少子化に悩む少年野球監督

少子化で部員減少に悩む少年野球チームの監督。その就任からの記録です。

関ヶ原とスパイダーマン

2017-09-26 | 好きなもの
日曜日の練習。

監督が、「じゃ、休憩。」
ゾロゾロとバックを置いている方へ向かう子供達をよそ目に、
私の前にヒデキとジュキが残ってる。
「何だよ。」って聞いたけど、
彼らが何を聞きたいかは分かっている

「行ったんですよね?関ヶ原。」
「行ったよ。」
「面白かったですか?」

そう、彼らは歴史好き。
先週、監督に「関が原でも観に行こうかな?」って言ったら、
監督は全く興味を示さなかったけど、
傍にいたジュキが食いついてきた。
「じゃあ、一緒に行くか23時30分の回だけど。」
「いえ、遠慮しておきます。」

結局、先週は行けなかったけど、
土曜日に息子と一緒に観てきました。

「面白かったけど、君たちが観ても面白くないかな?」
「何でですか?」
「人物とか、流れとかある程度分かってないと、
人物紹介なんて、殆ど無いから知らないと全然わからないぞ。」
「知ってますよ。大谷とか出て来るんでしょ。」ってジュキ。
「大谷を知っているんだ。じゃあ、直江兼続は?」
「愛の兜の人ですよね。」ってヒデキ。
「そうそうその人、そんな事も知っているんだ?
じゃあ、その直江と三成が繋がっていて、直江状で家康を怒らせて、
北に向かった所を三成が決起した。って説は知ってる?」
「知らないです。映画で出て来るんですか?」
「そう、大した説明も無く、二人が会談するシーンが出て来るけど、
知らないと、何だこれ?ってなるかもよ。」

「忍びの国は観ました?面白かったですよ。」ってジュキ。
「観てないよ。史実じゃないんでしょ?」
「本当の話しですよ。信長の息子の何だっけ?」
「信雄?あれはバカなんだよ。」
「じゃあ、違う方かな?」

まさか、小学生と歴史談義をするとは

映画「関ヶ原」
子供達に言ったように、時代背景や人物をある程度把握してないと
入っていけないかも?
ミンナ終始興奮しているから、セリフも速いし

司馬遼太郎の原作は、18の時に読んでいたのですが、
もう、随分も前ですねぇ
アレ~、そうだっけ?なんて箇所が度々。
読み直しておけば良かった

子供達も知っていた大谷吉継。
梅毒を患っておりまして、
あるお茶会で、大谷の鼻から膿が茶碗に
そんなのを見てしまった諸侯の武将は誰も飲みません。
きっと、私も飲みません
しかし、三成は平気で飲み干してしまいます。
これ以降、二人は固い絆で結ばれるのですが、
って言うか、何で、お茶入れ直さない。って思いません?

三成って頭は良いけど、
戰下手で人徳がないイメージですが、
三成と私のファーストコンタクトはこの小説。
こんな逸話がてんこ盛り。
映画でも、正義を貫く石田三成に
どう見ても悪いのは家康と
加藤、福島等の豊臣恩顧の武将の単純でバカな奴ら。
本当に三成が可哀想。

しかし、最後まで三成と一緒だったのは大谷だけ、
総大将なんて現地にいませんもんね

正論ばかり唱えても、人は着いてこない

敗因の決定打に成った小早川秀秋の裏切り。
関ヶ原当日まで態度を決めかねていた秀秋に
業を煮やした家康が怒りの鉄砲を発砲。
それを機に大谷軍に攻め込む。ってのが、
映画ではスッポリ抜けている。
しかも、秀秋は「家康を討て」って言っているのに
家臣が「三成を討つ」って
どうなってんの?
最近、定説って言われているのが、
変わって来ているけど、コレも変わったのか?

秀秋って、関が原の数年後に死んじゃうんですよね。
精神がおかしくなったって、読んだ事が有る。
肖像画を見ると気が弱そうな顔をしてますもんね。

家康(役所広司)の行動に憤りながら近くの吉野家へ
腹ごしらえを終え、再び映画館に

二本目はスパイダーマン。
特別好きって訳じゃないし、
全シリーズ見ている訳じゃないけど、
今度のスパイダーマン、軽すぎ
今までのスパイダーマンは、ヒーロー故の葛藤や
不幸な出来事で何処か暗いのに。
まぁノー天気15才に成ったばかりの設定ですからね。
行動、思考が軽い。

関ヶ原の重苦しい気持ち一掃。
どうやら続編が有るらしい。
次も観に行くかな。



コメント (2)
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