杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

大井川のお膝元でパイロット版上映

2011-07-15 21:22:43 | 吟醸王国しずおか

 7月14日(木)の午後、島田市田代にある『田代環境プラザ』で、大井川地域地下水利用対策協議会の定期総会が開かれ、総会後のお時間を頂戴して『吟醸王国しずおかパイロット版』の試写会を行いました。

 

 

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 『田代環境プラザ』というのは、島田市営の田代の郷温泉「伊太和里の湯」の手前にある島田市のゴミ処理施設付随のコミュニティ施設。国1バイパス向谷ICから川根方面に大井川沿いを北上し、建設中の第二東名の高架とクロスする手前を右手・山側に登っていきます。

 

 

 今年の春、中川根に取材に行った時、雪が残っていて道路も凍結していて、寒くて怖い思いをしたことがありました。帰り道に温泉の看板を見つけ、山奥の道をどんどん入っていくので、よけいに心細くなったんですが、温泉施設は新しくてとてもきれいで、お湯も素晴らしく、500円という入湯料にも大満足。島田にはいい施設があるなあと思いました。

 

 それはさておき、今回、視聴してくださった大井川地域地下水利用推進協議会は、映像の主な舞台となっている志太地域と対岸の牧之原市・吉田町を含めた大井川流域で、地下水を利用されているさまざまな企業・団体のみなさん約100人です。

 

 

 酒蔵と同じように、大井川の水の恩恵を受けていらっしゃる方々に、自分のつたない地酒体験や取材活動についてお話する日が来ようとは、20数年前に初めての酒蔵取材で志太地域の蔵を訪ねた時には想像もできませんでした。

・・・ご参加のみなさんにとっては、ちょうどお昼寝をしたくなる時間帯で、パイロット版のBGMがさぞ耳に心地よかったと思います(笑)が、
私自身は、この地でこの映像を見ていただけるという感激で胸一杯でした。

 

 

 

 もちろん、真剣に映像を見てくださった方も大勢いらっしゃいました。
終了後には「あの蔵はうちの近所で、つきあいがあるから、今度、同業者の集まりでぜひ上映会をやらせて」と声をかけてくださる経営者の方も。また「うちの息子が映っていた」と某蔵元の社員のお父さんが嬉しそうに声をかけてくださいました。ああ、地元だな~とほっこり温かくなりました

 会場をザッと見まわし、顔見知りや酒造関係者はいないと思って安心?して、過去の酒造業の課題や問題点などを、かなりストレートに話してしまったのですが、帰り際に「ごくろうさん」と青島秀夫社長(青島酒造)に声をかけられ、冷や汗をかいてしまいました 青島社長は「酒屋が水の勉強をするのは当たり前」と、毎年欠かさず総会に参加されているそうです。

 

 

 とにもかくにも、『吟醸王国しずおか』は、地域の水の恵みを誰よりも実感されているご当地の方々に、こうして少しずつでもご理解をいただき、真の意味で「地域発信型」の映像作品に育っていければと思います。

 

 ご清聴くださった大井川地域地下水利用対策協議会のみなさま、お声をかけてくださった島田市環境課のみなさま、本当にありがとうございました。

 

 

 なお、パイロット版の上映は、DVDの映写機器があれば、どこでもおうかがいしますので、お気軽にお声掛けくださいまし!吟醸王国HPのメールアドレスinfo@ginjyo-shizuoka.jp までお気軽にご連絡ください。