Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

命日でした^^

2023-07-26 00:10:00 | コラム
きのうは、かーちゃんの命日でした。

以下、Twitterの投稿を引用。
これ、ほんとうにそう思いました^^

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かーちゃんの命日です、合掌。

実家は狭かったからね、親族が一堂に会するとそれぞれが身体を休めることも出来ない…という理由で、通夜を終えたあと、父親は「車のなかで休みなさい。暑いからドア開けっ放しにして」と。

深夜2時、実家の庭に止めた父の愛車でひとり…ここで、やっと泣くことが出来ました。
死に顔を見ても泣けなかったのに、ひとりになった途端にわんわん泣いた。

これでラクになりましたね。
ひとりになる時間って必要なんだなぁ、、、そう思ったものです。
「たまたま」だったんだろうけれど、ひとりになる場所を提供してくれた、父ちゃんグッジョブ😃

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明日のコラムは・・・

『日本女優別10傑(68)中谷美紀』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(468)

2023-07-25 00:10:00 | コラム
るっ「く」→「く」じょー。

ホラー大好き、
残酷な描写が大好物、ひとが真っ二つに裂かれ血が噴水のように溢れ出す場面に触れてカタルシスを感じる―とまでいう友人はしかし、犬や猫を(ある意味で)ヒト以上に愛するものであるからして、
作り物であることが分かっていても、ヒト以外の動物が酷い目に遭ったり、ヒトを酷い目に遭わすキャラとしてヒト以外の動物を起用する映画は観ることが出来ないのだという。

すごーーく分かるが。
分かるが、そういう映画多くね?

うん、だからスティーブン・キングの小説・映画は「観たいけど、観られないものが多い」のだそうで。

たとえば「豚の血」が重要なポイントとなる『キャリー』(76)は、もうそれが理由でペケ。

『ペット・セメタリー』(89)、


そしてもちろん『クジョー』(83)も、

小説版『クージョ』、


映画版ともに、表紙やジャケットの時点で涙が出てきてしまう、、、と。

森でコウモリに咬まれ狂犬病に罹患・発症してしまったセント・バーナード犬「クジョー」をめぐる、哀しい物語。

スター不在の低予算、監督も無名にちかいルイス・ティーグによるもので、唯一の売りといえば「キング原作」であるということだけ。
映画はリアリティを重視し、5頭のセント・バーナードを用意し撮影に臨む。迫力を演出するため、一部ロボットも使用。

その丁寧な創りにより、全米の興行収入は「まあまあ」。しかし日本では1週で打ち切りという残酷な結果に。
タイミング、、、かなぁ!!



ちなみに、その友人。

「じゃあ、ふざけた感じの『ゾンビーバー』とかは?」
「ふざけていても、ビーバーは実在する動物だもん」


なるほど。
では、想像上の生物だったらよいというわけだね。

つまり、
『クリッター』(86)や


『グレムリン』(84)は、


大丈夫なのだそうです^^


次回のしりとりは・・・
く「じょー」→「じょー」だんぴーる。

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明日のコラムは・・・

『命日でした^^』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(467)

2023-07-24 00:10:00 | コラム
び「る」→「る」っく

馴染みがないことばでは、けっしてない。
『ルックルックこんにちは』(79~2001、日本テレビ)というワイドショーがあったくらいだし。

でも少なくとも90年代に、「ルックスがよい」という表現はしても「ルックがよい」といっている先端のひと・知識人は居なかった。

「ルックがよい」ではなく「ビジュアルがよい」といっていた。
いっていた、、、はずなのに。

2000年代後半より、主にサブカルチャーの分野で「ビジュアル」ではなく「ルック」といったほうがしっくりくる、格好もよい、、、みたいな流れが出てくる。

そこへきて、現代の「ルッキズム」批判。
これはもう「ビジュアル」の出る幕はないね、しばらくは「ルック」の時代がつづきそうである。

さて「ルックがよい映画」を創る作家って誰を指すことになるのか。


QTタランティーノ?

否。
ストーリーテリングのひとだし。

スコセッシ?

否。
流麗なカメラワークとルックはちがう。
スコセッシは、あくまでも主題が評価された映画作家です。


以下、ルックのよい映画を撮る監督3人。
はっきりいえば主題が分からなくとも、ルックがよいと感じられれば「あなたは正常。」です^^


テレンス・マリック…寡作のひと。

自然光にこだわり過ぎるあまり、制作に大変な時間を要する。

名前を忘れたころに新作が―というスローリズムで『地獄の逃避行』(73)や『天国の日々』(78)を発表、
そんな伝説作りをしていたはずなのに、『シン・レッド・ライン』(98)以降は「割と」ハイテンポで新作を発表するようになった。

デジタル化の影響かな^^



アンドレイ・タルコフスキー…映像詩人。とくに、水の象徴的描写は有名。


よく「眠くなる」といわれるが、『惑星ソラリス』(72)や『ストーカー』(79)にこめられる主題は大胆かつ野心的で、そのことに気づけば眠気は吹っ飛ぶよね。
最高傑作は、やはり遺作の『サクリファイス』(86)か。。。



スタンリー・キューブリック…説明不要よね、みんな語りたがるひとだから、逆にもう、最近はうるせぇ!黙って映画を観ろや!!と思ってしまうくらい(^^;)




あすのしりとりは・・・
るっ「く」→「く」じょー。

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そういう時代でもないしね、、、

2023-07-23 00:10:00 | コラム
まぁ決まるとは思うよ、
まだ決まっていないだけで、
そのまんま配信の流れになったら、それこそクリストファー・ノーランが黙っちゃいない気もするし。

デリケートな題材だが、昔とはちがう。
レナード&ポール・シュレイダーによる『Mishima』(85)は右翼の抗議を恐れ日本公開を見送った、、、とされているが、いまは21世紀だよ。

ノーランの新作『オッペンハイマー』は、タイトルのとおり「原爆の父」とされるロバート・オッペンハイマーの半生を描いた大作。

唯一の被爆国として「とくに、この時期」は避けたい、、、という思いもあるのかもしれない、
しかしオッペンハイマー自身は来日も果たしているし、

『はだしのゲン』が教科書から削除されてしまった「いま」、これはかえって効果的?なんじゃないだべか。
こういう書きかた、誤解を受けそうだけれどね。。。

それにオッペンハイマーって、赤狩りも受けていたんだよね。
共産主義者という事実はなく、単に危険人物視されただけっぽいが。
そのあたり、どう描いているのかも興味あるし。

どうか、きちんと公開されますように!!



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日本女優別10傑(67)中嶋朋子

2023-07-22 00:10:00 | コラム
~中嶋朋子のキャリア10傑~

朋子さん52歳、さすがにもう彼女のことを「ほたるちゃん」というひとは居ないでしょう。


山田洋次組の一員として定着した感がありますが、
一時期は「ほたるちゃんの呪縛」から解き放たれようと、敢えてイメージにないセクシー路線に挑戦したりもして。

それに応え?
応え?(^^;) 写真集とかちゃんと買いましたもん^^



(1)『ふたり』(91)

大林宣彦の佳作。
ドジっ子の妹(石田ひかり)と、しっかり姉・朋子さんの関係性を描くファンタジー。



(2)『がんばっていきまっしょい』(98)

田中麗奈主演のさわやかな青春映画。
朋子さんは「やる気の感じられない」ボート部のコーチ。
イメージとしては、『プリティ・リーグ』(92)のトム・ハンクスあたりかな。



(3)『つぐみ』(90)

吉本ばななの原作小説を牧瀬里穂の主演で映画化。
そう朋子さんは、主演女優の対比になるようなキャラを演じるのが抜群に巧い。


(4)『あさってDANCE』(91)

山本直樹の漫画が原作の、ちょっとエッチな青春映画。
じつは裕木奈江も出ていたりします^^



(5)『東京家族』(2013)

山田洋次の映画に、初出演。


(6)『時計 Adieu I'Hiver』(86)

育ての親、倉本聰監督作。
朋子さんのフィギュアスケート演技が拝めます。



(7)『美しい星』(2017)

三島由紀夫の原作小説をハズレ知らずの吉田大八が演出したSF。
朋子さんは、主演リリー・フランキーの奥様役。



(8)『家族はつらいよ』(2016)

熟年離婚を主題とした山田洋次監督作。
朋子さんは一家の長女役、税理士を好演している。


(9)『四月怪談』(88)

原作は、大島弓子の漫画。
共演はギバちゃん柳葉さん!!


(10)『小さいおうち』(2014)

近年の山田洋次の映画では、いちばん出来がよく野心も高いのかな。

前世紀より今世紀の山田洋次が好きです、はい。

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明日のコラムは・・・

『そういう時代でもないしね、、、』
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