目薬、ささなければいけない。
うさぎの目は左右についているので、
横に倒して、目薬をさす。
かなり、嫌らしい。
それでも、無理やり押さえつけている。
太りすぎなので、ペレットの量を減らす。
1日40g。
野菜は多めに、これは喜んで食べる。
牧草山盛りにしておくが、食べた痕跡がない。
どうも、最近のショコラは様子が変だ。
おいしそうに野菜を食べていても、
人間が振り向くとさっと、穴の奥に隠れる。
人間が少し近づくと、
さらに、手の届かないところへ。
肥満体の割には、すばやいこと。
とにかく、人間の側に居たくないらしい。
身の危険を感じている様子。
同居うさぎに嫌われるほど、哀しいことはない。
それでも、換毛期に入ってぼさぼさの毛は、
毛繕いしてあげなければいけないし、
目のほうも、まだまだ目薬が必要だ。
嫌われても、ひっつかまえて、ひっくり返して、
押さえつけて、じたばたする。
そして、さらに、危機感を覚えられ、
日ごとに逃げ足だけが速くなっていく。
これまで、ノンタンべったりの生活が続いていたから、
なんだか、うさぎが居るのに居ないみたいで、
人間はとても哀しい。
そしてたぶん、ショコラも、とても哀しい。