リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

お払い箱と日本の恥

2013-09-15 08:00:00 | オヤジの日記
プロ野球のことは、よく知らないのだが、ヤクルトのバレンティン選手が大活躍らしい。

ヤフーのトップページの見出しによく出てくるので、中身は読まないが、たくさん打っている、というのは認識している。

これほどのホームランを量産できるのは、特別なアスリートの証だ。
文句のつけようがない。

ただ、文句を付けている人が、専門家の中に何人かいるようだ。

「王の記録が破られそうじゃん。オレは面白くない。アメリカのメジャーのお払い箱が…。日本の恥だよ。破られるなら日本人に破ってほしかった」

野村克也氏の発言である。

もちろん、頭脳明晰な野村克也氏のことだから、この発言は、日本人選手の奮起を促すと同時に、バレンティン選手に敬意を表して言ったもの、と考えることはできる。

名監督、名解説者と言われた野村氏が、こんな素人のような発言を本心からすることはあり得ないからだ。

しかし、頭の悪い私は、言葉通りに受け取ってしまうのである。

「メジャーのお払い箱」
「日本の恥」

日本のプロ野球は、メジャーリーグとは別物である。
ルールはほぼ同じだが、組織が違う。

その記録は、まったく独立したものと考えた方が合理的だ。


メジャーで活躍できなくても、日本や韓国、台湾などで活躍できることがある。
しかし、できないこともある。

それは、その選手の努力次第ということではないだろうか。

バレンティン選手は、日本に来てたくさんのホームランを打てるようになった。
それは、彼が日本の野球を研究した結果だと思う。
パワーがあるだけで打てたわけではない。

それに対して、「お払い箱」「日本の恥」と切り捨ててしまう名監督の御発言は、あまりにも感情が勝ち過ぎて、私は興ざめする。
(ただ、野村克也氏と落合博満氏が、日本人選手として最多ホームランを打ったという事実は素直に評価する)

イチロー選手やダルビッシュ投手が、メジャーで活躍しているのを見たアメリカ人の中には「メジャーの恥」「日本から来たくせに」などと憤る人は多いかもしれない。

だが、それ以上に、彼らの活躍を賞賛する人も多いのではないだろうか。

バレンティン選手が日本に来てくれて、たくさんのホームランを見せてくれた。
日本人の誰もがなし得なかった大きな記録を打ち立ててくれた。

私は、そのことは十分に尊敬に値することだと思っている。

イチロー選手のシーズン最多安打、ダルビッシュ投手、上原浩治投手の快投をアメリカのファンやメディアが賞賛するのと同程度の尊敬の目を、バレンティン選手に向けることに何の不都合があろうか。

そして、「日本の恥」と言うが、勝負を逃げないでバレンティン選手に立ち向かっている「日本人」のピッチャーの方たちも私は同じように尊敬する。

彼らがバレンティン選手と勝負した結果、バレンティン選手が記録を打ち立てることができたからだ。

それは、「恥」でも何でもなく、正々堂々とした勝負の結果だと私には思える。
むしろ、誇らしいことだ。

メジャーに居場所はなかったが、才能はあるという選手を捜し出してきたスカウトの「プロの目」も賞賛されていいと思う。

パワーがあるからと言って、外人選手の誰もが活躍できるわけではない。
それを見極めることができる才能は、特別なものだ。

それらすべてを含めて、「大記録」と言っていいのではないだろうか。


言うまでもなく、本当のプロ野球ファンは、「メジャーのお払い箱が」などと言う狭量な人は少数派で、多くの人は、バレンティン選手の活躍を心から讃えていると思う。


私も「55本」を素直に讃えたいと思う。