杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

『おい川』閉店の夜

2012-03-02 09:31:11 | 地酒

 2月29日(水)は、こちら でも紹介した鷹匠の居酒屋『おい川』の最終日。開店時間直後から常連さんで満席でした。私も19時までという条件でカウンターに座らせてもらい、しめサバ&トマトのおい川焼きをつまみに、初亀と喜久醉をいただきました。

 

 カウンターの隣に座っていたご夫妻も、おい川の開業間もない頃からの常連さんで、韓国人のお客様を何度か連れてきたことがあり、大変喜ばれたとおっしゃっていました。よく来られるんですかと聞かれ、「この店の、開店の日と閉店の日に来ることになりました」と応えると感心されましたが、考えてみると、一つのお店の誕生と終焉に立ち会うって貴重な経験です・・・。

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 飲食店の回転が速く、気が付いたら店じまいしていた、なんてケースも珍しくない静岡市街地で、きちんと後継者を育て、多くの常連さんに惜しまれつつ引退という選択をした山本さんの身の引き方は見事です。

 本当にあらためて、山本さん、おつかれさまでした。これからは奥様をいたわり、お好きな釣りを存分に楽しんでくださいね。

 

 

 

 

 19時前に『おい川』を出て、前述のご夫妻を誘って日本酒バー『佐千帆』へ移動。白隠正宗の2月23日富士山の日に搾ったという貴重な酒をいただきました。佐千帆についてはきちんと取材して後日紹介しますので、ご期待ください!

 

 

 21時前に、新静岡セノバ5階の自然食ビュッフェ『ぶどうの丘』 に移動し、静岡コピーライターズクラブ設立10周年のパーティーに合流しました。自分のように大手メディアや広告会社のバックグラウンドなしで、勝手にライターですとノウノウと名乗っているはみだし者も同業者の輪に加えてもらってるって、しみじみ有難いと思いました。

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 ふだんは異業種の人たちとのつきあいが多く、“自己武装”せざるを得ないところもあるんですが、この会では、今のご時世、ライター稼業だけで食べて行くって楽じゃないことはみんな解っている上で、希望の持てる明るい話で盛り上がれる。・・・そういう同志の存在って、独り身からするとかなり心強いなあと実感できます。

 

 

 なんだかんだで松永会長以下数名で二次会へ移動し、閉店時間ですって追い出されるまで盛り上がりました。・・・なんだかんだ言っても、美味しいお酒を飲める場があって、いつまでもお酒が美味しいと思える健康を保つこと、酒代に困らない程度に仕事があることが大事なんですねえ。

 ・・・今日はとりとめのない話でスミマセン。