老人を一人で横浜まで行かせるのが心配だったので、
荷物持ち兼、案内係でついて行く。
用事が終わって帰り、
たまたま入ったそごうで中原淳一展を行っていた。
今年82歳になった老人は、
丁度、まだ若かった頃、中原淳一にふれている。
イラスト、人形のほかに、
それいゆ、ひまわり等の、原画や、記事が展示されている。
復元したドレスや、ブラウス、部屋の見本なども。
戦前生まれの老人は、懐かしがってみている。
時代的にも、殆どふれることがなかった中原淳一だが、
イラスト等をみていると、少女マンガに与えた影響の大きさを、
思い知らされる。目に星入っているし、
一枚のイラストは、決して似ているわけではないと思うのだけれど、
大好きな、「あすなひろし」のイラストが思い出された。
なんとなく、線が似ているのかな・・。
配色に関するこだわりの部分の展示、を読んでいたら、
暮らしの手帳の、花森安治が思い出された。
家の老人は、創刊号から暮らしの手帳を読んでいたし、
また、それを捨てないでいたので、
読むものをいつも求めていた人間は、よく読んでいた。
「商品テスト」で有名になった本ではあるけれど、
もともとの名前は「美しい暮らしの手帳」といっていた。
中のコラム等も、だから、実用一本かというとそうではなく、
「美しい暮らし」という美意識に貫かれていたように思う。
おぼろげな記憶でしかないのだけれど、その中に、
靴の色に関して書かれたコラムがあって、
靴の色は、黒よりも、濃茶色?のほうが何にでも合うと書かれていた。
あと、日本の女性の肌色には、濃紺?藍?が似合うと書かれていたことも、
どちらも、ものすごく遠い記憶だけれど、
どちらも、ものすごく共感できたことを覚えている。
中原淳一の、配色のこだわりも、
それに似たところがあるように思った。
グレーに対する赤の差し色の使い方、青の選び方、
今見ていても、さすがに違うなと思わされた。
そう思ってみていると、二人とも、
戦後の物のない時代に、
「美しい暮らし」「美しい装い方」をしましょうと、
声をかけたところも、とても似ているような気がしてきた。
最近、早くて20時、ふと気づくと22時頃まで会社にいる、
なんていう生活があたりまえになり、
土日はへばってしまっているから、
自分の暮らしの改善がまったくできていない。
物のある時代なのに、身のまわりにあるのは、
手も心もかけていない、使い捨てして構わないものばかりだったりする。
なんだか、随分、考えさせらてしまった展示だった。
荷物持ち兼、案内係でついて行く。
用事が終わって帰り、
たまたま入ったそごうで中原淳一展を行っていた。
今年82歳になった老人は、
丁度、まだ若かった頃、中原淳一にふれている。
イラスト、人形のほかに、
それいゆ、ひまわり等の、原画や、記事が展示されている。
復元したドレスや、ブラウス、部屋の見本なども。
戦前生まれの老人は、懐かしがってみている。
時代的にも、殆どふれることがなかった中原淳一だが、
イラスト等をみていると、少女マンガに与えた影響の大きさを、
思い知らされる。目に星入っているし、
一枚のイラストは、決して似ているわけではないと思うのだけれど、
大好きな、「あすなひろし」のイラストが思い出された。
なんとなく、線が似ているのかな・・。
配色に関するこだわりの部分の展示、を読んでいたら、
暮らしの手帳の、花森安治が思い出された。
家の老人は、創刊号から暮らしの手帳を読んでいたし、
また、それを捨てないでいたので、
読むものをいつも求めていた人間は、よく読んでいた。
「商品テスト」で有名になった本ではあるけれど、
もともとの名前は「美しい暮らしの手帳」といっていた。
中のコラム等も、だから、実用一本かというとそうではなく、
「美しい暮らし」という美意識に貫かれていたように思う。
おぼろげな記憶でしかないのだけれど、その中に、
靴の色に関して書かれたコラムがあって、
靴の色は、黒よりも、濃茶色?のほうが何にでも合うと書かれていた。
あと、日本の女性の肌色には、濃紺?藍?が似合うと書かれていたことも、
どちらも、ものすごく遠い記憶だけれど、
どちらも、ものすごく共感できたことを覚えている。
中原淳一の、配色のこだわりも、
それに似たところがあるように思った。
グレーに対する赤の差し色の使い方、青の選び方、
今見ていても、さすがに違うなと思わされた。
そう思ってみていると、二人とも、
戦後の物のない時代に、
「美しい暮らし」「美しい装い方」をしましょうと、
声をかけたところも、とても似ているような気がしてきた。
最近、早くて20時、ふと気づくと22時頃まで会社にいる、
なんていう生活があたりまえになり、
土日はへばってしまっているから、
自分の暮らしの改善がまったくできていない。
物のある時代なのに、身のまわりにあるのは、
手も心もかけていない、使い捨てして構わないものばかりだったりする。
なんだか、随分、考えさせらてしまった展示だった。