飼育本や、ネットの記事には、
子うさぎに野菜を食べさせると下痢をするから4カ月くらいから少しずつ食べさせましょう。
と、書かれています。
それが安全だとは思うのですが、ほんとうは、こういう注意をしなければならないこと自体、おかしいのではないかと思うのです。
うさぎは草食動物です。種類や量はともかく、草を食べてきた生き物です。果物や根菜、豆類や芋類はもともと食べていませんが、葉野菜は草ですね。
草食動物が、葉野菜を食べてお腹の調子を崩すのはおかしくないですか。
20年前の飼育本に書かれています。
だいたい4週目くらいから、だんだん母乳を飲まないようになる。6週目くらいたてば、ほとんど母乳を飲まなくなり、自分で餌を食べるようになる。完全に母乳に頼らず餌を食べているか、確認してから母ウサギから離すように。
うさぎの医・食・住より
自然の状態で生きているうさぎなら、完全に離乳したら、母うさぎと同じ物を食べるはずです。もちろん、それでお腹をこわすようなら、うさぎとして生きてはいけません。食べるのは草、生の野草です。
なのに、飼育本には、4ヶ月くらいたってから、と書かれています。
ここからは私論です。
ペットショップで販売されているのは子うさぎです。1ヶ月たっていない頃からお店に並ぶ子もたくさんいます。
1ヶ月の子うさぎがお店に並ぶのなら、その子は、どの位まで母うさぎと暮らせたのでしょうか。3週間?それとも、2週間?
だいたい4週目くらいから、だんだん母乳を飲まないようになる。6週目くらいたてば、ほとんど母乳を飲まなくなり、自分で餌を食べるようになる。
3週間で離された子うさぎは、まだ、離乳がすまないうちに、母うさぎから引き離されたことになります。
草食動物の腸内環境は繊細です。完全に離乳がすんでいなければ、腸内環境も整わず、お腹の調子を崩しやすくなるのではと思うのです。
お店から連れて来てすぐのうちに、お腹を壊したり、下痢する子うさぎが多かったから、野菜は与えないほうが良いと、言われてきたのではないでしょうか。
子うさぎはかわいい、小さければ小さいほどかわいいけれど、同時にとても儚い生き物です。
せめて、母うさぎのもとで、完全に離乳するまで育てて、何でも食べられるようになってから、離すのはそのあとでと願います。
生後4週間の頃のみかん君