Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

やっとこさ大晦日

2019-01-21 00:10:00 | コラム
19年も20日経ったというのに、いまになってやっとこさ大晦日のテレビ特番を観終える。

以下、軽い感じで感想を。。。


『紅白歌合戦』(NHK)

まあまあ面白かった、、、と思う。

というか米津玄師を、初めてちゃんと観た&聴いた。

映画と格闘技で精一杯だから、最近の音楽に疎くなっているヤバいね。

それでもアイドルはそこそこ詳しいのでAqoursは知っていた。


ところで。
Perfumeのバックについている方々の技術は相変わらずすごいものだが、すごすぎて、結果なにがすごいのだか分からない状態になってしまっている。

それは、一昨年も感じたことだけれどね!


『絶対に笑ってはいけないトレジャーハンター24時!』(日本テレビ)

マンネリだなんだといわれつつ、観れば絶対に面白いし、そもそも『ガキ使』は毎週観ているので、この特番を観ないという選択肢はない。

メンバー5人は老体に鞭打って頑張っていると思いますよすごい。

ただ、意外なゲスト出演者に意外なことやらしてケツ叩き―という展開よりも、自分がいちばん好きだったのは、品川庄司の品川による指揮のもと、昼の弁当を賭けて替え歌とかをやらせるゲームコーナーだったりする。

クライマックスの爆発のくだりは要らないから、あれ復活してくれないかな~。

ともあれ。
これまた、まあまあ面白かった。

いちばん笑ったのは、川口春奈の「プロテイン!」「チビ!」「落語家!」かな。




『RIZIN.14』(フジテレビ)

現地取材していた興行のスカパー!版と地上波版を観たのは、10日も経ってからだった。




高田統括本部長の「ろれつが回らない感じ」が話題になっていたが、あぁなるほどなるほど、これかと。

いつもあんな感じだけれど、ロキソニン多く服用し過ぎたみたいです、はい。

酩酊状態でなかったというのは、信じておきましょう。
自分がちかくで見た感じ、酒は呑んでいなかったので。


番組自体は、まぁたしかにスポーツにおける生中継というのは価値があるものだけれども・・・

「ラストの3試合、生中継」に固執するあまり、前半の4時間くらいの構成がイイカゲンになった感は否めない。

20時までは別番組、20時から3時間くらいの放送が限界なのではないかな、、、と(じつは毎年)思っている。




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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(95)菊池桃子』
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35人への恋

2019-01-20 00:10:00 | コラム
格闘技でつながる同年の友人が結婚することになった。

ソイツの奥さんになるひともまた、格闘技好き。

いわゆる「出来婚」で、数ヶ月後に出産をひかえている。

「男? 女?」
「女」
「名前は決めてある?」
「あり」
「あり?」
「亜細亜の亜に、浄瑠璃の璃で、亜璃」
「へぇ、いい名前じゃん」
「由来は―」
「モハメド・アリっしょ」
「そのとおり」

格闘技好き夫婦らしいし、もし奥さんが格闘技に興味なくても漢字的に「あり」だったんじゃないかな。


で、ソイツと、なぜか「好きになった子の名前、全員覚えているか」みたいな話になった。

両者とも、もれなく覚えていた。

付き合う段階までいく子は、数がかぎられている。
しかし「ちょっと気になる」まで含めた子になると、自分なんか35人居るわけでね。


以下、出会った順に・・・

(苗字まで覚えているけれど、いろいろ失礼にあたる? かもしれないから、下だけで)

陽子
幸代
明子

真里
倫子
里美
美枝子
果代子
幸代(2人目)
慶子
亜希
美咲

慶子(2人目)
亜紀

里香
彩子
いく代
薫(2人目)
美代子

麻子
美保
和美
美穂
莉里
亜希(2人目)
莉奈
紗季


美咲(2人目)
佳織


35人の素敵な女子たち、みなさんしあわせに過ごしていますか―?

うるせーよオメーにいわれる筋合いはない?


失礼しました。。。



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明日のコラムは・・・

『やっとこさ大晦日』
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『拝啓、〇〇様』(10)

2019-01-19 00:10:00 | コラム
~中森明菜の巻~

第一夜:中森明菜のキャリアを我流紹介
第二夜:中森明菜への手紙

きょうは、その第二夜。


拝啓、中森明菜様。

斉藤由貴、高井麻巳子(秋元康夫人)の次に好きになった芸能人が、あなたでした。

だから最初に買ったコンポは、PIONEERの『Private A5』。

音にこだわりを持つのは「ずっと先」、それでもこのコンポしかない! と思ったのは、あなたがCMをしていたからです。




正直、勃起しました。

そう歌い手としての才能や魅力は(ひとまず?)置いておいて、性的な意味で、あなたにイチコロだったのです。

失望しました?

でもトシゴロの男子って、そんなものですよ。


だからこそ。
だからこそ、マッチの部屋で手首を切ったのはショックでした。

はっきりいえば。
自分は、自死というものを「完全否定」することが出来ません。

かといって「完全肯定」するものでもありませんが、なんというのでしょう・・・

芥川龍之介が「唯ぼんやりした不安」を抱えて逝ったことに対し「なんとなく、分かるかも…」と思う自分が居ますし、
また、川端康成が「ちょっと散歩にでも行く感じで」逝ったことに対しても、会ったことさえないのに「このひとらしいや」と思う自分が居ます。

松尾スズキは、可愛かずみの自死に対し「そういうのが似合うひと」と評しました。

その感覚に、近いのかもしれません。

以下、引用を。

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岸田智史首吊り死体で発見。これはどうだ。理屈でなく、すっと入ってこないか。なんか「あり」な感じはしまいか。MIEガス自殺。「あり」だと思う。GAOも「あり」だ。でもTARAKOは違うと思うけど。田村英里子入水。うなずける。斉藤慶子服毒。ああ、わかるわかる。ルー大柴ピストル自殺。意外と「あり」かも知れない。

…………………………………………

もちろんスズキ流のブラックユーモアですけれど、
そういう意味で、明菜さんに自死は似合わないと思いました。

はかなげな感じがしますから、一見「あり」のような気もしますが、いやいやだからこそ「なし」でしょうよと。

ずいぶんと失礼な手紙になっていますが、
似合ったところで実際に死んでしまったら哀しいに決まっています。

現に、自分が敬愛する黒澤明は創作の悩みを抱えて自死未遂を起こしたことがあります。
敢えていえば黒澤は「あり」のひと、しかし助かってよかった。

逆に岡田有希子は死んでしまいました。
このひとは「なし」のように見えて、その実「あり」だったような気がします。

もちろん生きていてほしかったけれど、あなたの騒動ほどショックを受けなかった自分が居ます。

ファンではなかったから?
そうかもしれませんが、こころのどこかで納得出来るものがあったとも解釈出来ます。


イマサラ何十年も前のことをほじくり返されても迷惑なだけ・・・ということは重々承知です。

自分だってヒトサマに物申すほど立派な人生を歩んでいないですし、恥ずかしい失敗も沢山しています。

それでもこれについて書いてしまうのは、自分の青春期に、これほどのインパクトをもたらしたことがほかにないからです。


マッチの部屋だった、、、というのが大きかったのだと思います。

誤解してほしくないのは、熱愛自体に否定的ではないのです。
あなたをエロい目で「なめるように」見てはいたものの、所詮は凡人とスター、接点なんかあるわけないですし、惚れた腫れたは「ご自由に」という考えでした。

だからマッチと結婚して幸福な家庭を築いたとするならば、ファンとしてふつうに祝福したはずです。

そういう流れにならなかったがために、未だ忘れることが出来ないのです。
(結婚であれば、きっとすぐに忘れたことでしょう)


死ぬことはないんだ、恋愛ごときで―小林よしのりのことばですが、同感です。

おそらく発作的なことだったのでしょう、それについてイマサラ責める気もありません。

ただ、スターはスターのままであってほしかった。

つまり創作における悩みなどが起因する行為であれば、自分も納得出来たと思うのです。

我々と同じようなことについて悩み、傷ついていることを信じたくなかった。

酷な願いかもしれませんが、スターとは、そういう存在だと思っていましたから。


中森明菜が、自分と同じイキモノであるはずがない。

スターとザーメンキチガイ野郎は、住む世界がちがうのだ。


あの騒動で、自分が信じていることが揺らぎました。

ただ、あなたが生きつづけてくれているおかげで、その揺らぎは回復されつつあります。


いつまでも、元気でいてくださいね。


敬具。





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明日のコラムは・・・

『35人への恋』
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『拝啓、〇〇様』(9)

2019-01-18 00:10:00 | コラム
~中森明菜の巻~

第一夜:中森明菜のキャリアを我流紹介
第二夜:中森明菜への手紙

きょうは、その第一夜。


東京都出身の53歳、職業は歌手。
このことばは個人的に好きではないのだけれども、もし誰かひとりをそう呼べといわれたら、自分はこのひとを「歌姫」と呼ぶ。

よく親が許したな―と思ったのは、デビュー当時の「ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)」というフレーズ。

そんな売り出しかたは正解ではないと思うものの、性への目覚めを迎えつつある自分世代の少年は、これにピンときたわけだ。
(ということは、「大」正解だったのかも)


オーディション番組『スター誕生!』(日本テレビ)に合格し、ワーナー・パイオニアとレコード契約を結ぶ。

82年、『スローモーション』で歌手デビューを果たし瞬く間にスターへ。

数々のヒット曲は挙げるまでもないと思われるので、個人的に好きな5曲を・・・。(順不同)

『DESIRE -情熱-』(86)

『TATOO』(88)


『Fin』(86)

『難破船』(87)

『二人静』(91)




85年、近藤真彦と共演した映画『愛・旅立ち』が公開される。

マッチファンも明菜ファンも悲鳴をあげたのが、このポスターだった。




殺すんなら、オレを殺せ!!・・・観にいったはずなのに、なにひとつ覚えていなかったり




89年7月11日―。
マッチが住むマンションで手首を切り自殺未遂騒動を起こす。

自分はテレビの速報テロップでそれを知り、晩飯の途中だったが居間を出て部屋に引きこもった。

同年大晦日、マッチとともに謝罪(?)会見を開く。

※ビートたけしの暴行事件のときもそうだったけれど、当時のマスコミのほうが(現在より)品がなかったよ。いろいろ、ずけずけと。



「マッチとは無関係」を強調していたが、手首切ったのはマッチの部屋だったわけで・・・高校生だった自分は、頭のなかでアーデモナイコーデモナイと考えていた。

ネットがない時代で、よかったのかもしれない。
真実と嘘の両方を目にすることになるので。
(今回のNGT48の件は、ネットがあるから知れた真実も多いだろうけれど…)


騒動が沈静化したのち、ゆっくり歌手活動を再開していく。

2002年大晦日、久し振りに『紅白』に出演。
2010年には体調不良により活動を休止、2014年の『紅白』にサプライズ出演して活動再開するなど、(会見を含め)なにかと大晦日に縁があるひとのよう。

近年は主にディナーショーで活躍。
といっても、去年は開催されなかったのだとか?

ゆえに、ここ1~2年の活動はよく分かっていない。

ファンにしてみれば、生きてくれているだけで安心しているのだが。。。

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『『拝啓、〇〇様』(10)』
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映画監督別10傑(37)大林宣彦

2019-01-17 00:10:00 | コラム
~大林宣彦のキャリア10傑~

大病などを告白したひとには、悲壮感が漂うようになる。

死が目前に迫っていることが多いのだから、それは当然だろう。

でもなんか、必要以上に「受け手」が「当人」にそのイメージを背負わせている感じがしないでもない。

大林宣彦は、いつもとなんら変わらぬ穏やかな表情をつづけ、そこに抵抗しているように見える。


がんに勝ち「余命は未定」とうそぶく広島出身、80歳のおじいちゃん監督。

なごむなぁ、なごみつつ、格好いい映画監督人生だなぁ! と思う。


(1)『転校生』(82)

『家族ゲーム』(83)に次いで笑える、日本産コメディの傑作かと。

キャスティングの時点で成功は8割決まったようなもの、もちろん軽やかな演出もグッド。



(2)『異人たちとの夏』(88)

もともと「ちょっとしたSF」が好きな大林監督、その「よい部分だけ」が出た佳作。

ちなみに「わるい部分だけ」出てしまったのが、『漂流教室』(87)かと。

若かりし親に出会うというのは『フィールド・オブ・ドリームス』(89)に似た設定だが、日本と米国だとこれほどちがう物語が出来上がるんだね。

(3)『ふたり』(91)

絵葉書のような映像のなかで、きゃわいい少女ふたりがあれこれする―と評したのは北野武だったか、
その毒づきに納得しながらも、この世界観は好きだな。

まぁ中嶋朋子のファンだった、、、というのは大きいが。



(4)『花筐/HANAGATAMI』(2017)

40年前に脚本化した檀一雄の小説を「やっと」映画化。

大林監督が体得したあらゆる技法を駆使し、ほかの監督では絶対に「こうならなかったであろう」映像世界を構築している。

結果論だが、40年の熟成期間は吉と出たのだと思う。

(5)『時をかける少女』(83)

SFとアイドルの幸福な結婚。

日本映画特有のジャンルのような気がするので、いまだってこれに力を入れてもいいんじゃないかな。



(6)『HOUSE ハウス』(77)

初の商業映画。

大林監督にも、「処女作には、監督の資質すべてが出る」が当てはまるということ。

(7)『青春デンデケデケデケ』(92)

ロックに明け暮れた高校生たちをノスタルジックに活写。

ウェストビレッジマドンナ(=石田ゆり子)の設定なども巧かったし、直木賞受賞作の映画化としては、かなり成功した作品なのではないか。

(8)『あした』(95)

赤川次郎の小説を映画化、これまた「ちょっとしたSF」物語。

筋としては「?」が残るものの、「登場人物の初潮」に関するやりとりを観て「ほかの監督じゃ、こういうシーン撮らないな…」と感心、すごく印象に残っている。



(9)『ねらわれた学園』(81)

『時をかける少女』で完成する「SF×アイドル映画」の、いわば習作。

習作というと怒るひとが居るかもしれない、だってこの映画の薬師丸ひろ子は、たしかに魅力的だったのだもの。



(10)『廃市』(84)

熱心な大林ファンのなかには「これぞ最高傑作」と評するひとも多い、16mmフィルムによる、小さな小さな物語。

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明日のコラムは・・・

『『拝啓、〇〇様』(9)』
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