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歓迎!日本人観光客 韓国の地方バスツアー

2016-04-13 17:00:00 | 報道/ニュース

3月30日 キャッチ!


朝7時 日本人観光客が続々と観光バスに乗り込む。
韓国観光公社が始めたバスツアー
日本人観光客を対象にソウルから地方都市を日帰りで往復する。
費用は昼食付きで約5,000円。
観光公社がバス代を負担している。
ソウルから3時間半
一行は韓国東部の町アンドンに到着。
土曜日にもかかわらず地元の自治体が出迎えた。
「皆さんのアンドンご訪問を心よりお喜び申し上げます。」
もっとも韓国らしい村と言われ
数多くの文化財を残すアンドンだが
日本人観光客の出足はかつてほどではなくなった。
2004年放送の韓国ドラマ「冬のソナタ」をきっかけに
日本中で沸き起こった空前の韓流ブーム。
ドラマのロケ地を訪ねようと多くの日本人が韓国各地を訪れた。
その後も韓国の食事や文化を楽しむ人が増え
韓国旅行は定着したように見えた。
しかしイ・ミョンバク大統領の竹島上陸による日韓関係の悪化をきっかけに
観光客の数は減少に転じ
さらにマーズや円安の影響も加わり
去年の日本人観光客数は4年前の約半分にまで落ち込んだ。
そこで日本人観光客を呼び戻そうと
韓国観光公社は新しいプロジェクトを起ち上げた。
年間230万人の日本人観光客を誘致し
約2,000億円の経済効果を期待するものである。
日本人観光客の95%は個人旅行者で
ソウルなどの大都市にとどまっているのが現状である。
そこで個人でも気軽に地方へ足を運べる日帰りのバスツアーを企画した。
(韓国観光公社日本チーム代理 キム・ミンジさん)
「今は個人観光客が増えていて
 このようなシャトルバスで地方を訪れてもらいます。」
一行が向かったのは世界文化遺産のハフェマウル(河回村)。
村には昔ながらのわらぶき屋根の家屋が軒を連ねている。
参加者は皆韓国旅行のリピーターだが
ここへ来るのは初めてだという。
「今も23代目の子孫が住んでいます。」
500年を超える家屋も現役である。
朝鮮王朝時代 
役人試験の受験者を支援しようと
村人たちが旅の資金を入れたとされる“施しの穴”。
参加者は数百年前の地方文化を直接手で触れて味わっていた。
(ツアー参加者)
「よくソウルには来るが地方の町に来る機会はなかなかないので
 いい経験になった。」
「ソウルと全く違う伝統的な村があるということを知れて
 とても興味深い体験になった。」
このツアーを企画している旅行会社。
日本人向けツアーの売り上げが落ち込み
2年前から中国人観光客の誘致を始めた。
この数年中国からの観光客は急増し
年間500万人にのぼる。
しかし中国人観光客は買い物以外にあまりお金を使わないため
旅費を安く抑える傾向がある。
そのため安いツアーに人気が集中。
価格競争が激化し採算割れを起こした。
現在は中国人相手のツアーを中断し
再び日本人客の回復に乗り出している。
(ハンナラ観光 常務理事 チヨウ・ナムギルさん)
「当面は日本市場を活性化すべく取り組んでいく方針です。」
韓国政府が去年から始めた
韓国の伝統酒を無料で試飲できる展示コーナー。
週3回日本語での説明を行い
日本人観光客の誘致に力を入れている。
韓国の伝統酒といえば日本ではマッコリが有名だが
伝統酒の種類は2,000種類を超える。
ヨーグルトのようなマッコリなど
日本では味わえない伝統酒の味に韓国文化の奥深さを味わっている。
(ツアー参加者)
「日本でも地酒に違いはあるが
 完璧に異なるフレーバーと舌触り。」
また韓国政府は伝統酒の蔵元を訪ねてもらう事業も始めている。
毎年複数の蔵元を選定し
年間700万円ほどを助成。
20万人の外国人を迎えた。
伝統酒をきっかけに韓国の豊かな地方文化に興味を持ってもらう狙いである。
(伝統酒ギャラリー 副館長 ミョン・ウクさん)
「韓国の地方と日本の方とのコミュニケーションが
 伝統酒を通してできるという実感が沸いております。」
あの手この手で臨む国を挙げた観光戦略。
一過性のブームに終わらせない
確かなファンの獲得が客足回復のカギを握っている。

 

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“ライドシェア”

2016-04-13 07:30:00 | 報道/ニュース

3月29日 おはよう日本



自家用車を使って有料で客を乗せる“ライドシェア”。
ニューヨークと言えばイエローキャブが有名だが
最近はスマホを使って
タクシーに代わる車を利用する人が増えている。
空港から移動する人とたちがのぞき込むのはスマホ。
アプリを通じて自分を乗せてくれる車を探している。
利用者は自分の居場所と行先をアプリに打ち込む。
するといちばん近い場所にいるドライバーが情報を受信。
利用者の場所まで迎えに行くという仕組みである。
利用者のスマホにも車の位置が表示され
到着したらすぐに乗り込むことができる。
場所によってはタクシーより4割ほど安く
自家用車のドライバーと利用者の双方にメリットがあると人気である。
(利用者)
「とても便利だ。
 タクシーは待っても来ないこともあるが
 目的地に早く着ける。」
このサービスを提供しているIT企業。
全米で約40万人がドライバーとして登録している。
現在そのドライバーからの手数料収入で
大きく業績を伸ばしている。
(ウーバー広報 ローラ・ザパッタさん)
「ボタンを1つ押せば車に乗れる利便性と
 いつでもどこでも乗れる柔軟性が重要なのです。」
こうした仕組みを利用した新たなサービスも広がっている。
ニューヨークで人気のタコス店。
3月からこのアプリのサービスを使ってランチの宅配を始めた。
近くにいるドライバーが店に立ち寄り
タコスを客に届ける。
店にとっては自前のドライバーを雇わずに手軽に宅配サービスに参入できる。
客にとってもスピーディーな配達が魅力である。
(タコスを注文した女性)
「とてもいいわ。
 早い時は10分くらいで届けてくれるの。」
(ウーバー広報 ローラ・ザパッタさん)
「世界中の都市で人々と場所をつなぐサービスを提供したい。
 輸送にかかわるあらゆるビジネスを展開したいと考えている。」

このIT企業のサービスは
アメリカやヨーロッパだけでなく
東南アジアやアフリカなど世界70カ国に広がっている。
日本ではライドシェアのタクシーは無免許営業のタクシー
いわゆる白タクにあたるとして原則禁じられているが
公共交通機関が少ない過疎地域では特例として認められている。
こうした地域でライドシェアを使った仕組みが実験的に始まる。

京都府北部にある京丹後市。
人口5千600人。
高齢化率40%の過疎の町である。
この地域では8年前にタクシーの営業所がなくなった。
公共交通機関は路線バスのみ。
1日数本しかない路線もある。
(丹後町地区の住民(84))
「不便になりました。
 今すぐに生きたいときにはなかなか不自由に思います。」
そこでIT企業の日本法人では地元のNPOと協力。
この地域でライドシェアを導入しようとしている。
(ウーバージャパン 高橋正巳社長)
「高齢化と過疎化が進んで切る問題が日本の社会課題としてある。
 弊社の仕組みが生きる場所が京丹後市の丹後町のようなところなのでは。」
車を持っていない高齢者などが依頼すると
ドライバー登録をしている住民のうち最も近い場所にいる人が迎えに来る。
料金は初乗りが480円。
その後1キロごとに120円加算される。
タクシーの半額程度である。
現在はドライバーの研修が行われている。
農家や会社を退職した人など十数人が登録。
その1人 村上正宏さん(69)。
寺の住職をしながら地域に役に立ちたいと登録した。
(村上正宏さん)
「自分が元気なあいだ車の運転ができるから
 周りの人たちに手助けができたらいいな。」
スマホは触ったことがないという村上さん。
端末の操作方法を教わる。
村上さんはサービス開始前に練習として客を乗せてみた。
行先は役場に設定した。
この場合
隣町からタクシーを呼ぶと迎えの時間を入れて約1時間かかり
料金も3,000円以上になる。
この日は車を呼んでから役場まで20分で到着。
料金は1,200円余。
タクシーよりも大幅に安くなった。
(村上正宏さん)
「最初はちょっと慣れないかもしれないが
 何回か使うとね
 使いやすいソフトなので皆さんいけると思います。」
 
 

 

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