モニュメントバレーを後にし、8月12日(日)、妹夫婦の住まいがあるフォート・ディファイアンスにようやく到着。ニューメキシコ州との州境、ナバホ・ネイションの首都ウインドウ・ロックの北隣の小さな町です。
住まいは、妹が勤務するフォート・ディファイアンス・インディアン・ホスピタルの職員住宅。外観は日本の分譲住宅に似ていますよね。屋根の色は、周辺に広がる赤い岩山(レッド・ロック)に合わせたみたい。
ここでモーターハウスを切り離し、ペットたちを家に戻した後、車で40分ほどのニューメキシコ州ギャロップに。11~12日開催のインター・トライバル・インディアン・セレモニアルという先住民族の文化祭に行ってきました。
内容は、先住民族の伝統舞踊、ジュエリー、アートクラフト、音楽イベント、ロデオショー等。私たちは、この地のB級グルメともいえる「ナバホ・タコ」を片手に、ロデオショーを楽しみました。ナバホ・タコ、豆や野菜がたっぷり載ってて、とてもヘルシーでした。生地が揚げてあったので、ちょっと胃もたれしそうだけど・・・。
初めて間近に観るロデオショー、各民族代表のカウボーイたちが荒くれ馬や猛牛に1分1秒でも長く乗ろうと競い合います。10秒乗ってられたら拍手喝さいという難しさ。こういうロデオショーって、相撲やプロレスの興行みたいに各地を巡業しているそうです。この文化祭でのロデオショーはアマチュアコンテストを兼ねていて、優勝チームの喜びようはハンパじゃありませんでした。
翌13日は、妹の家の裏山を少し登ったところで、お宝探しをしました。
お宝というのは、「木の化石」。恐竜が登場する前の三畳紀(約2億5千万年前)、この地は緑豊かな肥沃な地だったそうですが、長い時間をかけて流水に押し流された松や杉の木が砂や泥に埋もれ、本来ならここで腐敗するところ、大量の火山灰が何百メートルも積もってしまうと酸化せず。火山灰に含まれる珪素が木の細胞と反応し、結晶化し、その結晶が徐々に木を呑みこんで石にしてしまった・・・とのことです。ウィキペディアではこんなふうに解説されていました。
珪化木(けいかぼく)。
木化石とも呼ばれるように、古代何らかの原因で土砂等に埋もれた樹木が、膨大な年月をかけ地層からかかる圧力により木の細胞組織の中にケイ素と酸素、水素との化合物であるケイ酸を含有した地下水が入り込むことによって、樹木が原型を変えずに二酸化ケイ素(シリカ)という物質に変化することで、石英や水晶などと同様に固くなり、化石化したものである。
保存状態が良いものは年輪や木の形まで保存される。石炭とほぼ同所的に出土することもあるが、珪化木はケイ素分を多く含んでいてかなり硬く、石炭採掘の際には厄介な障害ともなる。一部が石炭、または石炭に近い状態になっているものもあり、いわば「石炭になり損なった木」ともいえる。
アフリカ、アルゼンチン、ブラジルなどで多く産出され、観賞用に高値で取引されている。ブレスレットや数珠などにも加工され、製品化されることが多い。
日本でも各地で産出されるが、特に兵庫県東条町黒谷地区西側などの神戸層群の一帯からはブナ科、メタセコイア属などの珪化木が多く産出されたが、乱獲もあり近年は採取されることが減少している。岩手県一戸町にある根反(ねそり)の大珪化木は国の特別天然記念物に指定されるなど、各地に国や自治体の天然記念物に指定されているものがある。
結晶になったのは珪素(シリカ)をはじめ、白い縞模様や赤褐色の部分はメノウ、オニキス、ジャスパー、クォーツ、アメジスト等なども含まれ、20世紀初頭には大量の宝石商がお宝探しに押し寄せたそうです。
木が石になっていると聞いてもイマイチ、ピンとこなかったのですが、とりあえず、妹の夫ショーンが偶然見つけた発見ポイント付近の道端にころがっている石の中から、それらしいものを探しました。探し始めるとこれが面白くて、なんだか子どもの夏休みの自由研究でもしているみたいに石ころ集めに熱中してしまいました。これはショーンが以
前、発見したというビッグサイズ。一見、木のハシクレに見えるけど、カチンカチンの岩なんです。しかも宝石込み・・・!
これが当日の収穫品。帰宅後、私は軽~い熱中症でダウンしちゃいましたが、その間、ショーンと平野さんが必死になって磨いてくれました。どれだけの価値があるのかよくわかりませんが、とりあえず、手のひらサイズはお土産になりそうです。