杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

志太美醸酒

2008-06-06 00:46:08 | 吟醸王国しずおか

 5日23時30分を回ったところです。ハードな1日でした…。いろんな仕事に追いまくられながらも、志太の酒にどっぷり浸かった幸せな一日でした。ゆっくり回想する気力が湧かないので、今夜はとりあえず時間を追って一日の出来事をまとめるだけにします。すみません。

 

 

 

 8時からお仕事開始。昨日入稿した静岡県広報誌MYしずおかの富士山静岡空港特集記事の直しがさっそく入り、資料をひっくり返しながら文章構成を練り直し。

 

 10時になって、ぼちぼち出かける準備。『吟醸王国しずおか』のブリッジに使う写真群を、カメラマン成岡正之さんのオフィスに持っていくのに再チェック。喜久酔松下米の松下明弘さんの米作りを追いかけ、土門拳記念奨励賞を受賞した多々良栄里さんの貴重な組写真を借りることができたんですが、時間の関係で使えるのはせいぜい5枚程度。これを選ぶのに再三悩み、バッグに入れる直前まで悩んでしまいました。

 

 

 11時に静岡リビング社。本日発行のリビング静岡で、“しずおか吟醸ものがたり”という特集を組んでくれて、『吟醸王国しずおか』のサポーター募集や、今日から始まる伊勢丹のフーズフェスティバルの宣伝をしてくれたので、編集部までお礼&掲載誌をいただきに。

 

 

 

 次いで、SCV(しずおかコンテンツバレー推進コンソーシアム)の事務所。6月16日(月)にアイセル21(静岡市葵生涯学習センター)のアイセル歴史講座今年度第1回で『朝鮮通信使』の上映会を開いてくれることになり、資料になりそうなパンフレットの打ち合わせと、20日(金)の山本起也監督スペイン国際ドキュメンタリー映画祭最優秀監督賞凱旋上映会『ツヒノスミカ(&朝鮮通信使)のチケット入手。16日は関係者限定ですが、20日は誰でも鑑賞できますので、『朝鮮通信使』未見の方はぜひ!20日15時15分から静岡市民文化会館中ホールです。

 

 

 

 次いで、静岡県広報局で、MYしずおかの原稿修正の打ち合わせ。「県の広報マンなら静岡の味の名産や酒のことを勉強してください」と伊勢丹フーズフェスのPRをぬかりなく行いました。

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 伊勢丹に着いたのは昼過ぎ。入り口で、雑誌sizo;kaの編集長本間さんが、sizo;kaのバックナンバーをちゃっかり売っているではありませんか。軽く冷やかした後、イーハトーヴォの吟醸バーへ。さすがにお昼の時間から呑む人は少なく、カウンターが寂しかったので、偶然居合わせたコピーライターのバッテリーパーク後藤さんと一緒にサクラになって、二人で客引き?までしちゃいました。

 

 

 伊勢丹ではふだん扱っていない磯自慢、初亀、喜久酔の最高級クラスが呑めるなんて、本当に画期的なことです。通の方も、そうでない方も、少量ですがワンコイン(500円)で気軽に呑めますので、テImg_3611イスティング感覚で楽しんでいただけます(おつまみも、待月楼はじめ静岡を代表する老舗料亭のお惣菜が、おつまみサイズで買えます!)。

 

 その証拠に、私が居た30~40分の間、バーに来たのは全員女性客。平日のこの時間帯では女性客ばかりなのも無理ありませんが、それでも女性が、日本酒に抵抗なく近寄ってくれるってウレシイですね。日本酒を呑みつけない人は、最初に出会うお酒がよければ一生ファンになってくれますから!

 今回は、岡部の酒販店に協力してもらったこともあり、志太5蔵の限定ですが、今後、機会があれば他の酒販店の力で、県内他地区の酒をアピールしてもらいたいと思います。

 

 

 

 14時にJR静岡駅アスティのマッサージ屋さんで頭&肩揉み。以前は、空き時間には映画を観るか喫茶店で読書するのが定番でしたが、最近はもっぱらマッサージ屋さん。・・・年をとった証拠ですわな。

 

 その後、成岡さんのオフィスでカンタンな打合せ。成岡さんは今、某局で放映予定の野球の静高-静商定期戦50周年の番組づくりに追われています。「ゆうべも静高で撮影が終わったのが22時ぐらい。でもこの時間でも暗いグラウンドを一生懸命走っている部員がいるんだよ。なんとかレギュラーを取りたくて必死なんだろうな・・・。静高野球部がなぜ強いのか、ああいう姿を見ると実感するね」としみじみ。

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 16時30分、成岡さんと一緒に焼津松風閣到着。今年で16回を数える、静岡県中部志太地域の6蔵による新酒イベント『志太平野美酒物語2008』が、400人を集め、松風閣で一番大きな宴会場で開かれ、私は毎年、下手な素人司会を担当しています。

(この集合写真の蔵元&社員の顔と名前がわかる人は、相当のツウです!)

 

 

 

 

 司会といっても、参加者は飲み始めたら司会の声なんて気にしてないので、さほどのプレッシャーはなく、テーブル対抗利きあてクイズやお酒の抽選会を進行する程度なんで、いつもの地酒研究会のノリでやっちゃいます。ヘタでも何でも、明るくハキハキしゃべることだけ心がけています。というより、この会はイベント業者を使わず、蔵元自身で企画運営していて、み~んなイベントの仕切りは素人。だから私も安心して?素人司会を続けられるのです。何かあっても「真弓さんゴメン、ちょっと頼む」で済むので、蔵元さんたちも気が楽みたい。これがプロの司会者となると、ちゃんと段取りしなければならないし、段取り通りにいかないと叱られちゃいますからね。

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 恒例のテーブル対抗利きあてクイズの正解が、今年は40テーブル中、たったの1テーブル!

 終了後は 「採点が間違っているんじゃないか」「瓶に変なニオイが着いていたので間違えたんだ、ちゃんと洗っているのか」なんて八つ当たり?を受けちゃいました。私はクイズの酒を呑んでいないので何ともいえませんが、撮影を任せた成岡さんが拾った蔵元の声では「6蔵の酒のレベルが確実に上がっていて、差がなくなってきたんじゃないか」とのこと。

 その話を聞いて、私は、この会はまさに、『志(こころざし)太く、美しく醸した酒』の結集だと思いました。レベルが上がるということは、上げようという志なくしては不可能です。

 

 

 今年は、会場でテーブル仲間から『吟醸王国しずおか』製作支援のカンパをしてくれた人や、ブログを見てるよ、と声をかけてくれる人など、過去何年か司会をやってきた中でも、一番たくさん声をかけてもらえて、たくさんの“実のある”励ましをいただきました。自分がやっていることが、周囲にどう評価されているのかは、こうして直接声をかけてもらわない限り、なかなかわからないものです。この場を借りて、6社の蔵元さんとスタッフのみなさん、そして400人の参加者のみなさまに熱く熱く御礼申し上げます!

 

 

 6日と7日は16時~21時まで、静岡伊勢丹8階・静岡フードフェスティバル会場内のイーハトーヴォ吟醸バーにいますので、ぜひ志太の酒の志の太さ・美しさを確かめに来てくださいね!