人は仕事で磨かれる文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
著者がタイトルでいう「人は仕事で磨かれる」その真意は、
「緊張の伴う決断、仕掛けを伴う仕事を通じてこそ多き感動、感激が伴い、そこから得られるものも多きはず」という伊藤忠の社長である丹羽氏の仕事論の核心のことである。
丹羽氏社長に必要な資質として、
・人間力:気力、体力、知力、情熱
・倫理観:会社が苦しい時は、自分が一番に苦しむ覚悟。
「仁・義・礼・智・信+温」
をあげており、丹羽氏自身が社長として目指しているものとして、
「社員が喜び、株主が喜び、取引先にも『伊藤忠はいい会社だ』と言われることだ。自分ひとりで金銀財宝を抱え込んで喜んでいる、ニヤニヤしているというのは気持ちが悪い。みんなと感動や姜が気を分かち合う喜びのほうがいい」
と述べている。
また、今の日本を知的に衰退してきているとして嘆いており、
その処方箋として、
①想像力の衰退に対して
:本を読むことが必要。社会経済の本から小説までを考えながら読むことで、論理的な思考能力、物事を付加彫りして考える智から、物事の本質を捉える力が身につくという。
②行動規範の衰退に対して
:人生を通して相当な勉強が必要。仕事を通じての成長が必要。
といったことを挙げている。