矢張りそうだったか:
カリフォルニア州在住のSM氏が私の故安倍晋三元総理の国葬についてのアメリカでの報道と、激化していると報じられているインフレーションについての問い合わせに答えてくれた。インフレーションは兎も角、国葬についてのアメリカ国内での反応は予想通りだったというか、ワシントン州のL氏の意見と同じで、殆ど取り上げられていなかったようだ。
このようにアメリカではマスコミが取り上げていなかったことを嘆くとか怒るとか遺憾に思う必要はないと、私は考えている。彼等アメリカ人たちは一般的に外国における出来事等々にはおよそ関心を示さないのである。彼らの関心と興味は常にアメリカ合衆国と自分が住んでいる州内のことに集中しているのだから。
United States of Americaを我が国では「アメリカ合衆国」と表記するが、この国は各州で成り立っており、その州毎に法の制度まで違う独立国のようになっているのだ。であるから、自分の州のことだけに関心が集中していても不思議ではないと思って見ている方が良いと思う。実際に、カリフォルニア州を取っても面積は我が国よりも広く、私は何人もの「州の外に出たことがない」という人に出会っていた。
第一次安倍内閣の総辞職の際には、私はワシントン州にいた。当日のアメリカ国内で最も広い範囲で読まれているUSA TODAY紙での、この我が国での重大事の扱いは「ベタ記事」だったし、CNNの報道も1回だけ聞いた記憶がある。
上記のようなアメリカだから、以下に引用するSM氏の便りが示すように、カリフォルニア州の状況もワシントン州と同様な状況だったのである。
>引用開始
クイーンの死亡で安倍氏の暗殺/国葬がかすんでしまったのは確かですね。最近はネットばかりで地上波はあまり見ませんが、暗殺についてはどの局も報じていましたが、国葬についてはニュースにもなっていなかったのでは。バイデンかトランプでも参加したら違ったでしょうが。一方、クイーンに対する報道は異常とも言えるほどで、いつどのチャンネルをまわしてもやっていました。
当地のインフレは日本でも報じられている通りですが、円換算でランチ5千円などと驚く金額がでてきますね。現実はマックではまだセールでチキンサドイッチ2.5ドルなどやっています。しかし一般的には全ての商品が値上がりしており、特にサービス業が著しく,例えばレストランなど、3-5割アップも珍しくないようです。我々年金生活者には厄介な状況ですね。ただコロナの反動で,インフレが何だ、人生は楽しむものだとの消費者も多くいる事も事実ですね。
<引用終わる
私はアメリカでは国葬に対する反応がこのような状態だった事には驚きも違和感もないし、我が国に対して冷淡な訳でもないと思っている。彼らの関心事は自分の国であるアメリカと自分が住んでいる州にあるのだから。彼らは何か事があると、集まった全員が“USA”と絶叫して愛国心を見せているではないか。我が国では「ニッポン」と皆で声を揃えるのは外国の代表ティームとの試合の時くらいではないのか。そういう違いがあると思っている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます