(秋は月・・・心づくしの秋は来にけり)
9月29日(日)に「第2回コラボ茶会」を開催するので、暁庵はただ今忙しく過ごしています。
ずっ~と前からお近くに住む小堀遠州流Yさまと、気軽でアットホームなコラボ茶会が出来たら・・・と夢見ていましたが、ついに昨年4月に実現し、今回が2回目の開催です。
昨年はYさまの橘楽庵と暁庵でそれぞれ薄茶席を設け、惜春の1日を楽しんでいただきましたが、今年は秋の開催なので風炉の濃茶がテーマです。
同じ濃茶でも点前の所作が全く違いますので、その違いを確認したり、楽しんだり、そして自分の流派の点前やルーツを考える機会になれば・・・嬉しいことです。
(ススキの銀の穂が風になびいて・・・)
2回目なので、座の設えや茶道具の取り合わせを社中の方にお任せして、私はサポートです。
道具組や役割分担はほぼ決まっていましたが、急に気になることが出てきました・・・。
3年前(?)に購入したものの、一度も使う機会がなく、私自身も忘れていた花入がなんと!夢の中に現れたのです( 暑くて寝苦しい夜に寝つく寸前まで茶会のことをあれこれ考えていたせいかもしれませんね)。
「そうだわ! あの花入が使えないかしら?」
探し出して床の間に設えてみると、インパクトと魅力があり、頭に不協和音の教えがよぎります。
籠花入に秋の野の花をいれることになっていたのですが、この花入を使ってみたくなり迷いました。
すると、「コラボ茶会」のお相手のYさまがいらっしゃったので、花入をみてもらうと、
「是非こちらの花入にしてください。橘楽庵も籠花入なので、同じよりこちらの方がお席の違いが出て面白いと思います・・・」
(野辺に咲く野紺菊)
一昨日、Y氏が稽古に来た時、「コラボ茶会」のあれこれをリハーサルしてみました。
一点だけあやふやなこと事が・・・。水屋から濃茶と薄茶を点出しで運ぶ時に男性が古袱紗を使うかどうか・・・と言う点です。
以前、某先生から女性は古袱紗を使うが男性は使わないとお習いした気がするのです。
「本当の所はどうなのかしら?」
考えてもわからないので、S先生に恐る恐るお尋ねしました。すると、
「男性でも女性でも 濃茶でも薄茶でも 水屋からの点出しは 古袱紗にのせます 手盆はいけないの理屈です」とご回答いただきました。
「先生、ありがとうございます!」
これで迷いも吹っ切れ、あとはせっせと庭と部屋の掃除に精出します・・・実はこれが一番の苦手かも・・・です。
当日は、暁庵も午後の2席へ入らせて頂くので、とっても楽しみです!