしれないが、えらく感心したことを覚えている。


さて、初めて『週刊少年ジャンプ』を読んだ感想。

総じて面白かった。
もう少しいうと、つまらないと感じる漫画はひとつもなかった。

全ページが新鮮だったからねぇ、これで定価180円とは安い! と。


これより前に、コミックスで『キン肉マン』と『Dr.スランプ アラレちゃん』だけは読んでいた。

「だけは」ということは、この2作品のことが特別気になっていたのだろう、

これらを含めて、初めて読んだ『週刊少年ジャンプ』から最も気に入った作品を挙げろといわれれば・・・

『ウィングマン』と即答する。


凝ったSFだが、物語というより絵柄が好みだったから。

出てくる女の子も可愛かったし。


1週間後―。

この日の学校帰りはひとりだったが、駄菓子屋に寄り、『週刊少年ジャンプ』の最新号を買った。

一般でいうところの「ハマった」になるのだろうか。


けれどもやっぱり、「つづきが気になる漫画」から読むことはせず、1ページ目から目を通していった。

この読みかたは、「最後にジャンプを買った日」までつづいた。

つまりは、自分はそういう読みかたが好きなタイプなのだろう。


最後に買った日は、いつだったかって?

・・・・・。

そこまでは、さすがに覚えていない。


おわり。




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明日のコラムは・・・

『Stranger Than Paradise』
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初体験 リッジモント・ハイ(225)

2017-06-21 00:10:00 | コラム
数ヶ月前の話になるが―。

有吉ちゃんがラジオでしきりに「気になる漫画」といっていたので、久し振りに『週刊少年ジャンプ』(集英社)を購入した。

手に取ることはあっても、購入したのは25年以上ぶりだと思う。

そう自分は、世代的にドンピシャだったにも関わらず、実際に夢中になったにも関わらず、『キャプテン翼』や『ドラゴンボール』の完結を待たずに「ジャンプを卒業」した。

映画の抗い難い魅力に取り憑かれたためであり、だから、『ONE PIECE』を1話も読んだことがないし、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の最終回にも目を通さなかった。

有吉ちゃんが推していた漫画は、『Dr.STONE』。




ヒトが「石化」するSFであり、有吉ちゃん曰く「ツッコミどころが多く、目が離せない」。


(1)巧いのだが、絵がちょっと古い感じなのでダサく映る
(2)設定が突飛に過ぎて、先がつづくのが不安になる

あぁたしかに笑

でも、つまらなくはないです、はい。


あらためていえば、自分は漫画に精通しているとはいえない。

5傑を挙げるとすれば・・・

(1)『東大一直線』『東大快進撃』(小林よしのり)
(2)『詩人ケン』(業田良家)
(3)『ブラック・エンジェルズ』(平松伸二)
(4)『洗礼』(楳図かずお)
(5)『リバーズ・エッジ』(岡崎京子)

・・・になるが、10傑にしなかったのは、10傑を選出するのが「そーとー」難しいから。

その程度、なのである。


ガキのころ読んでいたのは、『月刊コロコロコミック』(小学館)と『週刊少年ジャンプ』。

というわけで今回の初体験シリーズは、「生まれて初めて『週刊少年ジャンプ』を手に取った日」でいってみたい。

えぇ、ちゃんと覚えているからね。


さて「ジャンプ愛」「漫画愛」に溢れた漫画として人気の高い『バクマン。』(原作・大場つぐみ、作画・小畑健)が2年前に映画化され、スマッシュヒットを記録した。

あらゆる映像表現を駆使する大根仁監督の個性と相性バツグンで、えれー面白かった。


とくにエンディングの凝りようは、ここ10年の映画すべてを対象にしても、最も完成度が高いものだったように思う。





高校生が漫画の連載を持つ―という設定も、けっして夢物語ではない。

小林よしのりは実際に大学生デビューしているわけだし、

卓球や将棋の世界を見ても、10代の躍進がすごいでしょう?

同世代であったとすれば嫉妬心を燃やしたかもしれない、ただ40代ともなると、「すげー!すげー!!」と呆けた顔で感心するのみである。

つづく。

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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(226)』
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