うさぎ いじめで叱られる

ちょっとした油断だった。
ショコラはケージで食事中だったし。
ノンタンも、ケージの中だった。

ケージの入り口は開けていたけれど。

怪しい気配に、ノンタンのケージを見る。
ショコラが入り込んで、ノンタンを脅している。
トイレ兼ベットの中で、ノンタンが縮こまっている。

コラッ。
怒鳴ったら、ノンタンの毛皮に噛み付く。

ショコラの首根っこを掴み、持ち上げる。
きつく叱って、ケージ内に閉じ込める。

・・・・

すぐに、ノンタンは平然とした顔で、毛づくろいをはじめる。
ショコラも、黙々と、ペレットを食べはじめたようだが。

さて・・・

どちらのダメージが大きかったのだろう。
なんとなく、ショコラを傷つけたような気がしている。

この日は、いつものようにノンタン一晩放牧。
ショコラは、お散歩もなし、ケージ内監禁。

明かりとテレビ騒音付、人間の枕元にて寛ぐノンタンと、
明かりを消したケージ内に、監禁されるショコラと
ショコラのほうが、健康にはよいと思うけれども。

メンタルは、どうなんだろう。

うさぎ、人間を観察する

ふと気がつくと、うさぎの視線を感じる。

手を伸ばし、撫でようとすると、
あたふた逃げ出して行くショコラなのに、

ふと気がつくと、寝そべったまま、
こちらをじっと見ている。

ノンタンを撫でたり、構うのを見てる。

どことなく羨ましげに、
大きな丸い目で、じっと見ている。

ふふふ。

なんとなく構ってみたくなったので、
背中を撫でる。

嬉しいんだか、うっとうしいんだか。

今度は、逃げ出さずに撫でられている。

君は君なりに、かわいいね。ショコラ。

人間の愛情には格差がある。

カリフラワーか何かの、大きい葉をもらう。

ショコラの場合。
食べ物ならいつでもどこでも「よこせ」なので、
ケージの天井に、突き刺しておく。
適当に、背伸びして食べる。
愛情も、ふれあいも、殆ど感じられない。

ノンタンの場合。
好き嫌いが多く、食も細いので、
外トイレでくつろいでいるところに、
背後から、ちぎった葉を差し出す。
目を細めて、ゆっくりと食す。
しばらくして、たべおわると、
ちらりと後ろの人間を見て催促する。
新しい葉っぱをちぎって渡す。
葉っぱ１枚分、繰り返し。

なんとなく、ふれあいを感じるひと時。

人間の愛情には、格差がある。
当然、ウサギの信頼？も、格差があるんだな。

うさぎ 換毛期

うさぎ部屋は、夕方になると１８度の暖房を入れている。
暖かい地方なので、入れなくても１０度をきるくらなのだが。
高齢うさぎには、寒さはこたえるかなと。
（人間がいるときは、２２度のファンヒータを追加I)

そのせいか、まだまだ寒いのに、換毛がはじまってしまった。
とりわけ、ロップでふわふわのショコラがすさまじい。

医師に教えてもらったように、手でひっぱるといくらでもぬける。
本当は、ちょくせつ掃除機をかけるか、コロコロをかけたいところだが、
さすがにそれは酷らしいので、やめておく。
きりがないので、ラバーブラシを使ってみる。
一回なでるごとに、毛をとらなくては使い物にならない。
すさまじい抜け毛だったりする。

これでは、いくらいい糞自慢のショコラでも、たまったものではない。
数珠つなぎの糞が出るのも仕方ないというわけで。

さて、気がすむまでぶちぶちと、ブラシかけをしたところ、
すっかり機嫌をそこねてしまった。
背中とお尻の間には、変な段差がついてしまうし。

しかたないね。

ショコラ５歳、全部毛換わりするまで、どのくらいかかるかな。

いいかげん

あきらめて、

見切りをつけて、

しまえばいいのだが、

それができるほど、

自立もしていないし、

割り切ることもできない。

私は、

自分を隠すことでしか、

この世の中では

生きていけないのかもしれない。

しょせん、

うさぎは、うさぎ。

どうしたって、

猿には、なれそうもない。

ま、

プロントサウルスなら、

なれるか。

なんで

生きてるのかと思うときがある。

死にたいとか、そうではなく。

生きてる必要性が、あるのかなと。

それから、

とりあえず、うさぎが居るから、

飼い主としての責任上、

生きてなきゃいけないのだと思う。

明日くるのが、朝ではなくて、

夜でしかないとわかっていても、

とりあえず、

その責任だけで、

人間は生きていかなければいけないと

思っているらしい。

まったくね。

殺してくれる相手さえ、

みつけられそうにないんだな。

うさぎ 噛みつく

ノンタンとショコラ
一緒に放していたら、ふとした隙に。

ショコラが噛み付いた。

幸い、流血沙汰は避けられたようだったが。
ショコラのほうが、縄張りの主張が激しい様子。

安全と平穏のために、放牧時間をずらす。

お互いに、相手のケージに潜り込んで、
匂いづけに励むのは、かなり考えものだしな。

それに。

ショコラにむしられたノンタンの毛を手に取ると。
毛だけだと思っていたのに、少し皮膚がついていた。
しらべてみると、小さいけど、かさぶたらしきものが。

この程度ですんでいるうちに。

安易な人間を、反省する。