リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

愛しさと切なさと心強さと

2018-03-18 06:18:00 | オヤジの日記

金曜日、朝起きたら、な~~んか変だなと思って、かかりつけの医者に行った。

 

ヘモグロビンの数値が9まで落ちていた。

「救急車を呼びましょうか。病院で輸血をしてもらった方がいいと思います」

医者に行って診てもらって、救急車を呼びますかって、おかしくないですか~。

 

大丈夫です。タクシーで行きますから。

 

そう嘘をついて、娘の大学に行った。

卒業式だったからだ。

私は息子と娘の学校の行事を休んだことはない。

すべて参加した。

だから、大事な卒業式を欠席するなんて無理。

 

娘の晴れ姿を見たとき、こみ上げて来るものがあった。

「夏帆のお父さん、泣いてない?」「他の人は誰も泣いてないよ」「変な親父だねえ」

娘のお友だちに笑われた。

え? 卒業式は泣くものではないのか? 泣いて何で笑われなければいけないのだ。

だてに白髪が増えたわけではないぞ。この日のために、白髪を蓄えたのだ。大学の卒業式は、親父の白髪と親父の汚い涙が必須だろう。笑うんじゃない。

 

「おまえ、顔色が・・・」と娘に言われたが、「シー」と言いながらウィンクをして黙らせた。

子どもの一生に一度の大学の卒業式。出なかったら、一生後悔する。

 

娘は手間のかからない子だ。

高校3年のとき、担任から「MARCHレベルか、その上も狙えます」と言われたが、レベルを落として受験した。

「ボクは特待生を狙っているんだよね」

我が家が超絶なほどのビンボーだと理解していた娘は、親に学費を出させるのを遠慮して、授業料が無料になる方法を選んだのだ。

娘の目論み通り、1年のとき一度も授業を休まず、Sのフルマークを取った娘は2年から特待生になった。だから、2年以降の授業料はかからなかった。

「授業料がないって、いいよな」

本当にありがたい。

娘には感謝しかない。

 

「ただなあ、ひとつ残念なお知らせがあるんだ」と娘。

娘の通う大学では、卒業時に、学部で一番の成績を残した人を表彰するらしい。

4年間、Sのフルマークを取った娘だったが、学部で一番にはなれなかったというのだ。同じゼミにSのフルマークを取った子がいたという。

同じフルマークだが、娘は大学3年の後期、協定留学で韓国に行ったため、1位の子より単位が4少なかった。だから、同じフルマークでも2位扱いだったのだ。

それは、仕方ないんじゃないのかな。1位と同じだよ。俺は、そう思うぞ。俺が表彰するぞ。

「まあ・・・おまえなら、そう言うと思ったけどな」

 

卒業。

 

尊敬する祖母の世話をしたいと願った娘は、社会福祉学部のある大学に入った。

しかし、祖母は先日亡くなった。祖母は、生前言っていた。

「夏帆ちゃんには、好きな生き方をしてほしいの。私は、夏帆ちゃんの気持ちだけで充分だからね」

介護関係の会社の内定を貰った娘は、4月から、もう一つ内定を貰っていた鉄道関係の会社に勤めることに決めた。

「いいんだよな、これで」と娘に聞かれた。

いいともー!

「おまえ・・・・・それは、痛々しいぞ」と呆れられた。

 

卒業、おめでとう。

酒でも飲もうか。

 

「それより、他にやることがあるだろ。病院に行けよ。顔、真っ白じゃないか」(メイクを頑張りすぎたか?)

 

病院に行きました(笑)。

点滴と輸血。鉄剤の補給。

今日は朝から牡蠣フライを食う予定。

 

少し良くなったら、娘とカラオケボックスに行って「愛しさと切なさと心強さと」を熱唱するつもり。

これは娘とバカ親父のテーマソングだ。

 

 

早く歌いたいなあ。

 

 

昨日、大親友のミーちゃんと香港に卒業旅行に行った娘。

「おまえ、鬱陶しいから付いて来るなよ」と言われたけど、羽田まで見送りに行ったもんね~。

 

父ちゃんは、飛び立つ飛行機を見ながら、「愛しさと切なさと心強さと」を口ずさんでいたぞ。

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お大事になさってくださいませ。 (ぱくぱくるんるん)
2018-03-21 18:19:21
 はじめまして。
もうお身体の調子は大丈夫でしょうか。
大変でしたね。

ヘモグロビン9でも輸血してくれる病院あるんですね。
私はトイレで倒れてヘモ7でも輸血してもらえませんでした。
輸血してくれるなんて良い病院ですね。

お大事になさってくださいませ。
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こちらこそお大事に (matsu)
2018-03-21 23:47:59
ぱくぱくるんるんさん

ありがとうございます。

病院によって、対応が違うようですね。
今回は、あらかじめ、かかりつけの医師が病院に連絡してくれたので、車椅子まで用意して待っていてくれました。
ありがたいことです。

常習犯なので、流れ作業のようになっているのかもしれません。
ぱくぱくるんるんさんもお体にお気をつけ下さい。
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