モアイのためいき

日々のこと・ハンドメイド・若い頃の旅など

栗の渋皮煮

2009-10-04 17:59:10 | グルメ

栗の渋皮煮の思い出

秋になるとなんとなく思い起こすことがあります。

それは7年前のこと・・・当時息子の幼稚園の同級生の母Oさんが、

栗の渋皮煮を作って持ってきてくれたのです。

それまでOさんとはほとんどお話したことがなかったのだけれど、

その数日前に園の保護者の行事で、うちの車にOさんも乗ってもらったので、

そのお礼に・・・ということで、くださったのです。

お礼なんて別にいいのに~と思いながら、

家に着いてパックの蓋を開けると、

なんとも艶やかに大きな栗が六個並んでいます。

早速ひとついただき、ただただおいしいと感激に浸ったのでありました。

息子の幼稚園は徒歩通園ということもあり、近くに住む子が多い中で、

Oさんは少し遠いところから通っておりました。

息子さんにはあるこだわりがあり、近くに通えるところがなく、

我息子が通う、おおらかな幼稚園に通園することとなったようです。

そんな遠いところを、自転車にも車にも乗らず、

たいてい歩いてOさん親子は通ってきており、普通の人なら、

「時間がもったいないから子供を無理やり自転車に乗せちゃうわ」

と思うのだろうけど、Oさんはいつもにこやかに登園してくるのです。

とはいえ、時には登園時間に間に合わないこともあります。

そういったことや、息子さんのこだわりを含めて、

中にはOさんのことを問題視する人もいたようですが、

私はOさんの子供に対するおおらかな姿勢が羨ましかった・・・。

羨ましいというか、見習いたかった・・・遠くから見ているだけでしたが。

そうした中、栗の渋皮煮をいただき、

次に会ったときに、ものすごくおいしかったと伝えたら、

その次に会ったときには「栗の渋皮煮」のレシピを書いてきてくれました。

しかし、私は料理はあまり得意ではない

だけれども、私にとって、不得意を乗り越えるおいしさが

栗の渋皮煮にあったのであります。

その年、Oさんほどの出来ばえではないにしろ、

おいしいと思える渋皮煮を作ることができました。

~続く~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする