Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

麦茶とおにぎり

2023-08-26 00:10:00 | コラム
派遣先での昼食、、、というか(夜勤なので)夜食というのか。

工員100人超のうち、60人程度が社食。
その場での会計はなく、IDカードを通すことによって給料から引かれる仕組み。
飲料も同様で、みなさんカードを通しておいしい水やらジュースやらコーヒーやらを買っている。
この暑さだからがぶがぶ飲んでいる。
なかには、社食とあわせて1500円を超しているひとまで居る。
深夜手当も足すと時給1500円とちょっとなので、1時間分がなくなっているわけだ。

自分?
自宅で作ったおにぎり持参。
飲み物は、自宅で沸かし冷やした麦茶をペットボトル2本&水筒を持参。
バッグはパンパンになるがね、仕事中に一銭も使わない主義なので^^

みんな、えらいね。っていうんだけど、いやいや、単にケチケチしているだけですよ。

それもこれも、スコセッシの新作を10回観に行くための節約です。
いま煙草だって本数を減らしてそれに充てようとしているのだからね!

このケナゲなほどのスコセッシへの想い、どうか本人に伝わってほしいなぁ~(^^;)



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明日のコラムは・・・

『日本女優別10傑(74)倍賞千恵子』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(472)

2023-08-25 00:10:00 | コラム
ぐん「ま」→「ま」ぐのりあ

「物語を物語ること」を志すひとの大半、、、といってしまうと大袈裟か、いや、そんなことはないと思うな。

だから繰り返しいうが、大半が「いちどは群像劇を書きたい」と思っているはずで。

自分?
一時期は、それしか書いていなかったくらい。

群像劇とはなんぞや?
複数の登場人物を同時進行的に動かしていく―そんな構成を持つ物語。

分かり易く大作を挙げれば、『タワーリング・インフェルノ』(74)とか。

映画界における群像劇の第一人者といえば、ロバート・アルトマンだろうか。

音楽関係者24人(!)を見事に捌いてみせる『ナッシュビル』(75)、
多数の映画関係者が蠢くハリウッド業界を皮肉った『ザ・プレイヤー』(92)、
そして、そのテクニックを極めた感のある大傑作『ショート・カッツ』(93)などなど。

そんなアルトマンの後継者と目されていた時期があったのが、PTAことポール・トーマス・アンダーソン。


そのくらいのインパクトが、『マグノリア』(99)にはありました。


いまは目されていない?

そのとおり。
なぜってPTAにとって群像劇は「一ジャンル」に過ぎず、ほかに目指すところがある、、、ということがその後のキャリアで判明したから。


話を戻して『マグノリア』。
すべての映画のなかで群像劇をひとつ挙げろといわれれば、自分はこの傑作を選ぶ。

死にゆく老いた旦那について悩むジュリアン・ムーアや、


父親に犯された過去を引きずり、「自分はサイテー」と自虐的に呟くメローラ・ウォルターズなど、


演じる俳優とキャラクターが全員ハマっていて素晴らしい。


オチばかり言及される作品かもしれない、
けれども映画を引っ張るのは、やはりキャラクターなんだなと実感出来るわけです『マグノリア』を観ると。

いちばん好きなのは「彼女」が「泣き」「笑い」するエンディングだが、
ココも悪くない、
それぞれの場所に居る登場人物が、同時にエイミー・マンの曲を歌いだすところ。

スコセッシもそうなのだが、学生が自主映画で試みるような実験的手法を「ぬけぬけ」とやっちまうところが、逆にクール!だなぁと^^



次回のしりとりは・・・
まぐのり「あ」→「あ」んどろいど。

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明日のコラムは・・・

『麦茶とおにぎり』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(471)

2023-08-24 00:10:00 | コラム
すとっくほるむしょうこう「ぐん」→「ぐん」ま

わが故郷、群馬県は・・・

このひとのことを好きか嫌いかはべつにして笑笑笑、
山本一太が県知事になって以降、

とくに、格闘技や映画の撮影に協力的で。(中央は格闘家・堀口恭司)

2000年代以降に「群馬県を撮影地に選んだ映画」が増えたのは、そのあたりが関係している(=フィルムコミッションの充実)のだけれど、ただ群馬で撮影したからって群馬を舞台としているとはかぎらない。

たとえば自分も大好きな『リンダ リンダ リンダ』(2005)は、その8割を群馬で撮影しているものの、舞台設定としては「ある地方都市」となっている。

ガッデム!

群馬の設定でよいのに!!(^^;)


以下、「きちんと」群馬を舞台とした映画4選。


『クライマーズ・ハイ』(2008…トップ画像)

日本航空123便墜落事故を新聞記者の視点から見つめた横山秀夫の小説を、原田眞人が映画化した意欲作。


『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』(96)

しんちゃんは春日部市民だが、隣県ゆえ群馬は頻繁に登場。
この映画版では、群馬に出来たテーマパークを舞台としている。



『眠る男』(96)

県が出資、監督に選出されたのは群馬を代表する小栗康平―これに関して異論はないが、県は覚悟が足りなかったのではないか。

小栗さんってこのくらい「エンタメ要素を排除するひと」って気づいてましたか?(^^;)



『ばかもの』(2010)

東京出身・群馬在住の作家、絲山秋子の小説を金子修介の演出、内田有紀&成宮寛貴の主演で映画化。

この4選のなかで、最も推せる映画。
時代背景は2000年からの10年間、、、という設定だが、金子は当初「日本航空123便墜落事故、から10年後の群馬」を想定。
しかし絲山から「県民にとって深刻な問題を孕むのでやめてほしい」とダメ出しがあったとか。。。



あすのしりとりは・・・
ぐん「ま」→「ま」ぐのりあ。

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追い切れていませんが。。。

2023-08-23 00:10:00 | コラム
高校生のころに触れて衝撃を受けた英国産のアニメーション映画、『風が吹くとき』(86)がやっとのことでブルーレイ化される。

※しかしセンス爆発の予告編よね、ちょっと面白い。


海外版『はだしのゲン』というのが最も通じ易いか、
これによって、若い映画ファンにも知られることになるのはうれしい。


というわけで。
先日Twitter、、、とはもういわんのか、

そこでも挙げた「アニメーション映画オールタイムベストテン」を展開してみましょう。

実写専門と自負しているため、追い切れていないから個性は出ていませんがなにかの参考になれば😇


『魔女の宅急便』(89)

『PERFECT BLUE』(97)


『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』(81)


『音楽』(2019)

『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014)

『AKIRA』(88)

『若おかみは小学生!』(2018)

『この世界の片隅に』(2016)


『風が吹くとき』

『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)



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日本女優別10傑(73)二階堂ふみ

2023-08-22 00:10:00 | コラム
日本女優別10傑(73)二階堂ふみ

~二階堂ふみのキャリア10傑~

ふみちゃん28歳。


作家性の強い映画監督に大人気、
本人も「映画のためなら、なんでもやる。」みたいな覚悟を宿しているところがあって。

そんなひと、応援しない映画ファンが居るのかって話です^^


(1)『ヒミズ』(2012)

古谷実による大傑作漫画を園子温が映画化。
3.11の余波も取り込み、ちょっと異様な作品に仕上がっている。



(2)『蜜のあわれ』(2016)

室生犀星の原作小説を石井岳龍が映画化。
とかなんとかいう情報は必要ないかな、とにもかくにも「ふみちゃん、ありき。」なので、たとえるなら『月曜日のユカ』(64)の加賀まりこみたいなものですね。



(3)『ほとりの朔子』(2014)

青春の不安定さを捉えた佳作。


(4)『リバーズ・エッジ』(2018)

岡崎京子の代表作を行定勲が映画化。
ふみちゃんの裸身、とても美しかった。生々しかった。



(5)『翔んで埼玉』(2019)

メジャー映画でメインを張ることは滅多にないので、逆に新鮮だったね。


(6)『ばるぼら』(2020)

手塚治虫の異色作を、なんと息子の手塚眞が映画化。
筋はともかく、映像はすばらしい。



(7)『この国の空』(2015)

脚本家・荒井晴彦が自らメガホンを持って「あの時代」を描く。
・・・割には、あまり話題にならなかった。



(8)『地獄でなぜ悪い』(2013)

星野源による同名主題歌も楽しい、園子温産のブラックコメディ。

助演の友近が、すごくよい演技で驚いた記憶が。。。


(9)『私の男』(2014)

直木賞受賞作を映画化、共演に浅野忠信。
16mmフィルム/35mmフィルム/デジタルで撮り分けられた時代ごとの映像、そこが見どころか。


(10)『悪の教典』(2012)

人気小説を伊藤英明の主演で映画化。
ふみちゃんは、生徒側の主人公。

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『追い切れていませんが。。。』
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