その朝、ホテルでご飯を食べて、コーヒーを飲んで、いざ法隆寺へ!
本当は、荷物を持って法隆寺へ行きたかったのだけど、ヘレンの20kgのスーツケースを持って行けるところとは思えず。
片道40分~1時間くらいの距離で、大和八木から京都まで特急があるので、荷物をホテルに置いたまま、一路、法隆寺へ。
奈良は、近鉄が発達してるのだけど、人の少ないローカル電車の車窓から、本当の田舎で田んぼには稲刈りの後の水田が見えたり、作物が見えたり、結構、楽しみながら動けました。
天気もよかったし、雨は降らないし、毎度の事だけど、天気のいいところを狙って動いているんですか?ってくらい、暑くも無く寒くも無く、天気には恵まれていました。
さてさて、大和八木から近鉄で法隆寺へってのは、途中で乗り換えがあります。
2カ所乗り換えします。
なぜなら、線路が繋がってないからです@@!
駅のホームを変えなくちゃいけないんですよね。
いやはや、びっくり@@!
ヤフー路線で時間と料金を調べ、駅の名前を調べ、地図を見ても、実際に行ってみないと解らない事って多いですよね。
大和八木
↓
近鉄橿原線急行
↓
田原本
1分徒歩(同駅)
西田原本
↓
近鉄田原本線
↓
新王寺 [ 駅情報 | 時刻表 ]
3分徒歩(同駅)
王寺 [ 駅情報 | 時刻表 ]
↓
JR関西本線大和路快速
↓
法隆寺 [ 駅情報 | 時刻表 ]
これですよ。
「徒歩(同駅)」って、なんですか?
同じ駅なのに、駅の名前が違うって、どういうこと?
札幌大通り駅で、東西線から南北銭に乗り換えるような、あれと違うんですかね?
まったく、わけわからないし。
まぁ、行きは順調に。
なんとかして、JR法隆寺駅到着。
ここで、ヘレンのコーヒータイムが。
ヘレン、かならず、午前中と午後のコーヒータイムが必要です。
わっせわっせと、短い時間に全部行くんじゃなくて、休みながら、ゆっくりと一カ所を楽しみたいお方です。
バスを探そうと思ったら「稚恵子、タクシー?」とな。
はい、タクシーの運ちゃんに聞いて、法隆寺の近くで降ろしていただきました。
法隆寺の参道の入り口のところに、案内所があるのですが、そこの喫茶店でプチコーヒータイム。
やっぱり、田舎が水が美味しいから、こういうシンプルなコーヒーでも美味しいのでした。
パンフレットを見ながら、お寺の説明を軽くして、幸い、英語のパンフレットがあったので、それを見せて「読んで」と言っても読まない。
そうだ、オーストラリア人は、聴覚学習者が多いから、口頭で説明されたら理解できるけど、読んでも理解できないって人が多いんだった@@!
とにかく、ここは、学問寺であって、死んだ人を供養するお寺ではない事、建物自体が国宝である事、他にも国宝の仏像や、秘仏がある事、1300年前の物がゴロゴロある事(それも優秀な保存状態で)、ヨーロッパの建築デザインや、中国の建築デザインが盛り込まれている事、なんかをかいつまんで説明。
塔頭の概念が、私も良く理解していなかったので、せっせとパンフレットを読みあさりながら、昔の記憶を辿りつつ(バスガイド時代は、ここを1時間かけて案内していたのです)、重い腰を上げたのでした。
ささ、いざ出発!!
フリーダム、オーストラリアンのヘレンは、私の説明も見学順序も大きく無視して、興味のあるところだけ見て歩きます(笑)
修学旅行の生徒さんが、集合写真を撮っていたとき、「あら、かわいい」と、パチリ。。。
ヘレン。。。肖像権とかってあるじゃない?いいのか???(^_^;A(^_^;A(^_^;A
と、言ったら「家で楽しむだけだから、良いんじゃないの?売るわけじゃないし」とな。
フリーダム!
文句言われたらどうしようかと、はらはらドキドキ。。。
まぁ、しかし、法隆寺。
南大門をくぐり抜けたら、一本の通りがあり、これ京都だったら、朱雀大路になるのかなぁ。
このお寺が造られた当時、中国の町の作りを取り入れたものですから、お寺の敷地の回りをぐるりと壁で囲っていて、どことなく中国城郭都市の趣があるんですね。
プチ中世中国って言った感じかしら?
ま、南大門をくぐり抜けたら、向こうに見えるのは、左手に五重塔、右手に金堂、奥に大講堂が見えます。
左右対称に作られている建物は、どれを見ても、バランスが取れていて、すっきりとしています。
建物を見ているだけで、心の乱れたバランスが正されるような、そんな荘厳さもある、素晴らしい建物達です。
さすが国宝。
そして、1993年に日本で初めて世界遺産に登録された法隆寺です。
本当に素晴らしい。
日本のお寺なら、ここが一番好き。
伊勢神宮もそうですが、混雑する時は、芋洗い並みに混雑しますが、空気が乱れません。
エネルギーが強い方が勝つというのが、物理学の法則ですが、そこにある地場が人に負けないんですね。
素晴らしいエネルギースポットです。
やっぱり、隠れたパワースポットなんかと比べ物になりませんよね。
「あそこは隠れたパワースポットだ!」とかって言われていた、マイナーなところを徘徊してみた時期もありましたが、やっぱり、どこも王道には勝てません。
人が集まるところにはエネルギーがあります。
波動の法則で、自然と引き寄せられて行くんですよね。
人が集まらないところは、やっぱり、それなりの地場しか持ってないんですよね。
当然、人が少なければ、不協和音も少なく、土地の波長は荒らされていませんから、そこそこパワーはありますが、どんだけ人が押し寄せても穢れないってのが、ホンモノなんだろうと思います。
入場券を買ったら、3カ所分付いてきました。
ヘレンに、あと2カ所行くから無くさないように~と言って、チケットを渡し、中門の中へ。
目の前に五重塔と金堂、大講堂が見えているんですが、ちょっと待って!その前に!!!
来て来て!こっちこっち!!
と、ヘレンを中門の前に連れてきて、エンタシスの柱と礎石を見せました。
そこから五重塔と金堂を見上げ、ヨーロッパと中国の建築様式が取り入れられているってのを見せてから、塔の内部を見学。
あまり仏像には興味無いみたい。。。
ちゃらっと歩いて終了。。。
やっぱ、感じるものはないよなぁ。。。
あたしなんて、国宝級の仏像見たら、うっとりして溶けてしまいそうになるんだけど、これは、きっと、前世の仏像ヲタクだった頃の自分が出てるからなんだろうか。。。ふむふむ。。。
修学旅行の生徒達に混じって、大講堂を歩いて問答台を見たり、エラいお坊さんが座ってお経をあげる座布団を見たり、それらを説明したり。。。個人的に大講堂は大好きです。。。なんちゃらしながら外に出たら、一本の苔むした木が。
きっと桜の木なんじゃないかなぁ??
大講堂のあっちとこっち、左右に一本ずつ、しだれ桜かな?
古い木がありました。
ヘレン、草木大好きだから、さっそくカメラ持ち出して、ぱちりぱちり。
本当に楽しそうに建物や草木を撮ります。
「この空間は、変ね。。。なにか違うわね。。。」
ぼそっとつぶやいたのを聞き逃しませんでしたよ(^o^)v
西院伽藍を抜けて歩いたら、池が見えます。
池にいわれがあったのだけど、忘れた(笑)
池の横に、聖徳太子をお祀りしている、聖霊院で頭が良くなるようにとお参りしてから、宝物殿へ。
宝物殿には、とんでもない数の国宝や重要文化財があるのだけど、中でも、一本の木から掘られたと言われている百済観音は、私が、高校の修学旅行で初めて見た時から、愛している仏像です。
私が産まれる前からあって、私が死んでも在り続けてくれる。そして、生まれ変わっても会えるんだ。
なんてすごい事なんだろう。
あの頃は、宝物殿も小さいくて、隅っこの角のところに、壁際に置いてあったのだけど、みんな流れるように建物の中を歩いていて、じっくり見るなんて事はしなかったから、百済観音に惹き付けられて動けなくなっている私に、ごんごんぶつかって「邪魔だな」「どけよ」「いけよ」なんて言いながら、流れて行ってたなぁ。
バスガイドになっても、あの仏像は私のお気に入りで、何年か前に宝物殿が新築された時に、一部屋いただけて、大事にされたのを知って、とっても嬉しかった。
仏像のお気に入りは、京都広隆寺の弥勒菩薩と、法隆寺の百済観音。この2つだなぁ。
玉虫厨子とか、たくさんの国宝に囲まれると、気持ちが高揚して嬉しくなってしまう。
古いものを見てると、タイムスリップしたみたいで、ゆったりとした万葉の時に浸れるし。
法隆寺の宝物殿は、1日遊べるところです。。。多分。。。(^_^;A
宝物殿を出た後に、トイレがあるんです。
近所の椅子で、一休みした後は、東院へ。
東院のメインは、何と言っても夢殿。
この場所は、聖徳太子のお住まいであった、斑鳩宮があったところ。
夢殿の中には、秘仏救世観音像が納められていて、私たちが行く、何日か前まで見る事ができてたそうな。
この仏像は、聖徳太子の等身大像と言われているのだけど、春と秋に見れるのですって。
この時期、法隆寺は混むのよねぇ。
せっかく来たのだからと、お隣の中宮寺へ足を伸ばしてみたのだけど、ここは、昭和になってから建てられた本堂なので、あまり建物に興味を持たなかったヘレンは、するっと見学して終了。
1300年も続く、日本で最古の尼寺だなんて、ありがた味を感じるのは、やっぱり、ジャパニーズのあたしだけなのねぇ。。。
ささ、全部見たところで、長い重要文化財の壁がずらりと続く通りを東院から西院へ戻り、お昼ご飯のお時間です。
通りを歩きながら、ヘレン。
「ここは、違うわねぇ」
「なんて言うの?とても不思議な空間」
「たくさん人が居るのに、とても静かなのよね」
法隆寺の空間を楽しんで居るようでした。
ちょっと遅いお昼ご飯ですけど、最後に法隆寺のあれこれや、草木や、壁なんかを撮影したヘレンと南大門をくぐって、参道へ。
何食べる?何が良い?
柿の葉寿司?
そば?
いろいろ見て回ったら、梅の蕎麦があると言う。
いったい、梅の蕎麦とはなんぞな???
ってことで、梅の蕎麦屋さんへ。
よくよくメニューを読んでみたら、梅がそばの生地に練り込まれている蕎麦だとな。
面白いものが世の中あるもんだ。
どこのどなたがお作りになっているのか解りませんが、お若いカップルが経営されておりました。
職人気質なのは良いのですが、あまり、愛想が良く無かったので、次はそこには行きません。
そば+梅干しってのは、あまり珍しく無いので、別に、そこで食べなくても良いし。
梅が練り込まれていても、居なくても、香りがふわっと来るか来ないかだから、どうでも良いし。
旅は、やっぱり、愛想がいいところを回って、笑顔で楽しいのが良いですよねぇ。
余裕の無いお店は、却下。
場所を知りたい人は、メールくださいね。
さすがの稚恵子さんも、ブログで名指しする程、怒ってないし(笑)
ささ、来た道を戻ってタクシーを拾いましょうかねぇ。。。と、タクシーを探しても来ない。
ふと横を見たらバス停が。
そして、ジモティーのおばちゃんが。
ちゃちゃちゃっと行って話しを聞いたら、小さいローカルバスだけど、結構早く駅まで到着すると。
それじゃ。。。ってことで、再びローカルバスへ乗り込み、プチバスツアーを。
来た通りに電車のチケットを買い、JRから近鉄に乗り換え、えっちらおっちらと移動していたのですが、途中の駅、一カ所間違ってしまいました。
なんと、あっちとこっちじゃ、改札が違うんだね。
それを間違った為に、長い地下道を歩か無くちゃいけなくなり、一本乗り過ごしてしまいました。
走ってみたかったのだけど、ヘレンは、喫煙者だから息が切れちゃって走れない。
いかんですよ、あれは。
身体に悪いです。
ま、急ぐ旅じゃないので、一本送らせて大和八木へ。
あまりラッシュに移動するのは好きじゃないのだけど、時間が時間だから仕方ありません。
到着したところで、京都行きの特急券を買って、ホテルに戻り、荷物を受け取り、特急に乗り込んだ私たち。
歩いたし走ったし、歴史の説明したし、仏教の文化の説明したし、稚恵子の脳疲労MAX。
1時間くらいの間ですが、ぐーぐー寝ておりましたです。。。
京都のホテルは、河原町通に面していて、京都駅からならタクシーで行っても文句言われない距離だし、大きな荷物を乗せて、タクシーでホテルへ。
しかし、運転手が悪かった。
ずーっと文句言われっぱなし。
来たよ、京都の洗礼。
安いホテルなんか泊まるから、河原町通なんだ。
虫が出て汚いぞ。
ベッドなんて、身体痛くなってひどいぞ。
2万は出さなくちゃな。
五条大橋のところの旅館は最高だ。
言いたい放題言ってくれます。
何が気に食わないんだか知らないけど、海外から来た人は、もっと金を使え!という事らしい。
うるさいおっさんだった。
ところが、タクシーを降りる時に、何百円だったけど「すみません、おつり要りませんわ。少しで申し訳ないのだけど」って言ったら、とたんに態度が急変。
この手のひらを返したような態度の急変も京都ならでは。
もう、この人、面白すぎ!!!
どんだけ、調子こきなんだろう!!!
最後に笑わせてもらったし、良しとしよう(笑)
しかし、こういう人は他の地域じゃ滅多にお目にかかれない人種。
MKタクシーが良かったけど、駅のタクシー乗り場じゃ選べないし、仕方ないよねぇ。
お気をつけ下さいませ。
ホテルに到着してから、Wi-Fiを使いたいとヘレン。
それじゃ、晩ご飯食べてからスタバへ行きましょうってことで、ホテルを出たのですが、お目当てのお店が見つからない。
串屋に連れて行きたかったのでした。
テーブルで串をツッコンで、自分で揚げて食べるなんて、あたしも行った事が無く。
サラダもデザートもあるし、珍しいからココで良いよぉ~~~
と、ぐるりと、界隈を回るけど見つからず。
おかしいなぁ。。。と、振り出しに戻ったら、なんと、意外と近くにありました。。。
しょぼん。。。
ごめんなさい、ヘレン。。。
地図が読めなくて、ごめんなさい。。。
初めてのお店に、2人で、わいわいしながら、海老とか海老とか海老とか(笑)食べて、楽しいときを過ごしてからスタバへ。
2人でPC持ち込んで、好きなだけネットをしてホテルへ戻りましたです。
近所にスタバは、他にも2件あって、ヘレンは朝からスタバ訪問をしていたそうな。
便利です、スタバ。
ってことで、今日の予定は終了。
翌日は、お待ちかねの京都御所、英語ガイドツアーです。