新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

ロッカールームの論客は怒っていた

2016-09-12 14:15:36 | コラム
中国とロシアが北朝鮮の後ろ盾だ:

本日は暫くぶりにロッカールームの論客の怒りの長広舌に付き合ってしまった。彼が披露した職歴を聞けば、裏の事情に明るいと自称するのも解らないではない。今朝はジムではエアロバイクにいた時にとなりにやってきて色々聞かされた?のだった。

第一は、「我が国のマスコミは知っているだろうと思うにも拘わらず、余りにも北朝鮮関連の真実を伝えようとしないのは怪しからん」と怒りを爆発させていた。彼は資金も技術もない北朝鮮があそこまでのミサイルと核を開発できる訳がなく、その後ろにロシアの技術力と手を組んだ中国がいるのは間違いない事実だという。ロシアの核の技術水準が高いのは周知の事実であり、中国にも北にもロシアの技術者とノウハウが入っているのは国際的常識だと主張した。「我が国民に危機意識がなさ過ぎる、外務省は甘すぎる。何をやっているのか」と憤慨していた。尤もであると言える。

中国も北朝鮮もアメリカに対する対抗上でも核兵器を持っているところを誇示したいところだが、それを中国は彼ら自身が真っ向から演じることはせずに、ロシア製乃至は自国で作り上げたミサイル等を中国に分け与えて試射をさせていると見れば、解りやすいだろうと力説した。その行為がアメリカに向かって「我が国に逆らうとどうなるか解るか」というメッセージになっているのだと言う。この辺りは、私の得意の深読みと似たり寄ったりだったところに興味があったので素直に聞いていた。

彼は我が国はG20などと言っている場合ではなく、事態は我が国にとっては深刻な危機だと言えると断言してくれた。自分でそういう中国が着々と我が国を狙う行動を大して属国化を気としているとの説を立てておいて言うのも変な話だが、この論客の推論は当たっていないことがないような気がするのが恐ろしいところである。

次に彼の怒りの対象となったのが豊洲市場の嘘八百とでも言える手抜き工事と偽りの情報公開に対してだった。彼は都庁のこの案件に関連した幹部連中が実態を知らないはずがなく、空中写真だけ見せて工事は完全で食の安全には心配がないなどと言う裏には必ず裏があるはずだ。小池都知事はそこを解明する気のようだが、とても一筋縄でいく案件ではないと思う。だが、ここまで来たのだから豊洲の新築の建物を解体して建て直す覚悟がないと乗り切れないのではないかとまで主張してくれた。

私の見るところでは小池都知事は立候補以前からある程度以上の情報を使っていたのかも知れないが、選挙公約だったからと言って、余り多くの分野に一気に改革というか実態の暴露を手がけられるのは決して間違ったことではないが、都政にはそれら以外の日常的な仕事が数多くあるはずだと思う。内田某以下の自民党と議員が如何に知事に対して振る舞う気かどうかは知らぬが、都民ファーストを標榜されて正義の道を邁進されるのも結構だとは思う。だが、多くの都民が悪者退治の為に小池さんを支持したのかどうかも、一度立ち止まってお考え願いたい気がするのだが。

この論客が上述のように言う根拠は、共産党の都議が現場に入って写真に会あたようだ。彼は何処にも公開されていなかった工事の実態を隠蔽し続ける意図だった都庁と都議会の連中を糾明すべきだと言う。彼は「家族にはもしも市場が豊洲に移ったら、それから先は市場を経由したと解った魚は買うなと家内に命じてある」とまで言うのだ。

ある意味で傾聴しても良い意見だし、私の持論である「出来事は一つであり、それを見る角度と場所というか立ち位置と先入観次第では、同じ出来事が全く異なったものとして報道されてしまうものだ」に基づけば、どの媒体を信頼するかで、事件の解釈が全く変わってくると信じている。マスコミは「真実は一つだ」などと解ったようなことを言いたがるが、それは彼らが見て真実と思い込んだ現象である。聞かされる側が余程確固たる信念を持っていないと惑わされてしまうだろう。

実は、この論客は良く聞かされる議論の一つである、財界の有力者や政治家や有識者や専門家や論客の出自まで論っていたのだった点も印象的だった。私はこれはここでは触れてはならぬことだと懸念する


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