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村上春樹さん新作 読者 出版界の期待は

2013-04-12 08:16:52 | 報道/ニュース


  4月12日 おはよう日本


  村上春樹さんの3年ぶりの長編小説が発売された。
  『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。
  ところが事前に知らされていたのはこのタイトルだけで内容は一切明かされていなかった。
  それでも読者の予約が相次ぎ
  純文学としては極めて珍しい50万部の発行が決まっている。
  出版不況といわれる中でも村上春樹さんの新作への期待が高まっている。

  都内の書店では昨夜10時半に陳列が始まった。
  店員でさえも表紙を見るのは初めて。
  昨日までに1,000冊入荷したが予約が相次ぎさらに300冊入荷予定である。
  巨大な本の“春樹タワー”を店につくり客へのアピールを狙う。
  (三省堂書店有楽町店 新井見枝香さん)
  「村上春樹さんにありがとう。
   全国の文芸担当者は『ありがとう』と思っている。」
  3年ぶりの今回の新作のあらすじなどの情報は読者にほとんど知らされていなかった。
  そうした中 新作を待ち望む数多くのファン。
  午前0時 初めて披露された。
  書店には深夜にもかかわらず140人もの行列。
  新作を買い求めた。
  (取材した記者)
  「1時間弱で半分くらい読んだが本当に冒頭からひきつけられる。
   村上さんの作品の謎めいた雰囲気。」
  物語は心に傷を負った主人公の「多崎つくる」が
  過去に向き合うためかつての仲間たちと再会するというもの。
  村上さんならではの意外なストーリーが展開する。

  なぜ村上さんの作品は読者をひきつけ続けるのか。
  文芸評論家はストーリーを紡ぐその文章に魅力があると言う。
  (文芸評論家 福田和也さん)
  「ディテールとかいろいろなシチュエーションが入ってくるが
   非常に読みやすい。
   普通だったら読みにくいが素直に入る文章になっている。
   一種の普遍性があるのでは。」

  国内で出版される書籍と雑誌の売り上げはピークだった平成8年以降年々減少している。
  こうしたなか手堅く売れる村上さんの作品には全国の書店も期待を寄せていて
  今日は開店時間を早めたり特設コーナーを設けたりして
  それぞれの書店が初日を盛り上げる。
  
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