3月20日 経済フロントライン
都内にある旅行会社。
北海道新幹線を使った旅行プランを次々と打ち出している。
力を入れているのが函館と青森を結んだ周遊型のプラン。
売りは“朝市対決”。
新鮮な海産物を函館と青森の両方で味わってもらおうというのである。
行きは新幹線を使って青森で下車。
朝市や観光名所をめぐって1泊する。
次の日は北海道新幹線を使って函館まで行き観光。
帰りは飛行機で帰る。
1泊2日で1人 3万8100円~。
新幹線ならではのプランを提供し
観光客を呼び込もうとしている。
(日本旅行 広報室 木原秀和さん)
「新幹線なので途中下車ができる。
観光して
周遊して楽しむことが可能。
もっと周遊の需要が増えてくると期待している。」
北海道に近い東北でも期待が高まっている。
岩手県にある花巻信用金庫。
この信用金庫は年金の口座を持つ顧客向けに
毎年親睦を深める旅行を企画している。
今年は北海道新幹線に乗って函館に行くことを決めた。
全国の信用金庫が行っているこうした旅行。
一度に参加する人数は多ければ数百人にもなる。
北海道と東北が双方に行き来すれば高い経済効果が見込めるという。
(花巻信用金庫 漆沢俊明理事長)
「我々の業界のお客様は非常にお金を落としていただける。
行った先々で普通の旅行客の2~3倍の物を買いますので
お互い交流する経済メリットはかなり大きい。」
地元の北海道がねらうのは外国人旅行者である。
JR北海道は開業の半年前
東京で開かれた観光をテーマにした展示会にブースを設けた。
アジアをターゲットに20社以上の旅行会社とも商談。
台湾の旅行会社には“旅行の幅が広がる”と売り込んだ。
(台湾の旅行会社 担当者)
「今までは北海道だけのプランが多かった。
函館に入って
東北でちょっと遊んで
また函館に戻って台湾に帰る。」
タイや中国などでもイベントを開催した。
各地で北海道新幹線に関するテレビや雑誌の特集が組まれたという。
さらに外国語に対応できるよう英語や中国語などを話せるスタッフを4割増員した。
無料で無線LANが使える駅を13まで拡大するなど
外国人旅行者に利便性をアピールしている。
(JR北海道 山本克己インバウンド専任課長)
「東南アジア 中国も含めて
FIT(海外個人旅行)のお客様が増えている。
どうやってレール使いしていただけるか
工夫して取り組みをしている。」