栃木の友人から、はがきがきた。
震災見舞いに缶詰を送ったお礼だった。
一緒に花見に行ったねって書かれてた。
もう、二十数年前のことになる。
戸塚の川沿いをずっと歩いたね。
あれから彼女はいろいろあって、
今は大きい息子さんが居て。
だけど、電話の向うの声は変わらなかったから、
きっと、らしく生きてるんだと思う。
私は、いろいろあったような、
なかったような。
友人達と疎遠になってしまったのは、
生来の不精と、たぶん、
今の状況が誇れる状態ではないから、
会わせる顔がないってことだな。
見栄っ張りなんだな。
それでも、
またお花見したいねっていう言葉に、
そうだね、って返していた。
それまで、元気で。