杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

アメリカ西部モーターハウス旅行3~ベストフレンズアニマルソサエティ

2012-08-24 09:58:13 | 旅行記

 8月8日(水)、ジェイコブレイクのRVビレッジを出発して次に向かったのは、ユタ州のケナブという町。午前中は西部劇の映画村みたいなImgp0437
ロケミュージアム「リトルハリウッド」を訪ねました。

 

 

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 この町はハリウッド西部劇のロケのメッカだったようで、往年のスターの足跡が町のストリートにあちこち飾られていました。

 

 

 

 

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ロケミュージアムの中はこんな感じ。

 

 

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 ランチはまたまたサンドイッチと地ビール。ホント、何種類あるんだと
Imgp0440思えるほどの地ビールラインナップ。ビール好きにはたまりませんな。

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 午後は、妹夫婦が訪問を熱望していたという世界最大級の動物保護施設を持つベストフレンズ・アニマルソサエティのサンクチュアリを訪ねましImgp0463た。ペット愛好家の方ならご存知かもしれませんが、私は初めて聞きました。

 

 

 3万3000エーカー(4000坪=東京ディズニーランド260個分)という敷地に、イヌ、ネコ、ウマ、ヤギ、鳥類、ウサギ他、野生動物を含めて約2000匹の、保護が必要とされる動物が暮らしており、専門の獣医師やセラピストが常駐しています。

 

 

 

 

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 治療の施しようのない動物を苦しみから解放するための安楽死以外は、どんな理由があっても絶対に“No Kill”(殺処分しない)というポリシー。ふつうの動物シェルターで、里親が見つからずに殺処分されるような動物も受け入れ、心と体のリハビリを受けさせる。高額の高度医療が必要でも、回復の見込みがある場合は必ず治す。そして、仮に里親が見つからずとも、一生ここで安心して暮らせるようになっています。

 

 

 

 

 

 驚くのは、施設の運営がすべて民間からの寄付でまかなわれているということ。ペット関連産業とのタイアップはもちろん、パートナーとなってくれた衣料品や雑貨類のメーカーの人気商品にベストフレンズのロゴを入れてもらって少し割増金額で販売。割り増し分を寄付にするわけです。私も売店で、Colombiaのベストフレンズロゴ入りポロシャツを買いました。

 

 

 ほか、施設では活動を紹介した書籍やキャラクターグッズの販売等を積極的に行い、無料の施設ツアーを毎日開催しています。私たちもツアーに参加し、にゃんこやわんこたちが暮らすホームを見学しました。

 

 

 

 

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 このにゃんこ、初対面の東洋人にもこ~んな表情を見せるんです。ネコ好きの人ならたまりませんね・・・。こちらのビデオに、この団体が公開している地域猫(ノラ猫たち)の人道的な保護(去勢方法など)が翻訳されていました。

 

 

 

 

 

 

 

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 こちらはわんこが保護されているドッグタウンのホーム。檻の中には、厳しい眼で警戒心むきだしのわんこもいました。人から虐待を受けていたわんこのケアが難しいことは容易に想像できます。闘犬だったわんこのケアについて書かれたこんなレポートも見つけました・・・。

 

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 妹は、ハリケーン被害で飼い主を失ったor身捨てられたペットがこの施設に保護されたテレビのドキュメンタリーを観て、訪問を熱望したようです。一瞬、福島の避難区域に放置された家畜たちが野生化し、町の中を放浪している映像を思い浮かべました。

 

 

 

 

 

 日本にも同様のアニマルシェルターがあると思いますが、ここまで徹底しているのかどうか、門外漢なのでわかりません。でも時々、テレビで、個人で膨大な頭数を飼って、ご近所から白い目で見られている・・・なんて人を見かけると、動物愛護に対する日米の感覚の違いを考えさせられます。

 

 

 

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 ちなみにこれは妹夫婦の愛犬カイちゃん、愛猫のママ&マディ(雌猫)&イーライ(雄猫)。先天性の病気を持っていて薬が欠かせない子たちなんですね。この子たちのためにモーターハウスを買って一緒に旅行しています。


アメリカ西部モーターハウス旅行2~グランドキャニオン

2012-08-23 08:45:24 | 旅行記

 8月6日(月)、ラスベガスのRVパークを出発し、ルート15号を北東にとり、途中からユタ州→アリゾナ州と入って南東へ。途中のルートはこんなDsc00704感じ。・・・やっぱり日本の高速道路とは景色が違う~!

 

 

 

 

 

 

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 途中、カイバブ族のリザベーション(居住地)にある休憩ポイントで妹夫婦の愛犬(柴犬)のカイちゃんを散歩させました。展望台にちょこんと立つカイちゃん、銅像みたい!

 

 

 

 

 ラスベガスから232マイル(約370㎞)、4時間ほどで、ジェイコブレイクにあるRVパーク「Kaibab came RVillege」に到Imgp0320
着。涼しい木立の中にあるとてもきれいなRVパークです。

 

 

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 ちなみにこれが妹夫婦のモーターハウス。キッチン、リビング、ベッドルーム、シャワー、トイレ、洗濯機完備で、電気&水道&下水にコネクションできるRVパークに駐留しておけば、まんま、生活できます。

 妹の夫ショーンがImgp0317運転&メンテナンスを完璧にこなします。彼は元エアフォース(米空軍)の技術者なので、どんな車輛もお手の物です。

 

 

 

 

 

 

 麻酔看護師の妹の勤務が、半月無休で働いて半月まるまる休みというシフトだそうで、勤務中は病院の職員住宅に住み、半月休みの間はカイちゃん&3匹のネコたちとモーターハウスで旅行するというライフスタイル。ペットと一緒に旅行するためにモーターハウスを購入したんだとか。日本人の余暇の考え方&過ごし方とはスケールが違います・・・。

 

 

 

 

 

 翌7日、PVパークから1時間弱のドライブで、グランドキャニオン国立公園・ノースリム(北崖)に向かいました。グランドキャニオンにはノースリム(北崖)とサウスリム(南崖)という2つの鑑賞ポイントがあって、一般的にはサウスリムのほうが空港やレジャー施設も充実していてメジャーなようですが、ノースリムは5~10月の限定入山でサウスリムほど混んでいないとのこと。

 

 

 でも初めて来た人間にとっては、どっちでもいいんですね・・・もう、とにかく、視界に飛び込んできたこの風景、テレビの世界遺産番組の画面じゃなくってホンモノが眼の前に広がっていることが、瞬時には信じられませんでした。

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 とにもかくにも、一眼レフで撮らなきゃ!と思ってカメラを取りだしたら、ガーン!!カメラ電池をモーターハウスの充電器に付けっぱなしで忘れてきちゃいました~。

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 気を取り直し、ポケットに携帯していたコンパクトカメラで撮ることに。ショーンが喜久醉の一升瓶をバックパックで運んでくれて、ノリノリであちこちに置いて撮ってくれました(笑)。

 

 

 

 

 

 

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 このポーズが撮りたくて一升瓶をスーツケースにしのばせて、はるばる運んで来たのです。この背景だったら大吟醸の四合瓶じゃなくて、普通酒の一升瓶ですよね。フェイスブックに一足先にUPしたら、友達に大ウケでした!!

 

 

 

 

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 断崖絶壁のビューポイントへは、こんな木立を歩きます。厳しい自然環境の中でも植物がしっかり根を張っていることに今さらながら感動させられます。

 

 

 

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 私は実は高所恐怖症なので、こういうところでポージングしようとはとてもとても思いませんが、妹と平野さんはノリノリです。

 

 

 

 

 

 

 

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 ノースリムに1軒だけあるビジターセンター&ホテルでランチ。高級な雰囲気ですが、メニューはリーズナブルなサンImgp0394ドイッチや地ビールが中心です。スイートポテト(さつまいも)のスティックフライがビールにピッタリ!!

 

 

 

 

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 ホテル裏のビューポイントには、日本語の表示もありました。「先細りの展望」だって・・・。もうちょっと景気のいい言葉にしてほしいですよね(苦笑)。

 

 

 

 

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 そうこうしているうちに、遠くの空からゴロゴロと雷の音が・・・。雲の様子も怪しくなってきました。

 最後に4人で喜久醉ショット。他の観光客からは、完全に変な東洋人だと見られていたでしょう(笑)。


アメリカ西部モーターハウス旅行1~ラスベガスからスタート

2012-08-21 10:07:32 | 旅行記

 8月5日(日)~20日(月)まで平野斗紀子さんと一緒に、アメリカ西部をアリゾナ州在住の妹夫婦のモーターハウスで廻ってきました。ホントは現地からオンタイム投稿出来ればよかったんですが、持参した旧式ノートPCや日本製のスマホではうまく接続できず、携帯やwihiも、大概が圏外or電波の弱いエリアだったのでオンタイムで感動を伝えられなかったのが残念です。写真中心ですが日を追って順に紹介していきます。

 

 

 5日16時成田発のユナイテッド航空でサンフランシスコ→ラスベガスへ。もともと混んでいる時期で、なおかつサンフランシスコでの米国入国審査に予想以上に時間がかかり、予約していたラスベガス行きの国内便に乗り遅れるといういきなりのハプニングから始まりました。入国審査での荷物チェックがビックリするほど念入りで、スーツケースに入れていたサムゲタンのレトルトスープが没収されてしまったのです。フカヒレスープはOKだったのに???

 

 とにかく乗り換えの時間が気になって焦りに焦り、預け荷物のない平野さんが先に搭乗口へ向かったのですが、その後1時間ほど連絡がつかず。国内線チェックカウンターの預け荷物の順番待ちでまた大行列。手荷物検査でも大行列。やたら広い空港の中で平野さんとは離れ離れになってしまったままだし、一瞬、頭が真っ白になってしまいました。とにかく言われたままに、新しく指示された搭乗口に向かったところ、待ち合い室でUAの日本人客室乗務員と運よく出会い、4時間後の便に確実に予約変更してもらえたことが判ってホッとしました。

 

 

 スープ没収の話をしたところ、裏ラベルの原材料表示に「チキンエキス」と書いてあったのが?だったようです。アメリカ人検査官は持ち込みNGの食品名の漢字やカタカナを目で覚える訓練をしているんですって。ちなみにフカヒレスープにも「豚・鶏肉エキスを含む」と書いてあるけど字が小さすぎて見逃されたか?? とにかくアメリカに食料品を持参するときは原材料名にもご注意くださいね。

 そうこうしているうちに待ち合い室に「迷っちゃったよ~」と平野さんが到着し、平野さんも結局乗り遅れて同じ便の隣席に予約変更してもらえたことが判り、苦笑い。現地時間で5日夕方、ラスベガス空港に無事到着して、モーターハウスで迎えに来てくれた妹夫婦と合流しました。

 

 

 アウトドア用の衣類を持っていない平野さんのために、最初に向かったのがアウトレットモール。20時で閉店なので急いでハイキングシューズやシャツ類を購入し、夕食に黄金カラーでおなじみ・マンダレイベイホテル(公式サイト)のイタリアンレストランLupoへ。ハリウッドのアカデミー賞レセプションのディナーシェフで有名なウォルフガング・パッImgp0277
クのお店だそうです。以下は公式サイトの紹介記事です。

 

 

トラットリア デル ルポ(Lupo by Wolfgang Puck)

 ウォルフガング パックの最初のイタリアン レストラン、トラットリア デル ルポで、イタリアを彷彿とさせる料理をご堪能ください。20   世紀初頭のアンティーク家具、目を引く色調、清潔なデザインのこのレストランは、伝統的なイタリアのトラットリアを思わせ、感じのよい雰囲気に満ちています。毎日違うメニューには、ローマやその周辺地域を彷彿とさせる料理が勢ぞろい。新しい味わいと伝統的なイタリアの味が融合した料理の数々は、すべてマスター   シェフ、ウォルフガング パックの料理センスが生きています。

 

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 前夜にラスベガス入りした妹夫婦が下調べをして予約を入れておいてくれたそうで、いきなりそんな高級レストラン?とビビりましたが、社交的な妹夫婦は前夜に食事したとき、若いシェフやスタッフとすっかり意気投合したらしく、メイン料理を一人1品ずつオーダーしただけで、アペリティフ&生ハムの盛り合わせImgp0281&パスタは、なんとシェフがご馳走してくれたのです。

 

 お返しに持参した喜久醉普通酒をふるまったら、「SAKEを飲むのは初めて」「とてもまろやか!」と喜んでくれました。純米大吟醸クラスを飲ませたらどんな反応をするのかなあ。でもこういう出会いってホント、面白い!スマホで撮った写真はボケボケだったけどフェイスブックには一足先にUPしました。

 

 

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 食事の後、せっかくの初べガスの夜ということで、カジノでスロットゲームに挑戦し、10ドルかけて20ドルをゲット(笑)。カジノバーのひょうきんなショーダンサーにも喜久醉を持たせちゃいました。

 

 

 真夜中の24時過ぎですが、ホテル群一帯はこんな調子。

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 「マツモトキヨシ」みたいなお手頃ドラッグストアImgp0305もあるということで、案内してもらったショッピングモールは、まるでお台場のビーナスフォートそっくり。たぶん、お台場のほうが真似したんだと思うけど・・・。ここでも喜久醉ショットを撮りました。

 

 

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 喜久醉普通酒の一升瓶は、この後も、いろんなところを旅します(笑)。以降の記事もお楽しみに!

 


夏版!酒と匠の文化祭3チラシです。

2012-08-20 22:18:48 | 吟醸王国しずおか

 2週間のアメリカ西部モーターハウス旅行から帰ってまいりました。通信環境が悪く、持参した旧式ラップトップではどうにもつながらず、記事がUPできず申し訳ありませんです。旅行記事は追って書いていきます。なにせテーマが盛りだくさん過ぎて・・・。

 

 

 私の休暇中、デザイナーのオフィストイボックスさんや藤枝市の担当者の方々が汗をかいてくださって、8月25日の夏版!酒と匠の文化祭、こんな素敵なチラシができました。本当にありがとうございます。

 

 告知期間が短くて反応が気になるところですが、飲めない人でも楽しめるイベントですから、ぜひご家族お友達をお誘いくださいな!

Saketotakumi


「たまらん」蕎麦特集号発行

2012-08-05 09:18:44 | 社会・経済

 フリーエディター「タマラプレス」の平野斗紀子さんが発行する『たまらん』の最新号が出来上がりました。今回の特集は蕎麦。県農林技術研究所で耕作放棄地対策として蕎麦の活用を提唱する稲垣栄洋さん、手打ち蕎麦たがたの田形治さんのインタビューを中心に、静岡在来種の蕎麦の可能性を紹介しています。新蕎麦シーズンを前に、タイムリーな読み物ですね!

 

 第二特集は有東木地区の紹介。国重要無形民俗文化財の『有東木の盆踊り』が8月14・15日に行われるのに合わせた企画です。わさび栽培発祥の地としても知られる有東木の山里の魅力、静岡市民ならもっとちゃんと知っておきたいですよね。

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 私は有東木の盆踊りに行ったことがないので、ぜひ行きたいと思ったのですが、実は今日5日から20日まで、平野さんと一緒にアメリカ・アリゾナ州の旅に出掛けます。目的は、アリゾナ州のナヴァホ・ネイション(ナヴァホ族居留地)の病院で麻酔看護師として働いている私の妹のところ。妹の仕事や赴任先に興味を持った平野さんのリクエストで行くことになりました。

 

 妹夫婦は大型バス並みのモーターハウスをころがし、愛犬の柴犬2匹と猫3匹を連れて全米各地を旅して回る超アウトドア派。私とはまるで正反対のライフスタイルなんですが、日本とは比較にならない広くて厳しくて多様な国土の中で、異なる民族同士がどう折り合いを付けて生きているのか、興味はふくらみます。ラスベガスから、グランドキャニオンやモニュメントヴァレーを回りながら、ニューメキシコ州との州境にある妹の家~サンタフェやアルバカーキーまで足を伸ばす予定。どんな珍道中になるかわかりませんが、通信環境がよければ当ブログで旅のレポートを発信しますので、お楽しみに!

 なお、『たまらん』は戸田書店静岡本店、静岡谷島屋呉服町本店、吉見書店竜南店ほか市内協力店で1部100円で販売しています。ぜひご覧ください!