清水エスパルス 3 - 2 アルビレックス新潟
勝利こそ全てのトーナメント戦、負けたら何も意味が無い、何も残らないもんだと思っていた。だけど違うんだなあ、この試合はたぶんこれからもずーっと忘れることの無い試合だと思う。選手もこの試合で大きなものを得たはずだ。
試合は序盤から新潟がペースをつかむものの、先制したのは清水。すぐに松下のPKで追いつき、その後は一進一退で前半終了。
後半早い時間にエヴェルトンがこの日2枚目のイエローカードで退場、形勢が一気に苦しくなる。でも、今日の新潟はここからだった。1人少ないながらもしっかりとブロックを形成して清水に決定機を与えない。また、攻守の切り替えを素早く行うことで攻撃面でも1人少ないというハンデを感じさせなかった。
だけど、このサッカーはやっぱり大変に消耗するんだよね。この日の暑さに加え、前半からハイペースで試合に入っていたから選手の疲労はありありと見て取れたもんな。でもさ、先に足が止まったのは清水だったよね。うちの選手は間違いなく気持ちが相手を上回っていたと思う。相手より何倍も走ったと思う。
後半40分頃、ヨンセンに決められ2-1。この失点でジウトンが座り込んだ。だけど、その直後の貴章の同点ヘッドを演出したのもジウトン。よく立て直してくれた。自分はこの時から後半終了、延長戦開始までのアイシテルニイガタを歌い始めたときには泣いてました。
ロスタイムに貴章が抜け出してGKと1:1の場面を作り出すもシュートは阻まれ延長戦に。
延長前半の終了間際、ゴール前の混戦から児玉に押し込まれ3-2。延長後半貴章が、千代がシュートを放つも決めきれず試合終了。2009年アルビレックス新潟の、鈴木淳監督のサッカーが終わりを迎えた。ちなみにここでまた泣きました。何だろう、泣いた理由は自分でも良くわかんない、っつーか理由が一つ二つじゃないから整理できないって感じ。
悔しいけど、やりきった。全て出し切ったと思う。そんな中でただ一つ心残りがあるとすれば、マルシオが復帰するまで勝ち残れなかったことか。
新潟は本当にいいチームになった。来年以降も新潟でプレーする選手も移籍する選手も、鈴木淳監督から教わったものを大切にしてもらいたい。自分も、淳さんのサッカーが見れて幸せでした。
選手、スタッフ、そして監督。1年間おつかれさまでした。そしてありがとう。
おまけ:すでに決まっているであろう次期監督はこの試合を観ていたに違いない。ねえ監督、松尾、惜しいと思いません?右サイドハーフでヨンチョルよりもフィットしていましたよ。再契約、考えましょうよ。