とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

神田松之丞独演会に行きました

2019-05-11 06:50:02 | 演劇
 5月9日(木)、山形市「山形テルサ」で開催された「神田松之丞独演会」に行ってきました。これは「山辺どんぶり亭」という落語愛好者の会が主催している年6回落語会の一環として開催されたものです。近年の落語ブームもありどんどん観客が増えています。もちろん神田松之丞さんは講談師で落語家ではありませんが、今話題の人であり、このような機会にめぐまれたことに感謝します。実際に聞かせていただきすばらしい語りに感激し、講談のイメージが大きく変わりました。改めて講談を聞いてみたいと思わせるものでした。

 山形テルサというホールは音楽ホールで反響の大きなホールです。だから落語などの語り芸は聞き取りにくく向いていない会場です。当初もっと狭い他のホールを予定していたのですが、今回は観客数が多くなりすぎたために急遽会場をこのテルサホールに変更したとのことです。だからしょうがないのですが、やはり声は聞き取りにくい状態でした。ただし少しでも聞きやすくしようという関係者の努力は十分に感じられたのでいやな気はしませんでした。逆に松之丞さんの最後の演目は怪談噺だったので、エコーが利いたような効果を生み怪談噺にあっていました。この会場の状況を逆手にとっているようにも感じました。こここまで狙っていたのでしょうか。

 松之丞さんの語りの技術はすばらしいものでした。語り手として聞き手である観客に状況を的確に説明する場と、役者として登場人物のセリフを言う場の見事な使い分けに感心します。また会場の雰囲気をしっかりと把握し、それに合わせて臨機応変に対応することもできていました。これは天性の能力と努力によって生み出されたものです。この若さでここまでできたのです。将来どう成長していくのか楽しみです。

 講談の流派や、落語との関係などの話などもおりまぜての独演会でした。今後講談も聞きに行きたくなりました。



 

 

 

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