~サロマンブルーの湖とオホーツク海~
サロマ湖畔のYH(ユースホステル)で、
なぜだか数日お手伝いをすることになり、
とはいえ、食事作りなどはほとんど猫の手のほうがましな程度の働きで、
ほかにはお掃除などをしました。
ペアレントさんが交代したばかりで、
ヘルパーさんもいない状態の夏休み、食事の支度だけでも大変で、
自分に出来る事と言えば掃除機を丁寧にかけるとか、
ベッドの布団を干すとか、お風呂場の掃除とか、
そんなことくらいです。
今だから言えますが、掃除機が業務用なのでよく吸い込み、
それが面白くて、生きたままの虫・・・蛾やハエなどを、
ぶんぶん吸い込んだので、
あとで出てきたらどうしようかと思いましたが。
数日後にはヘルパーさんが数人来るというので、
自分はあくまでもそれまでのお手伝いという心の余裕もあって、
お手伝いは純粋に楽しかったです。
食事は、片付けがあって、ほかのホステラーさんと一緒にできなかったので、
あとで、ペアレントさんと一緒に、
北海しまえびを頂いたり(これがおいしかった)、
YHの色んなお話を聞いたりしました。
ペアレントさんが以前にいたYHは、
自分の父の実家のすぐ近くということがわかって、
そんなことで話が盛り上がったり・・・。
お手伝いばかりでは気の毒と思ったのか、
YHから自転車で行ってみれば・・・と勧められたのが、
ジェットコースターの道とハイジの丘。
当時はガイドブックには載っていなかったと思いますが、
ジェットコースターの道は、ただの道路ですが、
とにかく急坂(のぼりくだり)が3連続位であって、
下った勢いで上りの途中まで自転車をこぐ・・・的なのが面白く、
車も全然通らない、北海道ならではの道でした。
ハイジの丘は、ただ花が咲いている原っぱという感じで、
とにかく「あぶ」なのか「ぶよ」なのか巨大な「蚊」なのか、
刺されると痛みのある虫がブンブン寄ってきて、
何故「ハイジ?」と閉口しながら戻ってきました。
今はどうなっているかしら?
こうして、サロマ湖畔YHには4泊し、
ヘルパーさんもそろそろ来るらしいし、
自分も、そろそろ次の目的地へ行こうかなと旅立ちました。
ここでは思い出深い体験をさせてもらいました。
ヘルパーにはまる人たちがいるのもわかるような気がします。
ほんの数日だけだから、楽しい体験だったのでしょうけれど。
このあとも2回ほどサロマ湖畔YHにはホステラーとして行きました。
後日談・・・旅を終えて家に戻ると、
ペアレントさんからお手紙が届いていて、
なんと来る予定だったヘルパーさんがドタキャンになったそうでした。
あの食事の量をペアレントさん二人でこなしたのか、
お手伝いしてくれる人が現れたのかどうかは不明。~つづく~