2週間ちかく前のナナカマドです。 前回★ とくらべると秋を感じます。
ナナカマドは真っ赤に紅葉するイメージですが、このナナカマドの葉は何色といったらいいのでしょう?
ロシアでは「黄金の秋」の呼び名があるように赤く色づく木が少なく、白樺を筆頭にリンデン(シナノキ)、カエデなど葉を黄色にそめる木がおおいのです。
ナナカマドの葉は黄色から赤までさまざまな色に染まり、一枚づつ落葉すると本にありました。
秋のナナカマドといったらなんといっても赤い実です。ナナカマドに魔よけの力があるとされるのも主にその赤い実によります。
以前ロシアのほとんどの地方では農家を新築するさいに悪霊から家を守るために森からナナカマドの若木を掘ってき庭に植える風習がありました。
スカンジナビアでナナカマドは霊木とされ、現在フィンランドとロシアに分かれているカレリアの叙事詩『カレヴァラ』でナナカマドは聖なる地に植える神木として登場します。
庭のナナカマドを心して大事に
守り育てるがいい
その木は神聖である
その枝も神聖
枝の葉も神聖
その実はさらに神聖である
またナナカマドで占いにします。
ナナカマドを火にくべるがいい
木のよい所をくべなさい
もし血が流れたら
彼らは我らに戦さをもたらす
もし水が流れたら
我らは平和でいられるだろう
小学校時代の同級生だった札幌に住むSくんは『カレヴァラ』のナナカマドを知って、自分の庭のナナカマドを伐ろうと思っていたけれど やめたといってました。
今年うちのナナカマドは実が少ない気がします。
庭で葉が赤くなりはじめている木がありました。
なんの木かしらと行ってみたら、カリンでした。
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