唐突だが、私が美人だと思う女優さんは、1.柴咲コウ様 2.仲間由紀恵さん 3.竹内結子さんだ。(異論は承知のうえで言うが、4位はベッキーさん)
さらに、話は飛んで・・・。
昔、私はよくテレビ局に出入りしていた(俳優をやっていた・・・嘘ですが)。
NHK、テレビ朝日、テレビ東京。
ドラマなどで使う小道具を作っていたのだ。
たとえば、学園ドラマで使う教科書、教室内の掲示物など。刑事ドラマで使う架空の新聞、週刊誌、喫茶店内や警察署内のポスターなど。あとは、歴史再現ドキュメンタリーで使う部屋の壁紙やセピア色の写真など。他にBSの科学番組でオープニングに使う宇宙衛星の3DCGを作ったこともあった。
テレビ局の下請けをしていた会社から、仕事をいただいていたのである。つまり、孫請け。
当時、フォトショップやイラストレーターのバージョンが驚くほど若い番号のものを使っていた。
当時は、コンピュータで、その種のものを作る人が少なかったので、重宝された。
テレビ局に行くと、色々な芸能人の方をお見かけした。
今は大物になられた岡村隆史氏は、とても静かな人だった。
RIKACOさんは、テレビ局のスタッフでもない私に、たいへん丁寧に挨拶をしてくれた。
ルー大柴氏とテリー伊藤氏は、気さくな人だった。
市川染五郎氏は、とても礼儀正しい人だった。
亡くなられた逸見政孝氏は、とても明るい方だった。
萩本欽一さんと局の廊下ですれ違ったとき、ソファの角に脚をぶつけて転びそうになった。萩本さんは、それを見て「なんでコケないの。普段からコケとけば、本番に生きるのに」と真顔で言った。
ミュージックステーションで、酒井法子さんが歌う背景の飾りを作ったことがあった。収録をスタジオの隅で見たが、オーラがすごかった。まさしくスターだった(私は酒井さんのファンではないが、一度の過ちだけで、更生者の復帰を阻むようなことを言う人の気が知れない。セカンドチャンスを与えない社会は闇だ)。
3年以上、そんな仕事をいただいていた。
だが、仕事をいただいていた会社の社長が、何を思ったか、突然テレビ局の仕事を切ったので、それらの仕事が私まで回ってこなくなった。
それ以来、テレビ局の仕事はやったことがない。
とても刺激的な仕事だったから気に入っていたが、自分からは、どうすることもできないので諦めた。
あとで聞いたところによると、下請けの会社の社長が末期がんだったという。ほとんどの仕事が、社長の人脈で貰っていたものだから、社長がいなくなったら仕事が回らなくなることを見越して、仕事を断ったというのだ。
そういう事情があったのなら納得できる。
テレビ局にはもう行かなくなったが、東京で暮らしていると、有名人を見かける確率は、若干だが高くなる。
2年前、原宿でガッキーのお姿を見かけたことがあった。
娘と二人、「可愛いな」「可愛いな」と興奮した。
娘がいなかったら、抱きしめていたかもしれない(犯罪?)。
お台場で、滝川クリステルさんを見かけたことがあった。タクシーに乗る前のお姿だ。「お・も・て・な・し」。美しかった。
同じお台場で、仲間由紀恵さんを見かけたことがあった。車から降りたときのお姿だった。
娘は「トリック」と「ごくせん」が大好きで、それから仲間由紀恵さんを神と崇めるようになった。
仲間由紀恵さんが出ているドラマや映画は、全部観るほどの大フアンだ。
「キレイだな、キレイだな」と言いながら、ヨダレを垂らして観ていた。
そんな娘が、仲間由紀恵さんの生のお姿を見たとき、「あ、あ、あっ」としか言えなかった。
本当の憧れの人に出会うと、人は薄いリアクションしか起こせないようだ。
仲間由紀恵さんのお姿が消えたとき、娘が面白いことを言った。
「すげえな、仲間由紀恵って、実在していたんだな」
昨年、羽田空港で、竹内結子さんをお見かけしたことがあった。
サングラスをするわけでもなく、帽子などもかぶらず、毅然と前を向いて歩いておられた。その姿を見て、男前の美人だなと思った。
そのとき、竹内結子さんも、実在していたことが確認された。
しかし、柴咲コウ様のお姿だけは、確認されていない。
薄い胸を張って言うが、私は柴咲コウ様のデビュー当時からのファンだ。若いのに強烈な目ヂカラを持ったその美しいお顔に一目惚れした。以来、テレビや映画は、「おんな城主直虎」以外は、すべて観ている。
その画面の中に、柴咲コウ様は、確かにいた。しかし、実在しているという証拠がない。
さらに、柴咲コウ様のライブには、娘と2回行ったことがあった。
そこに、柴咲コウ様はいて歌を歌い、聴衆に話しかけていたが、もしかしたらCGだった可能性もある。
つまり、本人だという確認が取れていない。
いつかどこかで、柴咲コウ様のお姿を見てみたい。
本当に実在するかどうかを確かめてみたい。
それを確かめない限り、私は死ねない。