Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(387)

2021-08-26 00:10:00 | コラム
ぷろれ「す」→「す」とりっぷ

strip、意味は「はぐ」「むく」「取り除く」「裸にする」「服を脱ぐ」「奪い取る」などなど。

物語性の濃い、いろんなことを想像させる罪作りなことばかな。



AVと同様、「裸一貫、、、云々」のイメージは強く、まぁ実際にそういう面もある。

横浜のラブホテルに勤めていたとき、500m先がストリップ劇場だった。

ふだんはマニアしか出向かず静かだったのだけれど、(いろいろあった)小向美奈子がデビューする日は長蛇の列が出来ていた。

のぼりやポスターを見て、がんばれよ!とこころのなかで呟いた自分。

脛に傷を「持たない」ひとのほうが少ないでしょ、セカンドもしくはサードチャンスくらいまではあってもよいと思うんだよね?


『彼女は夢で踊る』(2020)

去年度の掘り出し物。

実際に好評で自分は3度ほど劇場に行ったが、いつも満席にちかかった。

『クリープ』の選曲もグッド。




『カリートの道』(93)

元カノがストリップしているところを見てしまったカリートと、それを「恥じてない」とする彼女のやりとりが切ない。



『素顔のままで』(96…トップ画像)

デミ・ムーアが大熱演、しかし、観たひとのほとんどが褒めなかった珍作。

まぁたしかに…物語そのものが面白くなかったのだよなぁ!!


『エキゾチカ』(94)

カナダの鬼才、アトム・エゴヤンによる傑作。

しかし日本だけではないのですね、学校制服が人気で衣装として価値があるのは(^^;)



『ハスラーズ』(2019)

ジェニファー・ロペスが好演する、ストリッパーたちの「オーシャンズ8」というか。


これはバツグンに面白かった。


あすのしりとりは・・・
すとりっ「ぷ」→「ぷ」ろぽーず。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(388)』
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戦闘服は、膝上で。

2021-08-25 00:44:17 | コラム
相変わらず、年甲斐もなく、年がら年中、ハーフパンツを穿いている。

ハーフパンツァー(そんな通り名はない!)として喜ばしいのは、勤め先には「作業服」はなく「基本、自由」、
そんな工場もあるにはあるでしょう、ただ、そのうえで「ハーフパンツも可能」というところは少ないはずで、しかしですね、ウチはOK!なんですよ。

OK!というか、それを推奨しているふしさえあり、正社員が率先してハーフパンツを穿いて監督や指示をしている。

見た目よりも動き易さ・過ごし易さを優先する―ここいらへん、さすが外資だなぁと思う。


で、男性工員の8割が現在ハーフパンツ。
女性は数人のみですね、ダンボールなどが下半身に当たることも多く、傷などを気にしてのことかもしれない。

ハーフパンツといっても、生脚を出している割合は様々。
大多数はふくらはぎ露出程度の長さ、しかし自分はそれでは満足出来ない、いっちゃうよ~、おじさんだけど、いっちゃうよ~、、、みたいな感じで膝上まで露出しています。

先日も同僚から「若いね~、しかし」。

「このまま冬まで通しますよ。みんなに異常者と思われるくらいにならないと」
「(笑う)どこを目指してんの?」
「記号化ですよ、イコール勝俣さんみたいなところあるでしょ。この工場では、ハーフパンツはまっき~だ。みたいに」

「いや、もうなってるよ」

・・・だそうです、
いつの間にか目標は達成されていた!!




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『シネマしりとり「薀蓄篇」(387)』
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映画スタッフ別10傑(27)川又昂

2021-08-24 00:10:00 | コラム
~川又昂のキャリア10傑~

敗戦によって2年で廃校してしまった日本映画学校(イマヘイが設立したものとは別のもの)を卒業後、小津と野村芳太郎映画のカメラを多数担当した川又昂、
ほかの監督と組んだ作品もあるにはあるけれど、ベストテンを作るとなると、どうしても「このふたりに偏って」しまう。

相性がよかった、、、ということでしょう。

93歳で亡くなったのはほんの2年前のこと。
監督だけではなく、カメラマンの特集上映とか行われても客はそこそこ集まるのではないかしら。


(1)『砂の器』(74)

多くの識者が言及していることだけれど、原作は松本清張としては弱い。
つまり映画が原作超えを「完全に」果たした稀有な傑作で、それはもちろん、原作には数行でしか表現されていない遍路シーンを全国ロケ敢行で映像におさめたからでしょう。




(2)『日本の夜と霧』(60)

延々と政治論争が繰り広げられる、オオシマのアナーキーな快作。

撮影そのものも、緊張感があったのではないかな。




(3)『東京物語』(53)

ここまで監督にコントロールされる映画制作って、俳優やスタッフは楽しいのだろうか?

みたいな疑問を抱いたこともあったが、
小津の要求にどれだけ応えられるか―みんな、そこにやりがいを見出だしていたのかもしれない。


(4)『青春残酷物語』(60)

オオシマ、初期の代表作。

カメラはあまり動かず、無軌道な男女をクールに捉えている。



(5)『黒い雨』(89)

イマヘイ入魂の反戦映画。
モノクロームにして大正解だった気がする。


(6)『八つ墓村』(77)

いわくつきの猟奇事件を、雰囲気たっぷりの映像で再現。

こういう映画のスタッフワーク、参考になること多いです。




(7)『晩春』(49)

完成度でいえば『東京物語』以上なのではないか。
なんか怖くなるくらいの映画。そんな物語でもないのに。

もう、こんなアングルで統一された映画は誰も創れないような気がする。


(8)『鬼畜』(78)

緒形拳が岩下志麻と小川真由美のあいだを右往左往し、挙句、ひとごろしにまで発展するという物語・笑

清張はずっと「ひとがいちばん怖い」ということを描き、野村芳太郎はそれをもっと分かり易い形で提示してくれていた。
そりゃ、ヒットするのも当然です。



(9)『太陽の墓場』(60)

大阪のドヤ街を描いたオオシマの野心作。
泥臭く生きる人々の息遣いまで聞こえてくるような、肉迫したカメラアングルが素晴らしい。


(10)『迷走地図』(83)

永田町の闇を捉えて見応え充分、清張文学の世界に勝新太郎がマッチするというのは意外な発見かもしれない。

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『戦闘服は、膝上で。』
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せめてシャービックだけでも。。。

2021-08-23 00:10:00 | コラム
2日連続で「食」についてのお話。

夏になって―というかそれ以前より、スーパーに行けば必ずといっていいほどスイカを買っていた。

「玉」で買うこともあれば、「カット」を買うことも。

しかし今夏、かき氷をいちども食べていないことに気づく。

気づかせてくれたのは、ウェブ漫画『毎日でぶどり』と姉の「食べたよ~」というLINE。



往復の通勤と映画鑑賞、最寄りのスーパーへの買い物以外は外出を控えているのだから、当然といえば当然か。

食べたいかき氷が、ふたつ。
ティラミスのやつと、


『かりそめ天国』(テレビ朝日)で紹介されていた、「氷にする時点で抹茶を忍ばせておく」タイプの抹茶かき氷。(トップ画像)

すごいこと考えるよね、シロップ的なものをかけるのではなく、氷そのものを抹茶にしてしまえ! という。


この願いはすぐには叶えられそうにないので、この抹茶かき氷と同じ発想?のやつをスーパーで購入。

そりゃシャービックに決まってるじゃないですか、あなた。
これと牛乳さえあれば阿呆でも作れるってやつ。



実際のかき氷は・・・
夏祭りもないことだし、来年までオアズケかな!!


※「氷」室京介、ということで



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『映画スタッフ別10傑(27)川又昂』
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真似て食べる。

2021-08-22 00:10:00 | コラム
ウェブで、「人生で初めて牛丼を食べる山崎エリイ」「人生で初めて牛丼を食べる武豊」を楽しく視聴。






『キン肉マン』大好き少年だったから牛丼は馴染みのものだったけれど、群馬に居たころは近所に吉野家も松屋もすき家もなかったものだから食す機会がなかった。

初めて牛丼を食べたのは上京後、18歳の夏―友人3人と「昼は吉牛にしようぜ」みたいな。

「もちろん特盛、卵、味噌汁っしょ」みたいな。

よく分からなかったけど「うん、うん」と答える自分。

なんとなく歩くペースを落とし、列の最後尾に並ぶ。
これで、前のひとに倣って注文すればOKだ! みたいな(^^;)

着席しても水なんかゆっくり飲んだりして、なかなか箸にも手をつけない。

「初めてなんだよ~」と素直にいえばいいのにね、なぜか、そのヒトコトがいえなくて。

ここからは、友人の動きを完璧に真似る。

卵に醤油→軽くまぜ→それをかける

なるほど!!


びっくりした、その美味さに。
凝った高い飯なんか要らないじゃん、これだけで生きていけるよ!! という感動があった。

その証拠に、翌日も、翌々日も同じ店に行って「特盛、卵、味噌汁」を頼んだもんね。


約8年後―某牛丼店の深夜チーフとして働き始め、毎日居たものだから身体が「やや乳臭く」なった―そんな自分は現在、3大チェーンのなかで「9割」は松屋にしか行かず、定食ばかり頼み、牛丼をほとんど喰わなくなりました。

これだけで生きていけるよ!! といったはずなんだけどね。


※児嶋さんのすごいところは、若いころ、鶏肉と豚肉と牛肉のちがいが分からなかったところ。
すべて同じ肉で、部位だけがちがうとかいう認識だったらしい笑



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『せめてシャービックだけでも。。。』
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