『経済学のことば』,根井雅弘
本書は、経済学の生誕から現在までの著名な経済学者のお言葉の紹介を通して経済学という学問がどのように推移してきたかということを解き明かす内容である。
新書ということもあって解説に制限があるため、初めて経済学という学問に接する人には難しいかもしれないが、この本を読むことで「次をもっと知りたい!」という気持ちにはなる。
中でも僕が特に好きなのは、198ページからのアマルティア・センの項だ。
彼については、以前『貧困の克服』という書物を読んでから知っていたが、とても本質を捉えたすばらしい論理を持っているかただと思う。
彼は、ひとことで言えば、民主主義の普遍性ということを熱く説いている。
民主主義は普遍的でないかもしれないし、それに優るシステムはこれからの長い人類の英知の中で開発されてしかるべきだろう。
しかし、今のこの段階においてはその優位性は確かである。
民主主義の普及こそ、世界の貧困をなくすのに一役買う。
そう心底感じさせてくれる。
ちなみに彼はアジア人で始めてノーベル経済学賞を受賞した人でもある。
本書は、経済学の生誕から現在までの著名な経済学者のお言葉の紹介を通して経済学という学問がどのように推移してきたかということを解き明かす内容である。
新書ということもあって解説に制限があるため、初めて経済学という学問に接する人には難しいかもしれないが、この本を読むことで「次をもっと知りたい!」という気持ちにはなる。
中でも僕が特に好きなのは、198ページからのアマルティア・センの項だ。
彼については、以前『貧困の克服』という書物を読んでから知っていたが、とても本質を捉えたすばらしい論理を持っているかただと思う。
彼は、ひとことで言えば、民主主義の普遍性ということを熱く説いている。
民主主義は普遍的でないかもしれないし、それに優るシステムはこれからの長い人類の英知の中で開発されてしかるべきだろう。
しかし、今のこの段階においてはその優位性は確かである。
民主主義の普及こそ、世界の貧困をなくすのに一役買う。
そう心底感じさせてくれる。
ちなみに彼はアジア人で始めてノーベル経済学賞を受賞した人でもある。