年明けは2日から4日まで自宅で原稿書き。今日5日、取材でやっと外の空気を吸えました~。う~、寒いっ
今年最初の取材先は渋谷の東急東横店のれん街にある『林フルーツ』。この時期、静岡県産の三ケ日みかんや紅ほっぺを店頭にズラッと並べてくれてます。
林部長に「静岡県ってみかんもいちごもメロンも美味しいし、最近ではマンゴーまで作っている。野菜ではトマトやワサビも品質ピカイチだし、海の幸も美味しいし、こんな県は日本にないですよ~」と褒めていただいて、(自分が作ってるわけじゃないのに)照れくさくなりました。
取材記事は来月発行のJA静岡経済連情報誌『スマイル~みかん特集号』で紹介しますのでお楽しみに!!
それにしても、いつも素通りするだけだった東急東横店を改めてじっくり見学してみて、すんごい複雑で入り組んだ店舗でビックリ。JR渋谷駅のどの改札から出入りしたらいいのか、さっぱりわかりませんでした・・・。林フルーツのスタッフさんも「いまだに迷います」とおっしゃるくらいですから、地方のお上りさんが迷子になるのは当然ですね(苦笑)。
1階のれん街と地下の食料品売り場は、本格的なデパ地下食料品フロアの先駆けだったといわれるだけに、レイアウトは複雑だけど店舗の充実ぶりはさすが。また通勤ターミナルビルだけに、土日より平日のほうが売り上げが高いそうです。
新年取材初日なので、林フルーツさんに行く前に、明治神宮へ寄っ て初詣を済ませてきました。子どもの頃、家族で初詣して以来、ウン十年ぶり。正月も5日だというのに結構な人でした。
参詣道にあるおなじみの酒樽。・・・ついつい静岡の銘柄を探してしまうんですが、『開運』『花の舞』『正雪』を見つけました~
しかも、『開運』の前で、中国人とおぼしきカップルが記念撮影をしていました。縁起の良い漢字だからなのかもしれませんね。
取材が終わった後、新宿へ出て、観たいと思っていた『白いリボン』という映画を観ました。2009年のカンヌ映画祭パルムドール受賞作です。
監督のミヒャエル・ハネケは、10年ぐらい前に『ピアニスト』を観てから要注目の人。『ピアニスト』以上に、深くて痛くて、新年早々重~い気分になりました。
井筒監督が映画コラムで「ヤマトを観る人は絶対に観ない」と書いていましたが、まさにそのとおりで(苦笑)、ヤマトはヤマトで、アニメのリアル世代としては観ておきたいと思っていますが、ハリウッド映画や日本のテレビ局タイアップ作品とは真逆の世界にあるような作風じゃないかな・・・。でも公開されて2ヶ月近く経つのに、映画館は立見も出るほど盛況でした。
第一次世界大戦直前のドイツの小さな村が舞台。大地主である男爵と小作人の村人たちが暮らす小さなコミュニティで、犯人も理由もわからない“事件”が立て続けに起きて、支配層や知識層の大人たちの隠れた醜い内面と、純粋無垢の誓いの証である“白いリボン”を体に結びつけられた子どもたちの不可思議な集団行動とが交差する・・・。
物語の最後のほうで、戦争が始まって、事件を“棚に上げて”村人が沸き立つシーンがありますが、こういう、ごくごく平凡な庶民が、やがてナチスに加担していくのだと思うと、寒気がします。
日本の戦争直前にも当てはまるだろうし、ひょっとしたら現代の学校や職場でのイジメやパワハラにも通じるんじゃないかと思えてくる。国籍や時代を問わず、観る者にそんな余韻を残すからこそ、パルムドールに値するんですね。
静岡でも2月からシネギャラリーで公開されるようですから、「重くて深~い」余韻をぜひお確かめください。